大賀ハスから大賀ハス

　　　　気象庁が言わなくても、きっと梅雨明けしたのでしょう。暑い一日になりました。ウチにはクーラーが一階の和室に一台あるだけなので、夫と息子と三人仲良く（？）、六畳間にこもってダラダラしています。一台しかないっておかしいよねェ。おかしいかもしれませんが、これでなんとかなっているのです。

　　　　午前中は夫とお隣の町へ。城跡のお堀に大賀ハスが咲くのです。大賀ハスとは古代のハスの種三粒のうち一粒から、大賀博士という方が咲かせるのに成功したというハスのことです。二千年前の弥生時代以前の種だったそうですよ。先々週見に行ったときにはまだ大きな葉が茂っているだけで、つぼみもなかったのですが、今日はどうでしょう。

　つぼみは楚々として

花はまだ小ぶりだけど咲いている　　
　城跡の石垣をバックに咲いている大賀ハスは、なかなか素敵でした。弥生人も現代のわたしたちも、時を超えて、同じように美しいと感じる（きっとね）ことができるなんて、不思議です。

　　　我々はついでに、二見のハスも見に行くことにして、今度は海の方へ車を走らせました。二見の「しょうぶロマンの森」はその名のとおり菖蒲で有名ですが、今の時期はハスが咲いているはずです。
　すっかり夏空

　　　こちらは夏空をバックにハスが一面に広がっています。ここのハスも大賀ハスということでした。


　　　睡蓮も咲いています。

　　　お城のハスは葉が大きく、花の色も濃く、高貴な古代の美女の雰囲気。二見のハスは、谷間に賑やかに咲いて、素朴で明るい乙女たちといった感じでした。
近くの道の駅「蘇民」で、最近お気に入りのきな粉餅を息子のおみやげに、それから、地物のトマト（激安！）を買って、帰路につきました。

　　　途中、伊勢の河崎で、お昼をとることにしました。二見に行ったら、河崎の「つたや」さんというコースができてしまったようです。今日は夫は、「伊勢かやくうどん」。わたしは、いつもの「ラーメン」にしました。

　しいたけ、伊勢かまぼこ、刻みあげ、ナルト、卵、麩と夫の好物だらけ

　チャーシューがトロトロです

　　　しいたけ好きの夫が、一番初めに、ついそれを食べてしまって、「残しておけばよかった」と本気で悔やんでいるのが可笑しいやら、情けないやら。わたしは、めったにラーメンは食べないのですが、「つたや」さんのラーメンは、和風だしでサッパリしているので、おいしくいただけるのです。今日もおいしかった。
　　　河崎まで来たら、古本「ぽらん」さんには、寄らないといけません。絵本コーナーを入れ替えたとの情報を得ていたので、のぞいてみました。あー、今日も猫ちゃんたちはお店にいないみたい。残念です。
　　　夫が岩波文庫の柳宗悦さんの本を二冊買って、お店を出ました。水位が下がった川でボラが跳ねている…、暑い暑い河崎の道をノタノタ歩きました。



　　　家に帰って、家族三人できな粉餅でおやつ。大きなおいしいお餅が七個入って、きな粉もたっぷりかけてあって３５０円です。なんて良心的なのでしょう。

　　　大賀ハスをめぐって、二見から伊勢までたどってしまった。暑い一日でしたが、蓮の花はどこで見てもいつも清々しく、ココロの波風をおさめてくれるような花でした。