かなり昔ですが、日テレで、萬屋錦之介先生主演の「子連れ狼」と言う番組が、長期に亘ってヒットしていたことがありました。その頃は、そう注意してみていたわけでもないのですが、基本的には、裏柳生 対 拝一刀という図式に載っていましたね。私としては、錦ちゃんの刀裁き―錦ちゃんは日本刀の重みを表現できる数少ない役者だったと思います。―に注目して見ていたのですが、裏柳生として登場する剣士の技にも注目していました。これが終了して、だいぶ経ってから、今度はフジテレビが北大路きんや先生を主役に「子連れ狼」をやると言うときには、「どうせ二番煎じだから、大したことはあるまい」と思って、見ていなかったのです。ところが、最近、BSフジでたまたまその再放送を見たときには、基本的な構図に変わりはないにしても、人間模様を描く手法が極めて濃厚であって、大いに感銘を受けたのです。特に、刺客道を貫こうとするときに、対手の側のアレコレの人間関係の重みを見事に描出して、場合によっては、仕事を受けないとか、仕事を中止してしまうとか、拝一刀の懐の深さを描いていましたね。こうして、北大路先生主演の「子連れ狼」が楽しみの一つに加わったのですが、終了してしまったようです。
思うに、日テレの場合には、基本図式に載っての番組構成に終始していましたから、要は裏柳生の剣士を取っ替え引っ替え出してくれば、何時までも番組が続けられるわけで、いつしか、安易に流れた番組構成になっていったようです。ちょうど、水戸黄門の終わり頃のようにです。しかし、フジの番組構成は、極めて濃厚であって、一本作るために要するシナリオライターの労苦は、想像を超えるものではなかったか、と思われるのです。まあ、原作の方を見ていないので、フジの製作スタッフが苦労したのか、原作者が苦労したのかは不明ですが。
だから、続行して欲しいとか、再開して欲しいとか言う要望を出すのも気が引けるのですが、やはり、ごく最近楽しみの一つに入った番組は続いて欲しいな、と思います。
ところで、巨匠・石井ひさいち先生の大作「バイト君」―別の作品だったかも知れませんが―の後ろの方に出ていた「柳生無芸帖」の中に、次のようなものがありました。遠くから、乳母車を引いた剣士がやってきます。すると「チャン」という声が聞こえます。「お、子連れ狼か?」と思うと、場面が乳母車の中にズームインして行きます。そこには、よぼよぼのじっ様になった「拝一刀」さんがしゃがんでいて、必死に声を振り絞って―年を取ると、声を出せなくなるお年寄りも多いことを想起して下さいね。―「だっ、大五郎」と答えるのです。大五郎君は、もう、立派な剣士に成長しているのです。これは、「子連れ狼」の番組が何時までも続いていることを揶揄している漫画でもあります。しかし、これを参考にして、「子連れ狼」の番組を、あと三十年ぐらいは続けることが出来るのではないか、と思うのですね。
人間模様を濃厚に描くフジの「子連れ狼」だけは、あと三十年は続けて欲しいと思います。
ゴラ~ッ、フジテレビ!気合い入れろよなぁ~っ!!!
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以上に於いて、「フジテレビ」というのは、「テレビ朝日」の誤りでした。ゴメンねぇ~っ
思うに、日テレの場合には、基本図式に載っての番組構成に終始していましたから、要は裏柳生の剣士を取っ替え引っ替え出してくれば、何時までも番組が続けられるわけで、いつしか、安易に流れた番組構成になっていったようです。ちょうど、水戸黄門の終わり頃のようにです。しかし、フジの番組構成は、極めて濃厚であって、一本作るために要するシナリオライターの労苦は、想像を超えるものではなかったか、と思われるのです。まあ、原作の方を見ていないので、フジの製作スタッフが苦労したのか、原作者が苦労したのかは不明ですが。
だから、続行して欲しいとか、再開して欲しいとか言う要望を出すのも気が引けるのですが、やはり、ごく最近楽しみの一つに入った番組は続いて欲しいな、と思います。
ところで、巨匠・石井ひさいち先生の大作「バイト君」―別の作品だったかも知れませんが―の後ろの方に出ていた「柳生無芸帖」の中に、次のようなものがありました。遠くから、乳母車を引いた剣士がやってきます。すると「チャン」という声が聞こえます。「お、子連れ狼か?」と思うと、場面が乳母車の中にズームインして行きます。そこには、よぼよぼのじっ様になった「拝一刀」さんがしゃがんでいて、必死に声を振り絞って―年を取ると、声を出せなくなるお年寄りも多いことを想起して下さいね。―「だっ、大五郎」と答えるのです。大五郎君は、もう、立派な剣士に成長しているのです。これは、「子連れ狼」の番組が何時までも続いていることを揶揄している漫画でもあります。しかし、これを参考にして、「子連れ狼」の番組を、あと三十年ぐらいは続けることが出来るのではないか、と思うのですね。
人間模様を濃厚に描くフジの「子連れ狼」だけは、あと三十年は続けて欲しいと思います。
ゴラ~ッ、フジテレビ!気合い入れろよなぁ~っ!!!
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以上に於いて、「フジテレビ」というのは、「テレビ朝日」の誤りでした。ゴメンねぇ~っ