ワークショップ当日の朝。
よく寝た。よく寝られた。
うれしいうれしい。
鼻のつまりなどはまだあるけど、カラダがずいぶん軽い。うれしいうれしい。
気分良く目覚めてすぐ準備にはいる。
調子良くなった、と油断はならぬ。今日一日あのストーブ一台しかない部屋に居るのだから。
ヒートテックの下着の上に持って来た服を重ね着し、Gパンの下にも薄いスェットを履いた。
モコモコぱつらの出来上がり。
8:00
颯爽と、モコモコ出発。
会場の島小屋に着くと、もう三友さんは 島の小学生達との共同製作した「行灯」をセッティングしていた。
透明のセロファン(だったっけ?)に彼らが書いた魚やカニ、島に咲く水仙などが天井や壁に大きく映し出されていく。
最初、広間で映していたが、奥の部屋(住中浩史/SUMINAKA Hiroshiさんの流木などを用いた 空間アートというのだろうか、部屋自体がアート作品)でセットして
ここが今日の締めくくりの舞台になる事になった。すべての作品が一部屋に揃うわけだ。かっこいい。
会場で軽い朝食を一緒に食べて、そうこうしているうちに 続々と関係者が到着。にぎやかになってくる。
六島小学校の校長先生や NPO法人ハートリンクのタノさん、岡山県からも副参事がみえて、ぱつら平伏す。
そして、小学生児童6人。
最初はちょっと緊張の面持ちだったけど、すこしづつほぐれていったかな。
「初めまして」のあいさつ
島の小学生たち、何と6人とも同じ名字。全員兄弟?あ、2家族なの?
冗談を交えつつ話をしながら
WS スタート!!
アフリカの楽器「カリンバ」の説明からはじまって
それがオルゴールの原型であること
島でよく見るブイを使うこと
みんなのオリジナル楽器だということ
などなど。
彼らの手がどんどん動く。
うごくうごく。
みんな口数は少ないけど、ちゃんと意思表示をしてくれるのでとてもスムーズ。
昼前には鍵盤を取り付ける板の部分はほぼ完成しちゃったんじゃないかな。
もちろん、時間短縮のために キットを用意して来たんだけど
カリンバという楽器の特性上、それに、天然素材の竹を使用しているため
市販されているもののようにシステマチックにはいかない。
ひと苦労はあるのだ。
〜〜
お昼。
ひとまず休憩。みんなで一緒に食べるのは、やっぱりカレーライスでしょ。「六島カレー」
〜〜
午後。
鍵盤板を太めの麻紐でブイに括り付け。
完成した楽器で演奏準備だ!!
そのころ
島の人たちもチラホラ覗きに来たり、だいぶ賑やかになってきて
そうそう、ブイをカッコ良く切って オブジェ作ったり プランター作って島のあちこちに花を植えてる ブイアーティスト(っていうのかな)のお方も来てくれて
手が離せないワタシのかわりにブイを切る作業を、三友さんと一緒にやってくれて
知らないあいだに、浜辺に落ちてる 波にもまれて丸くなった石や瓦で 作った石琴が出来上がってたりするwww (写真の中のぱつらの前にあるヤツ)
さあ、楽器を鳴らすことからはじめる。
指で竹の鍵盤をつま弾いてみる。
みんなそれぞれ違う音がする。まだ個性ではないけど。
鍵盤を短くすると高い音になる。
長くすると低くなる。
この長さだとあんまりいい音がしない、とか ここが一番いい音だとか
「アフリカにピグミー(族)という人たちがいてね。」
その人たちもカリンバをたくさんの人たちで演奏する時があって。80人くらい。
その時、全員でチューニングをするそうだよ。ずーっと長い時間をかけて。
聞くとね、8時間くらいやってるんだって。それでね、ずうっとやってるとね、次第に音が合ってきて
80人のカリンバが凄い音になるんだって。
竹の鍵盤をみんなでいじりながら そういう話をした。
ピグミー族の「次第に合ってくる」それは
決して全員が「ド」や「ドミソ」に合うわけではなく
倍音や森の中の反響、鳥や動物達の鳴き声、人の声、生活の音、すべてが合わさっていくのだろう。
ワタシだってそれを体験していないけど、たかだか、CDで聞いただけだけど。実際聴いてみたら、と想像するだけで リッチなキモチになる。
そういう事を感じてくれるだろうか。。と思いながらみんなの顔を見渡すと
「へえ〜」という顔をしたりする子もいたし、年上の子は目を輝かせて聞いていた子もいた。うん。うん。
ポリリズムの話を少し。
それぞれ違うリズムが 合わさって また違ったリズムが生まれる。
ほんの少しやってみる。
こっち三人はこういうリズム。
こっち側の子はこういうの。
お互いに引きずられるねw
いいよ。今日はうまく出来る事が目的じゃないから。こういうのもあるんだよ。と。
さあ、君たちの楽器の鍵盤の ひとつだけ音をあわせよう。鍵盤の場所はどこでもいいよ。
といってワタシが一音を提示する。
みんなピンピンやってる。
倍音が大きくなる子もいるし、それぞれだ。
楽器に個性が出てきたぞ!
