体育祭前日

2013-09-10 22:08:00 | 卓球
体育祭前日。

全校の縦割り練習(1・2・3年連合チームのマスゲーム練習)、とても良いできだった。

100分間、時間いっぱいまで間延びせず、

しっかり生徒たちだけで練習できるというのは、なかなか難しい。

3年生の実行委員の頑張りは当然素晴らしいが、それ以外の3年生も素晴らしかった。




実行委員が夏に頑張ってきたことを遺憾なく発揮できたのは、

3年1組の全員が一生懸命練習する姿を下級生に見せたからだ。




下級生は、実行委員が考えた計画に沿って、実行委員が考えた踊りを学ぶ。

しかし、「練習に対する態度」というものは、“3年全体”から学ぶのだ。





リーダーってのは下手をすると「便利屋」になることがある。

他の人は「あいつにやらせておけばいいや」と、ただ単にみんなの仕事をその子に押し付ける。

教師も「リーダー教育」と言いながら、同じ生徒にまかせっきりにしてしまう。



結果「やる人」と「やらない人」と分かれてしまう。

いや、「やらされている人」と「やる気が無い人」かもしれない。



そうなるとリーダーは

「何でみんなやらないの?私だって好きでやってるわけじゃないのに!」

と思いだす。

やる意思のあった者の気持ちを逆に変えてしまう。


そして、他の者は

「やりたいやつがやればいい。やりたくないから自分はしない」

となる。

自分が目立つ、カッコよくみられるという時には張り切るが、そうじゃなければ「何もしたくない」となる。

もしくは「失敗した時の保険として、ヤル気の無いふりをする」とかね。

目立つものをひがむ、というのもある。




でもな、うちのクラスのやつらは違った。

今回リーダーではなかった者が、いきいきと活動した。

楽しげに、そして体力の限界まで練習した。


それを下級生が見て学んだ。



うちの実行委員が、安心して下級生に思いを伝えることができたのは、

3年生の仲間に対する安心感だと思う。



確かに実行委員は華やかに活動した。

しかし、それは同じクラスの仲間がついてきてくれたから。

人に教える不安や、失敗の恐怖を仲間が取り去ってくれたからだ。


そして達成感につつまれた仲間の中から、新たなリーダーが生まれてくるだろう。







すべての組織がそうなんだろうな。


部活でも一緒。


ヤル気のある主将・副主将がいるだけではダメなんだ。