~わんこを飼うという事~
あなたが迎えようとしているわんこは、先天性の病気を持っているかもしれません。
トイレを覚えず、お部屋中におしっこをするかも知れません。
ソファをかじってボロボロにするかもしれません。
思っていたより大きく育ってしまうかも知れません。
出かける寸前にじゃれついて、ストッキングを伝線させるかも知れません。
目を離したすきに、テーブルのご飯を食べてしまうかも知れません。
大切な本や洋服をびりびりにしてしまうかも知れません。
無駄吠えをしてしまうかも知れません。
お客様やあなたの大切な人を噛んでしまうかも知れません。
排泄したウンチを踏みつけて歩き回り、カーペットを台無しにするかもしれません。
誤食や病気で夜中に救急病院に行くような事になり、多額の医療費を払うかも知れません。
飼い主の具合が悪い時も、散歩をせがむかもしれません。
わんこがいることで行動が規制されるかもしれません。
お留守番中に、部屋を荒らすかもしれません。
年を取り、介護が必要となるかも知れません。
あなたは沢山の覚悟と命に対する責任を持ってその子を迎えようとしていますか?
先日、とあるNPOからワンコが逃走したお話を書きました。
あえて、そのNPOの名を出さなかったのには理由があります。
それは、全国からやってきたわんこ達を保護するその施設があるを知り、わざわざそこに犬を捨てに来る人がいるという話を聞いたからです。
実際あの事件以降、二匹のワンコが保護されたのだそうです。
怒りを通り越しました。
上にも書かれた通り、犬に限らず生き物を飼う、という事は命を預かる事です。
責任と覚悟がないまま、子供にせがまれたから、眼があったから、可愛かったから・・・と安易に命を迎えてはいけません。
私はネコも犬も飼った事があり、犬はネコより大変だなと感じました。それでも二代目のワンコを迎えました。
ペットが飼い主を選ぶ、と聞いた事があります。私が迎えた二匹のワンコは、まさに偶然が重なって出逢った子たちで、私たちを選んできてくれたのだなと、今のこたろうを迎えた時に感じました。
人間の子も親を選んで天から降りてくると聞きます。
それが、都合が悪くなって捨てる。子なら虐待する。
そんな神経を持った親たちがのうのうと生きている。赦せません。そういう人に限って元気なんです。
世の中は不公平です。。
わんこは遥か昔から人間と寄り添って生きてきたパートナーなんです。
一緒に住んでみないとわからない部分があるのは人間同士も同じことですが、人間なら別れてしまえばいい。
でも、わんこは一人では生きていけません。
虐待を受けても、捨てられても、わんこは飼い主が大好きです。
わんこは疑うという事を知りません。どんなことになっても、飼い主を信じて待っています。
虐待されても捨てられても、彼らは飼い主を恨んだりしません。
上に書かれた物の中には、躾や飼い主が気をつければ、避けられるものも沢山あります。
ブリーダーの皆様、どうぞ無駄な繁殖をやめてください。
ペットショップの皆様、どうぞ生体の販売を見直してください。
これからワンコを飼おうとしている皆さん、どうぞ覚悟して、責任を全うしてください。
可愛がられているペットの数の方が圧倒的に多いと思いますが、可愛そうな命が沢山ある事から目をそむけないでください。
そのような命を救ってくださっているNPOなどの皆様。感謝しています。
でも、自分たちの今の活動に終止符を打てるような方向にも働きかけてください。
莫大な支援を、その方向の活動にも使ってください。
捨てられた命を救う事は素晴らしい事ですが、まずそのような命を生み出さない事に力を貸してください。
逃走したわんこ達は全員保護していただけましたか?
なんでもそうです。最初にあるのは私たち一人一人です。
一人一人が社会を作るのです。
還暦過ぎても綺麗ごとを言わせてください。
誰もが持っているあたたかい気持ち、それは小さな小さな灯り。それは微力ではあるけれど無力ではない。
これから犬を飼おうと思っている皆さん。どうぞ覚悟を持ってください。決して最後まで責任を放棄しないでください。
その自信がない人は決して飼ってはいけません。
大変な事の何百倍も与えてもらう事が多いのです。
出逢ってくれてありがとう。
今日の言葉
面倒を見た相手には最後まで責任がある。
星の王子様の言葉より
感謝を込めて
つる姫