セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wiiウェア『BIT MAN!!(ビットマン)』 ファーストインプレッション

2010年04月09日 18時33分16秒 | 【旧】購入・レビュー話


BIT MAN!!(ビットマン)
対応ハード : Wii(Wiiウェア)
配信元 : マーベラスエンターテイメント
開発 : Bplus(ビープラス) ※海外のメーカーです
配信開始日 : 2010/03/30
販売価格 : 500Wiiポイント(=500円)
ジャンル : ビデオゲーム歴史アクション
プレイ人数 : 1~2人(セーブデータ3つ)
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 127ブロック

※約2時間ほどプレイして、一通りのステージをクリアしてのインプレッションです。


●ゲームが生まれた時代へ…
今作は、マーベラスエンターテイメントがWiiウェアで展開する「ワールドゲームパレード」シリーズの第2弾です。
※「ワールドゲームパレード」とは?…海外のメーカーが日本ユーザー向けに制作した良質なタイトルを出していこうというシリーズです。従来の洋ゲーのような、リアルなグラフィックや複雑な操作感とは全く逆で、日本人向けで手軽に触ってもらえるスタイルを目指しています。

128ビットのハイクオリティな世界に住む「キュービーくん」達の元に、4ビットの世界から悪者がやってきます。そしてキュービーくん達は、なんと4ビットの世界へと連れ去られてしまいます!
あなたはキュービーくんの1人となって、仲間を助けながら、より高次元のビットの世界に進んで(戻って?)いきます。はたして、自分の世界へと帰ることはできるのでしょうか…?


●ルールと操作方法
◆ルール
まあ、ざっかけなく言うと「パックマン」みたいなものです。ステージ内に散らばった仲間を全て救出するとステージクリアです。触れるだけで救出できます。一定のテンポで「果物」も出てきます。獲得するとスコアが増えます。
ステージは「前半」と「後半」に分かれており、全ての仲間を助けた後に出てくる渦巻き?のようなマークに触れると、新たに仲間が散らばって出てきて、後半に突入します。後半は、敵の数が倍になりますが、新しくできることも増えたりします。

敵に触れたり、マップの仕掛けに当たったりするとミスとなり、残機が0の時にミスをするとゲームオーバーです。同じステージから再開できますが、スコアが半分になります。
ちなみに…敵の動きは完全ランダムです。近寄っても、追跡してくることはありません。

ステージ数は全7ステージですが、このゲーム…1つだけでは終わりません。
全ステージをクリアすると、次の「1つ上のビット数」の「ビットマン」シリーズを遊ぶことができるようになり、最後には128ビットの「ビットマンWii」をクリアすると、エンディングとなります。

◆操作
今作は、Wiiリモコンのみでプレイします。横持ちでの普通のボタン操作と、「ジョイスティック操作」というちょっと変わった操作の2種類が楽しめます。

・普通のボタン操作
十字ボタン…移動
…以上です(笑)作品によってできることが違うので、それについては下記の「各作品紹介」で説明します。

・ジョイスティック操作
Wiiリモコンを立てて、リモコンのお尻の部分を床か何かに置きます。
そして、お尻を軸にして、いわゆるゲーセンにあるようなスティックのようにWiiリモコンを倒すことで、十字ボタンと同じ操作ができます。

ジョイスティックのほうが操作は難しいですが、気分転換のために、たまにやってみても面白いですよ。
なお、Wiiリモコンの持ち方を変えるだけで、いつでも操作タイプを切り替えることができます。


●各作品紹介
このゲームは、最初4ビットの初代「ビットマン」から始まり、クリアしていくごとにビット数の増えた「ビットマン」シリーズに挑むことができるようになります。
最終的には、128ビットの「ビットマンWii」をクリアするのが目的です。

◆初代ビットマン

・グラフィックは、ファミコンよりさらに前(スペースインベーダーとかの時代)のレベルです。
・BGMがありません。
・キューピットくんができるのは移動だけです。
・後半では敵の数が倍になります。(これは以降の作品でも同じです)

◆ビットマン2

・グラフィックは、ファミコンのレベルです。
・2ボタンまたはBボタンで、周りの敵を攻撃して倒すことができます。使用回数に限りがあります。(これは以降の作品でもできます)
・後半になると、前半にはなかった道が新たにできて、上下や左右のループ移動もできるようになります。ただし敵もループ移動してくるので、注意しましょう。

◆スーパービットマン

・グラフィックは、スーパーファミコンのレベルです。
・後半になると、キュービーくんの移動スピードが倍になりますが、救出する仲間の数も倍になります。
・また、後半になって、十字方向に攻撃する仕掛けが出てきます。当たらないようにしましょう。

◆ビットマン3D

・グラフィックは、プレイステーション1のレベルです。
・マップ・キュービーくん・敵キャラが3Dになります。(救出する仲間や果物は2Dです)
・なぜか、長いロードがあります(笑)
・+ボタンで、3種類のカメラ視点を自由に切り替えられます。(これは以降の作品でもできます)
・後半になると、敵キャラが小さくなります。仲間・果物のグラフィックなどに隠れやすくなるので、不意打ちに注意しましょう。
・また、後半になると隕石が降ってくるステージもあります。影を見て、当たらないように回避しましょう。