ひとつだけルールをつくろう。
1,2,3,4の1だけ、この合わせた音を弾く。それだけ。
あとは、どの音を弾いてもいい。
残りの鍵盤も、ムリにドレミにしなくていい。
時間はあっという間に過ぎる。
気がつくと島の人が集まっていて、自分の倅や孫が出ているかのような顔をして見物してる。
この子達は、島中の人たちの子なのだろう。
16:00から発表会
さっき作って出来上がった楽器で発表会もあるもんかW
そうはいってもやらねばならぬ。
ただ、みんなのつくった楽器が とてもよく出来ていたので
思い切って切り出してみた。
「まず、ひとりずつソロ」
一同、「え。」
そりゃあそうだよな。ビックリするわな。
だけどさー、なんだろなー、やっちゃうんだよなーこの子たち。
「まず、やってみてよ。君からね、はい。」
手をぱん、とたたいてスタートさせてしまうと
たどたどしい手つきだけども、さっき初めて手にした楽器だとは思えない。
ちゃんと物語があるよう。に きこえる。
「はい、君」
「はい、君」
みんなそうだ。それに、前の子のやっていた事をまねようとしない。たいしたもんだ。びっくりした。
それとね、東京から持って来た、例の、スーパーボールを先端につけたマレット(バチ)ね。
「こういうので鍵盤叩いたっていいんだよ。」と言って渡すと、叩いて確かめて、そして「指で弾く」と言って返してきた。
これがWSだよね。ちゃんと自分で試してから、自ら選択する。
会場に入る。
すでに住中さんの作品のなか、ライトを抑え、三友さんとの共同製作の行灯から 彼らの作品である真っ赤な鯛や、なぜか緑の蟹、灯台の絵などが浮かんでいる。
まるで、海のなかか異空間を彷徨っているよう。
演奏する位置を決める。
夫々の作品が浮かんでいる行灯の前に。
少し緊張してるかな?
カネコさんからのアドバイスは「ビビるな」w
ワタシも演奏に加わるため、厚着していた服を一枚脱ぎw モコモコがモコぐらいに。
お客様へのあいさつのあとさっそく演奏開始!
オープニングは各自のソロ。
ワタシがトップバッター。みんなが指で弾くからワタシはスーパーボールのマレットで。
各自のソロがバッチリ決まって
さっきの、一拍めだけ音を合わせるヤツをメイン曲にして 演奏する。
凄いじゃないか。
ホントに簡単な事をやってるだけなのに
響きは、この異空間の中に溶け込んでいた。
ワタシはすこしサポートして、ラッパで音楽に色をつけるでだけ。
でもメロディなんていらなかったかもしれない。
「こんなもんで音なんか鳴るのかと思ってた。でもいい音だったよ。」
「みんな違う音なんでビックリしたよ。」
来てくれた皆さんが、いろいろなことばで彼らを褒め称えた。
解放されたか、みんなの口数も増えた。
そりゃそうだよなあ。
そして「楽しかった」と。
うれしかったなあ。
「最近の子供向けの工作おもちゃとか、作業工程が少ないデザインが多いんですよ。簡単でカッコ良くできる。どうやったら上手く出来るかなあ…って考える部分が少なくて、上手くできるのが当たり前、そういうもの、みたいな。そのせいか、上手くできないってことに我慢もできないとかね(笑)。これはこういう風にするもの。もうちっと難しい方がいいんじゃないかなあ?何でも。」
幼稚園児に関わる仕事をしている友人が ワタシにこういいました。もっともな意見だとおもう。
その一因の、結果を求められる故に、ということ。しかも時間内にやらなければならない故に、ということの、ひとつの解決策なのだろう。
考えて悩む時間を少なく、スムーズに作業が進むデザインがなされてる。それは今の体験学習には欠かせない要素だと思う。
では、その考えて悩む事はアフターワークショップに出来ないだろうか?と考える。
WSに関わった人の目は一旦離れてしまうが、どこかでケア出来るようになってればいいなあ。
今回のWSもとても時間が短くて、いろいろ省くことがあったけれど
いろいろと有意義な時間だったと思う。
楽器を作ること以外、いろいろ感じることもあっただろうし
いつだったか、こんなことやったなあ、という記憶。それだけでもいいんじゃないかな、とも思ってる。
