頭を上に上げて、じっとしています。これは、脱皮の準備をしているのです。こうした状態を、まるで眠っているみたいなので「眠(みん)」といい、この後脱皮します。
私は、この位の時が一番可愛いと思う。このあと、桑の葉を食べてどんどんオデブになっていきます。
最初に蚕が我が家にやってきたのは、長女が小3の時。
あの頃は土曜日も授業があるいい時代だったな~!!!
土曜日に世話をするために持ち帰ったんですが、その蚕のまー巨大な事!!
当時蚕の事なんか何一つ知らなかった私は、その姿をまともに見ることが出来ず、「玄関に置け!」と言い放したのでした。
そして月曜日、長女は蚕が何匹いるか確認せずに飼育箱を持って学校へ行ったのですが、その2時間後、何気なく玄関を掃除していたら、あの巨大な蚕を下駄箱のすみで発見!
見るのもいやな物体を前にしばしボーゼンとする私・・・・。
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同じ住宅に住む気さくな奥さんに取って貰おうか・・・なんてお馬鹿なことまで考えた結果、
割り箸でそ~っとはさみ、箱に入れ、授業中なんて事はお構い無しに、学校へ猛ダッシュ!!
案の定、娘は授業中でしたが、教室の後ろから娘を手招きして呼び出し、無事渡したのでありました。
思えば、あの脱走した2頭の蚕たち、繭を作ろうといい場所探して移動したと思われます。
長女が蚕を持ってきたのがきっかけとなったのか、夫も毎年のように持ってくるようになり、私も慣れて養蚕農家にお嫁にいける程(笑)蚕が好きになりました。
子供3人の小3の時の担任の先生、3人居ますが、この時のK子先生が一番熱心な先生でしたね。
(この時K子先生にも小3の息子さんが居た)
次の長男の時のM男先生なんて、最初からやりもしなかった・・・。
(出張ばかりしていたし)
お次の次女の時も、全然駄目・・・。
学校に行って教室で見たのは、干乾びた桑の葉に、全然成長していない蚕たち。
(このとき既に我が家は養蚕農家状態で、800頭の蚕がいた!!)
あまりの状態に、S子先生に「引き取って育てましょうか」と言うと、先生もほっとしていた。
その後、桑の葉を探し回って区内中を走り回るのに嫌気が差した私は、桑の木を植え、挿し木で増やしまくり、桑畑を作るに至ったのです。