こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
安易に犬を飼い、そして安易に犬を捨てる飼主が存在し、遺棄の理由のひとつとして、犬を飼うためには予想以上にお金が掛かることが挙げられます。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬の生涯飼育にかかる費用は、超小型犬〜小型犬で約246万円、中型〜大型犬で約305万円になっています。
ペットフードの質が良くなったことや医療技術の進歩により、昔にくらべて犬の平均寿命も随分と伸びているようです。
超小型犬〜小型犬で15年近く、中型〜大型犬で10年~12年近く生きるという統計数字があります。
ちなみに、1年間に掛かる平均飼育費用は、約13,000円×12か月=約156.000円とのことです。
犬種によって異なりますが、継続的に掛かる費用として主なものは、ドッグフード代・おやつ代・トリミング代・医療費などがあります。
超小型犬〜小型犬の場合は食べる量が少ないですので、中型~大型犬に比べて食費はかなり少なくなります。
夏季と冬季とで毛が生え変わる犬種の場合はトリミングは不要といえますが、トイプードルやマルチーズなど、毛が生え変わらずに伸び続ける犬種の場合は、少なくとも数カ月に1度のトリミングが必要になります。
トリミング代は店によっても異なりますが、1回につき5,000円~7,000円ぐらいは掛かります。
犬を迎えるに当たっては、上記のような出費をまかなえるだけの経済的余裕があるかどうか、事前の検討が必須といえます。
子犬から迎えて最期を看取るまでの経済的余裕がない場合は、動物保護団体から成犬やシニア犬を迎えることも考慮に入れる必要があると思います。
一方で猫の場合、平均寿命は約15年となっていて、生涯飼育費用は約200万円かかるとの統計数字があります。
犬や猫に限らず、安易にペットを飼うことだけは避けるべきです。