友人が言ったように、もっと悩む時間、考える時間をつくってあげたかったけどね。胸に刻んでおく。
その後、大人達の時間であるwww
ワタシ達一行は、片付けやら、アジトでの用事やら、
あ、そうそう、あんまり美味しかったので ひじきをね、買いにいったんだ。
それから、港でワカメをすくって、それを夕食時にしゃぶしゃぶに!という贅沢。
小屋に帰ってさっそく、と帰ったら、島の大人達がすでに出来上がっていたw
という話はまた今度。
宿に帰る道すがら、見上げた夜空には月。
その月明かりで海を照らしていた。
3/13
帰りのフェリーが出る前に島小屋に戻り 風邪でズルズルのまま 道具をまとめて帰り支度をする。
とうとう風邪は一向に治らなかった。
インターン生を交えた最後の朝食。
昨日の大人の宴でw ストーブの灯油が切れてしまったという。真冬じゃないので凍死することはないと思うが、がんばって生き延びてくれ。
さてさて、と思っているところに 子供達が勢揃い。
何事か?と思っていると、作った楽器の盤面に絵を描いて 今度見せてくれといって 昨日のうちに 組み立てた楽器をばらしておいたのだが、
早速これから描くのだと言う。
そりゃあいい。
「絵を描いたあと、今度は自分たちで組み立てられる?」と聞くと
一番上のお姉ちゃんがはにかんで「わかんない」と答えた。
うん。みんなで悩んで組み立ててくれ。
気が向いたら、なんか弾いてみるといいよ。
よかった、考えて悩むことが残っていた。
フェリーの出る時間だ。
みんな総出で見送ってくれるという。
じゃあね。元気でね。
また会おう。
防波堤でみえなくなるまで手を振って
ありがとうありがとう。
おわり
よく寝た。よく寝られた。
うれしいうれしい。
鼻のつまりなどはまだあるけど、カラダがずいぶん軽い。うれしいうれしい。
気分良く目覚めてすぐ準備にはいる。
調子良くなった、と油断はならぬ。今日一日あのストーブ一台しかない部屋に居るのだから。
ヒートテックの下着の上に持って来た服を重ね着し、Gパンの下にも薄いスェットを履いた。
モコモコぱつらの出来上がり。
8:00
颯爽と、モコモコ出発。
会場の島小屋に着くと、もう三友さんは 島の小学生達との共同製作した「行灯」をセッティングしていた。
透明のセロファン(だったっけ?)に彼らが書いた魚やカニ、島に咲く水仙などが天井や壁に大きく映し出されていく。
最初、広間で映していたが、奥の部屋(住中浩史/SUMINAKA Hiroshiさんの流木などを用いた 空間アートというのだろうか、部屋自体がアート作品)でセットして
ここが今日の締めくくりの舞台になる事になった。すべての作品が一部屋に揃うわけだ。かっこいい。
会場で軽い朝食を一緒に食べて、そうこうしているうちに 続々と関係者が到着。にぎやかになってくる。
六島小学校の校長先生や NPO法人ハートリンクのタノさん、岡山県からも副参事がみえて、ぱつら平伏す。
そして、小学生児童6人。
最初はちょっと緊張の面持ちだったけど、すこしづつほぐれていったかな。
「初めまして」のあいさつ
島の小学生たち、何と6人とも同じ名字。全員兄弟?あ、2家族なの?
冗談を交えつつ話をしながら
WS スタート!!
アフリカの楽器「カリンバ」の説明からはじまって
それがオルゴールの原型であること
島でよく見るブイを使うこと
みんなのオリジナル楽器だということ
などなど。
彼らの手がどんどん動く。
うごくうごく。
みんな口数は少ないけど、ちゃんと意思表示をしてくれるのでとてもスムーズ。
昼前には鍵盤を取り付ける板の部分はほぼ完成しちゃったんじゃないかな。
もちろん、時間短縮のために キットを用意して来たんだけど
カリンバという楽器の特性上、それに、天然素材の竹を使用しているため
市販されているもののようにシステマチックにはいかない。
ひと苦労はあるのだ。
〜〜
お昼。
ひとまず休憩。みんなで一緒に食べるのは、やっぱりカレーライスでしょ。「六島カレー」
〜〜
午後。
鍵盤板を太めの麻紐でブイに括り付け。
完成した楽器で演奏準備だ!!
