今朝空
不気味な形の雲が赤く染まり、ちょっと怖いような空でした。
最近ネットで、昨日何食べた?という、ドラマを見ていました。
西島秀俊さんと内野聖陽さんがゲイのカップルとして登場する漫画が原作のドラマ。
弁護士のしろうさんと、美容師のけんじ。
しろうさんの作る料理は、レシピとして十分活用できますが、それよりなにより、まだまだ周りには理解されない立場の二人が、美味しい美味しいと言って笑顔で食卓を囲んでいる姿には、ほろりとするんです。
好きな人と食事をするということが、心にとってどれほどいいことか。
美味しいものを作ったり食べ歩いたりする漫画とかは、他にもありますし、そこに人間模様を絡ませているものもあり、このドラマでは、ふたりは同性カップル。
悩みや葛藤もあり、ただ美味しいだけのお話ではない。
原作を読んだわけではないですが、お二人の演技力でますます良い作品になっているのでは。
人気俳優のお二人の事は、他の作品でも知っていますが、特に内野さんの、このドラマでのしゃべりかた、細かい動作、計算しつくされた演技は素晴らしい。
確かに、実際より誇張している部分はあると思いますが、いやらしさがない。
さすがだなあ、と感心します。
私の年齢になると、孤食、という言葉はキーワードのひとつですが、どんな年代でも、独りでご飯を食べるのはよくないって言われます。
このドラマを見ていると、本当にそうだなって思う。
弁護士のしろうさんは仕事を必ず定時で切り上げ、近くのスーパーで特売品を買って帰り、手をかけて二人分の晩御飯を作り、おなかすいた~~と帰ってくるけんじが、ああ~~いいにおい~~と喜び。
どんな辛いことがあったり疲れていても、とりあえずいただきますして、おいしいおいしいと笑顔で食事をする。
もうこの時点で、辛いことは半分になっている。
おなかが満たされるという事は、幸せホルモンがでることなんだなあと感じます。
そして、一人でも美味しいものは食べれるけど、やっぱりご飯は誰かと楽しく食べた方がいいんだなあ、と。
笑う場面が多いのですが、何故かほろりとするんです。
この二人が抱えているものが、簡単じゃないからってこともあるのかな。
アラ50の二人の今後のことまで心配になる。
他人事ではないが。
正直私はお料理は好きではなくて、今にして思えばよくも毎日毎日、それなりに栄養も考えて家族のご飯を作ってきたなって思う。料理は義務、でした。
ただ、料理は好きじゃないけど、アイディアだけは豊富で、子どものお弁当などは全部写真に撮っとけばよかったと思うくらいだし、年に4,5回はお誕生日やクリスマスなどでケーキも焼いてました。
市販のものをアレンジして、それらしいスイーツも作ったりしました。
今は料理と言えるものを作ることはほとんどない。まして粉をふるって何時間もかかってケーキを焼くなど。
これなら宇宙食でもいいかなみたいな。
それでも死にはしないけど。
さて、若冲に感動しすぎて筆がとれないながらも、少しでも今回の余韻を残したものを描こうと、
白鶏南天図。
爆 もっともらしいタイトルを付けてみた。
そして、ついに人生初めて買った作品集。
Amazonで送料無料。しかも、新品なのに定価で買うより50円安かった。
書店で選ぼうかとも思ったんだけど、行くまで待てなかった。
人生これまでに買った物の中でも、最高に素晴らしいお買い物だと思うほど感動。
アナログはいいね、スワイプやピンチアウトはできないけど。
美術展だけをみに日帰りした京都旅は、私にとって今年最後の攻めになりましたが、大げさだけど人生変わるくらいの感動の旅でした。絵を描くことのすばらしさを、これまでと違う意味で感じられました。
若冲や応挙などとは同じステージには立てないけど、目指すものはできた。
目標があるというのは、たとえ達成できなくてもそれだけですばらしいこと。
それから
息子が、先月産まれた孫の内祝いで送ってくれたのは、産まれたときの体重分のお米。
3016グラム。
この重さで生まれて来た命。これから何倍にも大きくなっていくんだね。
孫娘は確か2700グラムちょっとだったかな。予定より2週間早かったですし。
息子らしい内祝いだなと感じます。
日本人、お米はもらってうれしくない人は滅多にいないでしょうし。
この量なら、一人暮らしの私でも無駄にはならない。
素敵な名前をもらった命、これから家族で食卓を囲んで、幸せな笑顔が続く毎日になりますように。
今日の言葉
あらゆる悲しみはパンがあれば少なくなる。
ミゲル・デ・セルバンテス
おなかが満たされるという事は、しあわせなことですが、
食べすぎで招くふこうもあるので、節度は大切かな、と思うけど、
節度が・・と言えるってことは、それもまたしあわせなことですよね。
そんなの関係なく、むさぼらなければいけない人たちもいるのですから。
ご訪問頂きありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