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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『カタチ新発見! 立体ピクロス2』 インプレッション

2015年10月08日 07時27分32秒 | 【旧】購入・レビュー話
そのうち、このシリーズも”自分で作れる”時代が来るのかな~。




カタチ新発見! 立体ピクロス2
対応ゲーム機 ―→ 3DS
発売日 ―→ 2015年10月1日
価格 ―→ 3,000円(税別)
ジャンル ―→ パズル
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ amiibo(アミーボ)対応



■====== 簡単なご紹介 ======■

任天堂が展開してきた代表的なパズルゲーム『ピクロス』シリーズ。それを、2Dグラフィックでは無く3Dグラフィックで楽しむ『立体ピクロス』のシリーズ第2弾です。
ブロックに書かれた数字を頼りに、ブロックを壊していくという概念は従来通りですが、3Dグラフィックになったことで、2Dとは少し違うプレイ感覚を実現。また、今作では新たに「色を塗る」という要素が加わり、ブロックを壊すだけでなく、数字の”色”を参考にして、残したブロックを青・オレンジのどちらで塗る必要があります。
収録数は300問以上。対応したamiibo(アミーボ)をかざすと、そのキャラクターにちなんだ特別な問題に挑戦できますよ。

そこそこプレイしたので、そろそろ感想を書いてみます。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 2,690円(新品)
 プレイ時間 ―→ 約6時間半
 プレイ内容 ―→ 115問ほどクリア
 過去のシリーズ作品 ―→ 前作のDS『立体ピクロス』はプレイしたことがあります。



○ ―→ 3Dになっても、ピクロスの基本は変わらず。
立体になって、色々な方角から見渡せるようになったので、最初は2Dピクロスとの違いに戸惑うかと思います。私も、前作でそうだったので。
しかし、見方が分かれば、実は2Dと変わりないってことが理解できるハズです。数字の書いていない列や行は無視。ブロック3つで「2」と書いてあれば真ん中は必ず残る、など、2Dピクロスでのコツはそのまま活かせます。


○ ―→ 便利機能を使いこなせるようになると、快適な操作で楽しめます。
見た目に慣れたら、今度は操作に慣れていく必要があります。そこで、「バクダン」や「スライサー」などの便利機能が活躍します。

「バクダン」を使えば、「0」と書かれた列や行を自動で壊してくれて、手間を省いてくれます。そして「スライサー」は、ひとかたまりのブロック群を好きな方角から”切断”することで、そのままでは見えにくい中心のブロックなども確認しやすくなります。しかも選択中の行や列以外のブロックは触っても壊れないので、誤操作する可能性がウンと減ります。
また、詰まりそうになった場合は、電球マークの「ナビ」ボタンをタッチすると、確実に壊せたり色を塗れたりする箇所を教えてくれるので、時間をかけずに済みます。ナビは確か、前作には無かったと記憶しているので、これでより多くの人に楽しんでもらいやすくなっています。私は、できるだけ使わないようにプレイしてますけどね(苦笑)


○ ―→ 難易度をある程度自由に変えられるのは、良いと思います。
問題を選択する画面で、「スウィート」「マイルド」「ビター」3段階の難易度が設定でき、これはいつでも変更できます。
難易度が低いほうが、ブロックに表示される数字も分かりやすいものに。その代わり成績が落ちます。難易度が高いと数字が分かりにくい配置になり、成績はアップします。

私の場合は、基本は「マイルド(普通)」でプレイしていますが、あまりにサイズが大きくて時間がかかりそうだと感じた時は「スウィート(易しい)」に切り替えてプレイしています。もちろん、自信がある人は「ビター(難しい)」で挑戦して、4段階ある評価のうち最高評価を目指すのも良いでしょう。
このように、それぞれのプレイスタイルに合わせて難易度を調節できるのは、今の時代にあった変化だと思いました。


○ ―→ 前作より「ちゃんと分かる」完成品に。
前作は、本当に四角いブロックの集合体ってだけだったので、完成して色が付いて名前が出るまで何なのかが分からないこと、多かったのです。
今回は、行や列のブロックが全て正しく破壊・色塗りできたら、色を塗ったブロックが変形。丸くなったり三角になったりして、より精密な完成品になるので、出来かけてきた時に分かるのが嬉しいです。