そのころ
島の人たちもチラホラ覗きに来たり、だいぶ賑やかになってきて
そうそう、ブイをカッコ良く切って オブジェ作ったり プランター作って島のあちこちに花を植えてる ブイアーティスト(っていうのかな)のお方も来てくれて
手が離せないワタシのかわりにブイを切る作業を、三友さんと一緒にやってくれて
知らないあいだに、浜辺に落ちてる 波にもまれて丸くなった石や瓦で 作った石琴が出来上がってたりするwww (写真の中のぱつらの前にあるヤツ)
さあ、楽器を鳴らすことからはじめる。
指で竹の鍵盤をつま弾いてみる。
みんなそれぞれ違う音がする。まだ個性ではないけど。
鍵盤を短くすると高い音になる。
長くすると低くなる。
この長さだとあんまりいい音がしない、とか ここが一番いい音だとか
「アフリカにピグミー(族)という人たちがいてね。」
その人たちもカリンバをたくさんの人たちで演奏する時があって。80人くらい。
その時、全員でチューニングをするそうだよ。ずーっと長い時間をかけて。
聞くとね、8時間くらいやってるんだって。それでね、ずうっとやってるとね、次第に音が合ってきて
80人のカリンバが凄い音になるんだって。
竹の鍵盤をみんなでいじりながら そういう話をした。
ピグミー族の「次第に合ってくる」それは
決して全員が「ド」や「ドミソ」に合うわけではなく
倍音や森の中の反響、鳥や動物達の鳴き声、人の声、生活の音、すべてが合わさっていくのだろう。
ワタシだってそれを体験していないけど、たかだか、CDで聞いただけだけど。実際聴いてみたら、と想像するだけで リッチなキモチになる。
そういう事を感じてくれるだろうか。。と思いながらみんなの顔を見渡すと
「へえ〜」という顔をしたりする子もいたし、年上の子は目を輝かせて聞いていた子もいた。うん。うん。
ポリリズムの話を少し。
それぞれ違うリズムが 合わさって また違ったリズムが生まれる。
ほんの少しやってみる。
こっち三人はこういうリズム。
こっち側の子はこういうの。
お互いに引きずられるねw
いいよ。今日はうまく出来る事が目的じゃないから。こういうのもあるんだよ。と。
さあ、君たちの楽器の鍵盤の ひとつだけ音をあわせよう。鍵盤の場所はどこでもいいよ。
といってワタシが一音を提示する。
みんなピンピンやってる。
倍音が大きくなる子もいるし、それぞれだ。
楽器に個性が出てきたぞ!
ひとつだけルールをつくろう。
1,2,3,4の1だけ、この合わせた音を弾く。それだけ。
あとは、どの音を弾いてもいい。
残りの鍵盤も、ムリにドレミにしなくていい。
時間はあっという間に過ぎる。
気がつくと島の人が集まっていて、自分の倅や孫が出ているかのような顔をして見物してる。
この子達は、島中の人たちの子なのだろう。
16:00から発表会
さっき作って出来上がった楽器で発表会もあるもんかW
そうはいってもやらねばならぬ。
ただ、みんなのつくった楽器が とてもよく出来ていたので
思い切って切り出してみた。
「まず、ひとりずつソロ」
一同、「え。」
そりゃあそうだよな。ビックリするわな。
だけどさー、なんだろなー、やっちゃうんだよなーこの子たち。
「まず、やってみてよ。君からね、はい。」
手をぱん、とたたいてスタートさせてしまうと
たどたどしい手つきだけども、さっき初めて手にした楽器だとは思えない。
ちゃんと物語があるよう。に きこえる。
「はい、君」
「はい、君」
みんなそうだ。それに、前の子のやっていた事をまねようとしない。たいしたもんだ。びっくりした。
それとね、東京から持って来た、例の、スーパーボールを先端につけたマレット(バチ)ね。
「こういうので鍵盤叩いたっていいんだよ。」と言って渡すと、叩いて確かめて、そして「指で弾く」と言って返してきた。
これがWSだよね。ちゃんと自分で試してから、自ら選択する。
会場に入る。
すでに住中さんの作品のなか、ライトを抑え、三友さんとの共同製作の行灯から 彼らの作品である真っ赤な鯛や、なぜか緑の蟹、灯台の絵などが浮かんでいる。
まるで、海のなかか異空間を彷徨っているよう。
演奏する位置を決める。
夫々の作品が浮かんでいる行灯の前に。
少し緊張してるかな?
