あきブラザーズと愉快な仲間たち

コロナの夏。ステイホームとテレワークをしながら
ガーデニングをしてます

2016 ツバメのチュン 巣立ちと別れ

2016年06月18日 23時40分09秒 | 季節
2年目のツバメのその後。

6匹の生まれたヒナは
物音に反応して時折大きなお口をあーん。

なんて愛らしいのでしょう。

マンションの人々には笑顔があふれ、その成長ぶりを皆で見守っていました。

ところが・・・

ある朝、なんとなくいやな予感がして朝早めに様子を見に行ったところ
巣には4羽のツバメだけ・・・

数が減っています。

巣立ちには早すぎる時期です。

なんと、足元にはぽわぽわのツバメが・・・
どんどん落ちてきてしまいます。

悲しいことに一匹また一匹と冷たくなった体のヒナが。
やるせない気持ちで、お別れをしました。

残ったヒナたちを、背の高い男性陣が巣に戻しますが
またしばらくすると降りてきてしまいます。
結局、残ったのはたった1羽。

考えられる原因は「野鳥につくダニ」
巣立ち間際には、巣にダニが大量に発生し落ちてきてしまうことがあるそうです。

ダニを駆除するには、ヒナの体をアルコールで除菌するらしいのですが
そんなリスクの高いことはとてもできません。

せめてもと
家にあった古いお鍋で
仮のお家を作りました。


しかしこの晩、結局、親は子供を見つけられず・・・。
ご飯をもらえなかったら、このままではヒナが死んでしまう。

我が家は総出で懸命に虫探し・・・。

背後からつまんだ虫をヒラヒラすると
パクッ! 食べました。
この晩食べさせた虫は5匹。

翌朝、父が巣を親鳥の止まり木のそばに移動させると
親が餌をあげ始めました。
やったー。


およそ3分に1回、1時間に20個のご飯。
とうてい人間は親にはかないませんね。

そして
チュンと呼ぶようになったヒナは


日に日に成長し


黒い羽根がりっぱになり


ぽわぽわの産毛ももうほどんどなくなりました。


ある日帰宅して様子を見に行くと
いつもと違う場所に留まっています。

お家に戻らないの?

そう声掛けをしたら
パタパタ、パタパタと
おぼつかない羽ばたきをしながら外の世界に・・・

そして、ちょっと目を離したら
まったく姿が見えなくなりました。

敷地内を2時間探しましたが
結局見つかりませんでした。
無事巣立ったのでしょうか。

後に残ったのは

カラのおうちだけ。

切ないような寂しいようなでも喜ばしいような複雑な気持ちになりました。


つかの間の、梅雨の季節の出会いと別れ
ふとこの歌を思い出しました。


     つゆのあとさき

                さだまさし


一人歩きを始める 今日は君の卒業式
僕の扉を開けて すこしだけ泪をちらして
さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて
折りからの風に少し 心のかわりに髪揺らして


倖せでしたと一言 ありがとうと一言
僕の掌に指で 君が書いた記念写真
君の細い指先に 不似合いなマニキュア
お化粧はお止しと 思えばいらぬおせっかい

めぐりゆくときは花びらの中
他の誰よりもきれいだったよ
別れゆくときも花びらの中
君は最後までやさしかった

つゆのあとさきの
とぱあず色の風は
遠ざかる 君のあと
駆け抜ける



さようなら。つかの間のあたたかな時間をありがとう。
またいつか、会えるその時まで。
ブルーベリーの季節の出会いでした。




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2 コメント

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感動しました (ぴっち)
2016-06-29 11:14:02
ヒナちゃんたちへのフォロー、
本当に見事です!
本当に良かった!
巣を作ってあげるなんて素晴らしい。
ツバメ親子とマンションの人がひとつになって
地域で子育てですね。

巣立った後はさみしさと
さわやさかが残りますね。
詩にジーンとしちゃいました。

ヒナちゃん、可愛い。
来年も来て欲しいですね。

お疲れ様でした。
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ありがとう(^^) (ゆずや)
2016-06-29 22:25:23
ぴっちさん、

暖かいコメントありがとうございます。
日頃はあまり会話もない住人のみなさんが、この時ばかりはもりあがり、みんなで応援しました。
生き物ってすごいですね。
まわりに愛が溢れていました。

なんと続きのお話もあります。
またそのうちお話もしますね。
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