あと、完成品は「ギャラリー」という場所で自由な角度から見ることができ、ちょっとした豆知識もあります。
それも相まって、完成させよう!というやる気は出そうですね。


△ ―→ 「色を塗る」という新しい要素を、どう捉えるか?
シリーズで初めて「色を塗る」という要素が生まれ、これによって、壊すだけのピクロスとは少し違う頭の使い方が出てきます。

例えば。”オレンジの数字しか書いてない列”があったら、そこにオレンジ色のマーカーを付けておきます。
そして、その列と重なる別の行や列で”青の数字しか書いていない”ところがあった場合、その重なったところには青もオレンジも塗れないことが分かるので、壊してよいってことになります。1つのブロックに2色とも塗ることはないですし、塗らなくてよいブロックは1つもありませんので。

…言葉で説明すると難しいですね(苦笑)
ゲーム内では、コツを教えてくれる問題もわりと頻繁に出てきますので、それをプレイしていけば誰でもコツをつかむことはできるはずです。とはいえ、立体になっただけでも2Dより複雑な印象を与えてしまうのに、さらに「色塗り」の要素が加わったので、はたから見ると手を出し辛くなったような気はしちゃいますね。私は知っているから良いのですが。
なので、体験版をプレイして、基本的なプレイスタイルだけでも体験していただけたらと思います。


△ ―→ 問題の並べ方について思ったこと。
これまでの『ピクロス』シリーズは基本、簡単なものから始まって、先に進むにつれてどんどん難しくなるというスタイルでした。
しかし今作では、色々な”テーマ”ごとに問題が分かれています。テーマの書かれた本が並んでいて、それを選択するといくつかの問題が出現して、そこから自由に選択して挑戦していく形になります。

で、わりと最初の時点で、大きなサイズが出てくることもあるんですよね。
いくら難易度が自由に変えられるといっても、まだ完全に慣れていないであろう間にビッグサイズが出てくるというのは、いかがなものか?と思うわけです。
「イヤなら後回しにすればいいじゃん」と言っても良いのですが、今作では「問題を○個以上クリア」「本を○個以上コンプリート」などの条件で、新しいテーマが解禁されていきます。なので、巨大なサイズを後回しにしていたら、いずれ詰まる可能性があります。

そして個人的には、わざわざテーマごとに並べたことへのメリットというのを、あまり感じていないのです。それなら、それぞれの問題に、完成品に対してのちょっとした”一言ヒント”みたいなのが書いてあればいいって話なので。だからこそ今まで通り、難易度順で良かったのでは?と感じてしまいました。
まあ、だからといって、このゲームがつまらなくなるというわけではありませんが、ちょっと気になったのでね。


△ ―→ amiiboは、思ったより多くは対応していない印象。
私が持っているなかでは、マリオしか対応していませんでした。
で、念のためamiiboの公式サイトに記載された情報を確認してみると、21種類でした(色違いは除く)。
なので、自分が持っているamiiboが対応しているといいね、という程度のオマケだと思っておいてください。期待しすぎないように。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


これといって大きな難点は無く、3Dグラフィック版ピクロスとして正当な進化を果たしていると思いました。
外見からは余計に複雑になったと見えるかもしれない「色塗り」の概念も、私は楽しめていますし、1つずつコツが見えてきてます。分かってくる前は辛いけど、分かってくると楽しい。これは、ほとんどのパズルゲームに共通していることですからね。
で、ユーザーが理解しやすいようにするサポート面も、充実していると思います。ナビボタンもあるし、コツを教えるテーマ本もありますので。

『立体ピクロス』としては、もうこれで完成されていますが、それでも3Dになったことで、2Dの頃ほど分かりやすくはないので。最終的に合う合わないは、人それぞれ変わってくるように思います。
なので、ひとまずは体験版でご判断いただくと良いでしょう。体験版をプレイして、わりと良い感触だと思えれば、きっと製品版も楽しんで頂けるハズです。難易度については、どうとでも調整できるので、そこはあまり心配する必要ありませんよ。
2Dのピクロスにはない魅力もあるので。難しそうにみえるかもしれませんが、パズルがお好きであれば、とにかく一度試してみてくださいね。


さらにプレイし続けて、何か新たに感じることがあれば、セカンドインプレッションを書きます。

万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


↓↓ 興味をお持ちいただけたようでしたら、是非どうぞ ↓↓
カタチ新発見! 立体ピクロス2
カタチ新発見! 立体ピクロス2 [オンラインコード]


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