先月から勤めを始めた。歳がバレるが、20年以上、3社ほど転職したあと、フリーランスを気取って、しばらく在宅でデスク横に置いたテレビで情報番組(昔で言うワイドショー)を見ながら仕事らしきことをしていたが、受注が激減したので組織勤めを再開してみた。昔の勤めのときには、タイムカードとかありえないし、何時に行ってもいつ昼飯食べに行っても誰も気にしなかった。もちろん帰りも自己判断。17時の時もあったし、23時の時もあったが、何も思わなかった。休みは曜日関係なく適当に割り当てられていたので、サラリーマンながら、サラリーマンの気持ちをホントーには理解いていなかった。
今回勤めたのは、公的機関だが、ここでサラリーマンの本質を知ることとなる。お昼のチャイムが鳴るとみな一斉に席を立って“昼休み”に入る。そして13時前には着席する。オレが仕事の切りが悪いので12時45分まで続けた後、外出し13時15分に戻ったら、明らかに10歳以上も歳下の上司ぶったブスが「何で1時を越えたんですか」と目を吊り上げて問い詰める。「12時45分まで仕事していたので」と言うと、さらに怒りの声を高め「昼休みはちゃんと1時間取ってもらわないと困ります」と来たもんだ。すごい世界に来たもんだと仰天した。仕事中も雑談はほぼ聞こえない。大したことしてないくせに深刻ぶってパソコンに目を凝らしているフリ(それが実力かも?)で上司の好感を得ることに必死なのだけは伝わってくる。
そんなこんなで月~金、正しいサラリーマンを勤めているが、そこで感じるのは土日のありがたみだ。あの堅苦しい5日間のあとの休みは、その昔に勤め仕事をしていたときの不定期な休みとは全くありがたみが違う。当初からまっとうな会社に入った大学同期が「土日が待ち遠しい」と言っていたのを当時は不思議に思っていたが、ようやく理解できた。