カネコさんからのアドバイスは「ビビるな」w
ワタシも演奏に加わるため、厚着していた服を一枚脱ぎw モコモコがモコぐらいに。
お客様へのあいさつのあとさっそく演奏開始!
オープニングは各自のソロ。
ワタシがトップバッター。みんなが指で弾くからワタシはスーパーボールのマレットで。
各自のソロがバッチリ決まって
さっきの、一拍めだけ音を合わせるヤツをメイン曲にして 演奏する。
凄いじゃないか。
ホントに簡単な事をやってるだけなのに
響きは、この異空間の中に溶け込んでいた。
ワタシはすこしサポートして、ラッパで音楽に色をつけるでだけ。
でもメロディなんていらなかったかもしれない。
「こんなもんで音なんか鳴るのかと思ってた。でもいい音だったよ。」
「みんな違う音なんでビックリしたよ。」
来てくれた皆さんが、いろいろなことばで彼らを褒め称えた。
解放されたか、みんなの口数も増えた。
そりゃそうだよなあ。
そして「楽しかった」と。
うれしかったなあ。
「最近の子供向けの工作おもちゃとか、作業工程が少ないデザインが多いんですよ。簡単でカッコ良くできる。どうやったら上手く出来るかなあ…って考える部分が少なくて、上手くできるのが当たり前、そういうもの、みたいな。そのせいか、上手くできないってことに我慢もできないとかね(笑)。これはこういう風にするもの。もうちっと難しい方がいいんじゃないかなあ?何でも。」
幼稚園児に関わる仕事をしている友人が ワタシにこういいました。もっともな意見だとおもう。
その一因の、結果を求められる故に、ということ。しかも時間内にやらなければならない故に、ということの、ひとつの解決策なのだろう。
考えて悩む時間を少なく、スムーズに作業が進むデザインがなされてる。それは今の体験学習には欠かせない要素だと思う。
では、その考えて悩む事はアフターワークショップに出来ないだろうか?と考える。
WSに関わった人の目は一旦離れてしまうが、どこかでケア出来るようになってればいいなあ。
今回のWSもとても時間が短くて、いろいろ省くことがあったけれど
いろいろと有意義な時間だったと思う。
楽器を作ること以外、いろいろ感じることもあっただろうし
いつだったか、こんなことやったなあ、という記憶。それだけでもいいんじゃないかな、とも思ってる。
友人が言ったように、もっと悩む時間、考える時間をつくってあげたかったけどね。胸に刻んでおく。
その後、大人達の時間であるwww
ワタシ達一行は、片付けやら、アジトでの用事やら、
あ、そうそう、あんまり美味しかったので ひじきをね、買いにいったんだ。
それから、港でワカメをすくって、それを夕食時にしゃぶしゃぶに!という贅沢。
小屋に帰ってさっそく、と帰ったら、島の大人達がすでに出来上がっていたw
という話はまた今度。
宿に帰る道すがら、見上げた夜空には月。
その月明かりで海を照らしていた。
3/13
帰りのフェリーが出る前に島小屋に戻り 風邪でズルズルのまま 道具をまとめて帰り支度をする。
とうとう風邪は一向に治らなかった。
インターン生を交えた最後の朝食。
昨日の大人の宴でw ストーブの灯油が切れてしまったという。真冬じゃないので凍死することはないと思うが、がんばって生き延びてくれ。
さてさて、と思っているところに 子供達が勢揃い。
何事か?と思っていると、作った楽器の盤面に絵を描いて 今度見せてくれといって 昨日のうちに 組み立てた楽器をばらしておいたのだが、
早速これから描くのだと言う。
そりゃあいい。
「絵を描いたあと、今度は自分たちで組み立てられる?」と聞くと
一番上のお姉ちゃんがはにかんで「わかんない」と答えた。
うん。みんなで悩んで組み立ててくれ。
気が向いたら、なんか弾いてみるといいよ。
よかった、考えて悩むことが残っていた。
フェリーの出る時間だ。
みんな総出で見送ってくれるという。
じゃあね。元気でね。
また会おう。
防波堤でみえなくなるまで手を振って
ありがとうありがとう。
おわり