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2004年10月04日 09時18分00秒 | Weblog
患者爪はぎ いじめ腹いせに犯行か 逮捕の看護助手「ピンセットで」 (産経新聞) - goo ニュース

この被疑者の行為は許されるものではないことは言うまでもない。しかし、彼女だけを非難すれば足りるとすることにも問題があるであろう。

まず、重篤な患者の看護に派遣社員という形態を用いていた病院側にも責任があるであろう。いわば腰掛け気分の者が多いとされる類型に下駄を預けていたわけであるから、厳重な業務態様管理を行っていなければ、病院の責任も問われるべきだと思う。

又、病院内部でいじめが頻発していたということも、病院という本来弱者をいたわるべきところに起きていた以上、重大な問題でもあると言えよう。同僚とは言え、正看護士と派遣社員の関係はパワーハラスメントの頻発を促す関係でもある。だから、個々の職員をハラスメントから防御すべきであるほかに、その職員内部でのハラスメントが患者にさえ累を及ぼさないように配慮する義務が病院側にはあったと言えるであろう。そもそも広義の医療には、種々のハラスメントを阻止し、解消する行為も入るはずである。内部的な職員相互間のハラスメントを放擲していた以上、この病院自体が、医療機関として不適格であったことを示しているとさえ言うことができるのである。

この被疑者の悪性のみを誇大表示してこと足れりとする対応は許されるものではないと考える次第である。

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