◆ビットマン64

・その名の通りですが、グラフィックはニンテンドウ64のレベルです。
・読み込みはなくなりました(笑)
・果物も3Dになりました。全体的にかわいらしいデザインです。
・後半になると、1ボタンでアイスビームを発射でき、敵の動きを一定時間止めます。何度でも撃てます。(死んではいないので、触らないように)
・また、後半になると自爆してくる敵キャラが出現します。目や音で違いが分かるので、近寄らないようにしましょう。

◆ビットマンWii

・グラフィックはWiiレベルです。当然、一番キレイです。
・全てのグラフィックが3Dになりました。
・マップの端っこに仕切りがないので、誤って突進すると落ちてミスになります。ご注意を。
・Wiiリモコンを振ることで、ジャンプができます。ただし、段差を乗り越える程度のジャンプ力なので、敵をよけることはできません。
・後半になると、1ボタンで剣による攻撃ができます。効果はアイスビームと同じですが、アイスビームより射程は短いです。
・後半になると、通常の敵キャラに加えて、ロボットの敵キャラも出現します。
・この作品では、仲間を助けただけではクリアになりません。仲間を全員助けて、かつロボットを一定数倒さないと、クリアになりません。ロボットは、2ボタンでの攻撃はもちろん、1ボタンの攻撃でも倒すことができます。


●モード紹介
モードは、各作品ごとに存在します。が、内容は共通しています。
あと、どのモードでも、最大2人での同時協力プレイができます。

◆クラシックモード
全7ステージを順番にクリアしていきます。

◆ワープモード
全てのステージをクリアすると遊べるようになるモードです。
同じく全7ステージを順番に進んでいきますが…仲間を救出するのではなく、ステージに散らばった「ダイヤ」をできるだけたくさん集めるというルールに変わります。
敵に触れてしまうと、次のステージへ飛ばされてしまいます。

◆マスターモード
ある条件を満たすと遊べるようになるようですが…まだ遊べるようになっていないうえに、説明書にも何も書いていないので、詳細は不明です。


◆partygameの評価◆…78点(100点満点)
誰でも手軽に、ゲームの歴史を体験できます

ゲーム内容自体はシンプルで、そこまで代わり映えもしませんので飽きやすいですが、なんか「擬似的にゲームの歴史を体験している」って感じがしました。

レトロ風…というのはそこまで珍しくなくなりましたが、PS1風とかニンテンドウ64風とかになると…かえって珍しいです。わざわざ「ジョイスティック操作」というものがあったり、「ビットマン3D」では、ありもしないロードをわざと入れているあたり…こだわりを感じます。まあ、しかもロードがムダに長いという(笑)(※ステージごとに約8秒のロード)
で。いわゆるインベーダー時代のグラフィックから現在の時代のグラフィックに至るまでの流れを、単純なゲーム内容のシリーズ作品を通して巡(めぐ)ることで、ハッキリ今と昔の違いというものを感じることができます。そういう意味では、価値のある作品ですね。

ただ、連続して遊ばせて、ゲームの歴史を感じさせるということであれば…総ステージ数はもうちょっと少なくても良かったかも?とは思いました。
全7ステージで、1つの作品につき10~20分はかかるので、最後のほうまでたどり着く前に飽きてしまうような気がしたのです。どうせ他にもやりこみ要素としてモードは存在したんですから、全5ステージくらいに絞っても良かったように感じました。
とはいえ、2人でプレイすることもできるので、たまにプレイするくらいならゲームとしても単純で面白くできているかと思います。個人的には、移動速度が上がる「スーパービットマン」が一番面白かったですが…これは、人によって意見が変わってくるものでしょうか?それとも、もしかしたら…スーファミの頃のゲームが一番面白かったんだ!という、開発スタッフの思惑が詰まっているのかもしれません。

その他気になったこととして…
・「ビットマン64」で全ステージをクリアした時、明らかにランクインできるスコアを獲得していたにも関わらず、ランクインせずにゲームオーバーになり、次の作品がまだ遊べない…ということが何回かありました。(20万点ほど取ればランクインしました)…バグでしょうか?
・あと、説明書には「ワープモード」が使用可能になる条件として、全てのステージをクリアする…とありましたが、全てのステージをクリアしても遊べるようにならないんですが。これも…バグ?
・救出する仲間のグラフィックが、時折、ステージの背景に溶け込んでしまってほとんど見えないことがありました。「スーパービットマン」辺りが、特にそうでしたね。


ゲーム内容自体は単純でちょっと飽きやすいですが、ゲームの歴史がいかなる進化を遂げてきたか?そして、進化がいいことばかりをもたらしたわけではないことも含め、進化の過程を感じることができる作品として、プレイする価値があると感じました。ボリューム的に言っても…モードもいくつかあるので、500円にしてはそれなりにやり込めるとは思います。
若干難易度は高いですが、まあコンティニューはできますし…こういうゲームはむしろ、あまり昔のゲームを知らない人に遊んでもらうと、昔のゲームのことがそれなりに分かって面白いのではないかと思ったりしました。まあ、大抵そういう人はこういうゲームに興味がないとは思いますが…そう言わず、一度プレイしてみて欲しいものです。

まだ遊べていないモードがあるので、いつか遊べるよになったら…セカンドインプレッションを書くかもね♪


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2010/04/08 | トップ | 今日のゲーム情報 2010/04/09 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事