とにかく次回は「二段階のみきわめ」,すなわち「検定試験をうける準備になってもいいよ」というお許しをいただいたのです.
仕事も勉強もそうでしょうか.若い時に「おまえ,これやってみなよ」と任されたり,あるいは勉強の時間に先生に教えてもらわかったことが本を読んで自分で考えたら解決できた,とか.一人前になったと感じるときです.
ただ,気をちらしてはいけません.パズーはシータのことを考えてブレーキをかけるのを忘れています.まず集中でです.
この後2時間は「シミュレータ3+学科」の2時間連続です.実車の時の防具やらなんやらをはずし,ジャケットを羽織ります.教本とICカード/中型四輪運転免許証をいれた肩掛けかばんを肩にかけ,ヘルメットとカーディガンを入れた手提げ袋をもって四輪校舎へ急ぎます.
今回もシミュレータ教習は指導員1+教習生3です.受付で名前を呼ばれ,4人そろってシミュレータ室に入ります.
指導員「今回は,実際の道路で事故にあう場面を想定した教習です」 危険予測,という授業です.
さらに前に私が聞いたことを繰り返します.「気分が悪くなった方は,早めにいってください」 いままで2回のシミュレータ教習と同じ位置に,アルコール瓶,紙ナプキン,掃除道具などがあります.繰り返しますが,これはCOVID-19対策とは別の目的で使用されるものです.
教習生3人は,今回も同じMT2人と私のAT1人です.すべて男性です. MTの一人の方はバイクの経験があるように見える30代の方です.大型二輪教習でも,小型ATと同じことをするのでしょうか.
ATの私は最後に乗る順番,というのは当然でしょう.前に書いたとおり,私が乗るときには両足元の「シフト,ブレーキ」の代わりに足をのせる台を引っ張り出す手間がかかります.
最初の方がのります.市街地を走ります.バスがとまっています.バスはな左ウインカーを出したまま,なかなか動きません.この大きなモニターでは,バスの乗車ドアのある左側の確認ができません.
中央の車線は白です.右ウインカーを出して右側に出ます.出たとたんに正面からトラックが来ます.よくできたシミュレータです.ホンダの技術です.8耐優勝おめでとうございます.
しかし,ここで終わりではありません.またバスの後ろから再開です.バスが走りはじめてから,その方も走ります.
とにかく,事故を起こすようにプログラムされているのです.
2番めの方.バイクに慣れているようです.ギアを難なくチェンジして進んでいきます.市街地を抜けて郊外のような風景になります.いつのまにか夜です.街灯はところどころにかありません.そのまま道なりに進んでいくと,曲がった先にトラックが荷下ろしをしています.そのかたは立派です.よけずに停まりました.その後に再発進です.トラックをよけて夜道を走っていくと,街中に戻って横断歩道に人がいます.ここでもちゃんと止まります.しかし,そのまま後ろから突っ込んできた車に追突されます.
とにかく,事故を起こすようにプログラムされているのです.
そのあとはまた市街地を流していきます.コンビニの前,というようなところで停止します.この方も終了です.
次は私の番です.小型ATの私にはどのような事故がまっているのででしょうか.