祝 卒業

3月の半ば、長男の小学校卒業式がありました。

一足先に、学校の角にある大きなさくらが、祝福するかのように開花。
美しいです。



小学校、6年もあったのに本当にあっという間でした。
不釣り合いなくらい大きく見えたランドセルや、制服もなんだか似合わないくらいに成長しました。

卒業式では、子供たちからが一言づつメッセージをつなぎ、会場のあちこちからは保護者の
涙をふく姿が・・・。


私は

アイフォンでビデオ撮影に気を取られてそれどころじゃなかった。

でもいい式だったなあ。幼き時代にサヨナラする君に

おめでとう。そして春からの中学生活にエールを送ります。



卒業証書　
　　　　　　　　　谷川俊太郎

ひろげたままじゃ持ちにくいから
きみはそれをまるめてしまう
まるめただけじゃつまらないから
きみはそれをのぞいてみる
小さな丸い穴のむこう
笑っているいじめっ子
知らん顔の女の子
光っている先生のはげ頭
まわっている春の太陽

そして　それらのもっとむこう
星屑のようにこんとんとして
しかもまぶしいもの
教科書にはけっしてのっていず
蛍の光で照らしても
窓の雪ですかしてみても
正体をあらわさない
そのくせきみをどこまでも
いざなうもの
卒業証書の望遠鏡でのぞく
きみの未来