なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

みかんを買いに

2016-12-19 17:02:34 | 日記
東北の親戚の皆さんとオカーサンにみかんを送りました。みかんなんて、と思っていましたが、東北の皆さんにはこちらのジューシーで甘いみかんが好評なのです。考えてみると、故郷岩手にもそりゃぁ、
みかんはきていましたが、なんか皮と実が離れてプカプカしている甘味もとぼけたようなものでした。こちらでおいしいリンゴが手に入りにくいように、東北ではおいしいみかんが貴重なのです。
  隣の町のみかんでもいいのですが、贈り物となるとやっぱり熊野まで足を運びます。20年以上前に住んでいた三重県の御浜町はみかんの町。昔は車で3時間もかかりましたが、今は高速ができたので、ダーッと行ってダーッと帰ってくることが可能になりました。本当はあと3週間ぐらい早い方が良かったのです。この時期はもう、温州みかんも最終のものになります。風邪ひいたり、夫がキャンプに行ったりして都合がつかず、良い時期を逃してしまったのでした。
  運転手は息子。せっかく息子が行く気になっているので、わたしの「緊張して肩がこるなぁ」という危惧は押し込めて後ろの座席に座りました。高速だから、いつもよりさらに首を伸ばして運転を注視します。グイグイスピードが出る運転に、やっぱり夫とふたりして「ヒーッ」となって、熊野に着くころにはくたくたになりました。

 新鹿海岸 こんなにきれいなのに

  熊野市市街に入る手前の新鹿海岸で、買ってきたお弁当を食べることにしました。とてもきれいな景色で息子も「こんなところがあったんだね」と感激した様子。3人並んで座って、お弁当をひらいたところ思いもよらない悲劇が…。さすがのあらゆることを想定するペシミストおばさんのわたしも、予想しないことが起きたのです。夫がいつものとりそぼろ弁当を膝の上に乗せて、デジカメで撮って、さあ一口目というときにパシーンとなにかがぶつかってきました。スローモーションのようにとりそぼろと卵そぼろがパーッと宙に舞い、上を見上げると割り箸をぶら下げたトンビがゆっくり飛んでいました。10秒ぐらいみんなで立ち尽くして他の鳥たちも集まってくるのを眺めてしまいました。その後わたしと息子は車に逃げ込みましたが、夫はとりそぼろパーティーの鳥たちもカメラにおさめているのです。あとかたもなくきれいになったのを確認して、目的は果たしていないのにすっかりくたびれて、山奥のみかん山の方へと出発しました。なんかもうキリキリして、わけわかんないまま。

  いつもの農園の販売所に着くと、いつものあまり愛想のないおねえさんが出てきました。早生みかんの最終のものと、木なり完熟というトロンと甘いみかんと、マルチ栽培の残っているものがありました。食べ比べても決心がつかず、早生の倍の値段のする高い木なり完熟を、気を遣う親戚2軒におくることにしました。あとは普通の早生みかん。お徳用もウチと妹のところで分けるように買って全部でけっこうなお値段になりました。こういうのをウチでは「おくりもの貧乏」と言っています。そう言うことで二人してケチな根性の自分たちを戒めも込めて納得させているのです。

  これで良かったのか、喜んでもらえるのか、いつものことですが心配しまくります。もう送ってしまったのにグダグダと。

 出会った猫ちゃん トラ大きい!

  農園のすぐ近くに県の天然記念物の大木があるらしいので、行ってみることにしました。看板には徒歩5分とあります。公民館の駐車場に車をとめて3人で歩き始めました。切り立った山々を背景にのどかな風景の広がる里山です。畑には電気の柵が張り巡らされて、猪とか鹿とか野生動物が身近に棲んでいる感じがします。のんびり歩いて10分ぐらいして(徒歩5分は違うな)それらしい大きな木が見えてきました。近くに行ってみると迫力があるというか神々しいというか、近寄りがたい雰囲気なのです。わたしはすこし離れたところでハアーとその包容力のある全体像を眺めていました。するとなにか盛んに鳥たちの鳴き声がします。それも一種類ではなくいろんな種類の鳥の声が。真近にいた夫と息子にはその鳥たちの姿も見えたようです。

険しい山がすぐそこに

 小さいころ、いろんな鳥たちがやってきて仲良く穏やかに暮らす大きな木のお話を絵本かなにかで読んだことがありますが、まるでその木みたい。鳥たちを包み込んで守ってる。

 いろんなことでキリキリして頭痛もしていたのに、里山歩いて大きな木を見上げたら治りました。息子もその風景が気に入ったみたいでした。赤ちゃんのときから小学一年生まで暮らしていた町だからね。実際に暮らしていたのは海の近くだけれど、空気はおんなじでしょう。


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