東京都新宿区.都庁内の運転免許センターです.
私の番号が呼ばれます.いくつかの個人情報確認をされてから,国際運転免許を受け取ります.
スペイン王国で自動車や二輪車を運転できる免許証です.
このページ上部の図版をご覧ください.
・みなさんも国際免許お持ちになった方はわかるでしょうが,免許証の本体は「フランス語」で書かれています.
先に危険物免許の話を書きましたが,外国語なぞ書かれていません.なぜなら事故などがあった時に,その責任者たる人物(危険物取扱主任者)の資格を持っていることを外部の人間に知らせなければならないからです.
逆にこの国際運転免許証の本文(グレー/緑色)の本体台紙の部分は,「フランス語」で書かれています.これはこの条約の正式な本文がフランス語で規定されているからです.あな恐ろしや.19世紀から外交で生きているフランス語の存在.
「フランス語」 日本にいる私たちは,なぜかくも「フランス」の4文字にひかれてしまうのでしょう.19歳だった40年以上前の学生時代に,私はフランス語を学んだことがあります.それは「ペリーヌものがたり」という日曜夜19:30に放送していたテレビアニメに影響を受けてのことです.
このアニメ「ペリーヌ物語」(原題 en famille:家族一緒に 岩波文庫で「家なき娘」というタイトルで出ています)は,私の良心のもとです.親の意にそぐわない結婚の為,親戚から疎んじられた息子(早くに亡くなってしましました)家族,娘(これがペリーヌです)がいます.そのペリーヌがバイリンガル(英語/フランス語)の知識をもって自らの地位を高めていき,最終的にその祖父の愛情を受け入れるのです.
自分息子が死んでしまったという衝撃のあとで,自らの周りにいる有能な少女が実はその娘,孫であったと知った時の祖父の喜び,祖父に受け入れられたペリーヌの喜び.10代の私には,人生の方向を決定するような場面でした.
原作にはないアニメの台詞です 「神よ あなたになんといって感謝すればよろしいのでしょうか」
私も二輪の運転免許を取得できています.奇跡です.クランクの奇跡/軌跡・
「指導員の方々よ.なんといって感謝すればいいのでしょうか」
国際運転免許の「二輪車」の記載です.これは多くのウエブサイトで公開されている内容です.
≪Motercycles avec ou sans sidecar, voitures d'infirme et automobiles à trois roues dont la poids à vide n'excède pas 400kg (900 livres)≫
(二輪の自動車(側車付きのものを含む。)、身体障害者用車両及び空車状態における重量が 400kg(900 ポンド)をこえない三輪の自動車)
を運転できる免許証です.事実上大型二輪免許を同じです
奇跡です.なんといって感謝すればいいのでしょう.
ただし:日本国外のジュネーブ条約締結国内でのみ:ですが
私はスペインで大型二輪車の運転ができるのです.