父の話はまだまだ続きます^^
父は写真館を営んで、スタジオで沢山の記念写真を撮影していましたが、照明の加減とか、露出の設定?とか?の試し撮りに私をモデルにすることもありました。
広いスタジオの椅子にちょこんと座らされた私。
それはいつも仕事で忙しく、ご飯の時くらいしか関われない父との特別な時間でした。
スタジオに呼ばれた時の、ときめきのようなものを覚えています。
父は、たまに家族写真を撮ってくれました。
4歳位の私、リンゴみたいな丸くて、白黒でみても赤いほっぺ。
この顔は、目以外は孫娘に似ている気がします。
父はこの時30歳、母は26歳位です。
母のおなかに弟がいた頃だったようです。
これは、セルフタイマーじゃなくて、父が手元で、レリーズ(カメラにつながった手動のリモコン)でシャッターを切っています。
カメラは、蛇腹式のパールと呼ばれるもの。
カメラに黒い布をかけ、それを被ってピントを合わせていました。
その光景、昔の方なら見覚えがあるかと思います。
フィルムは大きな一枚ものでした。
現像したネガを、修正鉛筆で修正する父の横顔はとても真剣で、今もその姿は脳裏に焼き付いています。
私は、この時の自分と母の服の色をなんとなく覚えていますが、父のは覚えていません。
ただ、父は茶色が似合う人でした。
この写真、絵にしてみよう、って思いつきました。
顔は似ないので、デフォルメという名のごまかしで(爆)
父の事ばかり続きますが、生まれてきてよかったと思う事が、いまだに出来ない私の心の中で、何かが変わりつつあるような気がします。
おじいちゃんやおばあちゃんが亡くなった時、マイケルやロッキーが亡くなった時と、違う意識が湧いてくる。
命をいただくというのは、素晴らしいチャンスなんだなって、そんな風に思える。
だから、もっともっと父の事を思い出してみようと思っています。
後戻りできない過去を振り返ることは、前に進むことだから。
前を向いた方が歩きやすいし。
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