☆つる姫の星の燈火☆

#26 空を飛べたら

昨日、室温が4度になっていたと、ビビっていたら、今朝はなんと、3度でございました。

 

雪降る地域では、立ち往生や凍結など、たいへんなことで、お出かけは控えるにしても、物流など、混乱を強いられている事でしょう。

10年に一度の強烈な寒波、という事で、あ、そういえば、と思い出したことがあります。

病気がわかる前の事ですが、ヒマつぶしに、とある宅配便の受付のアルバイトをしていたことがありました。

大雪が降り、宅配便のお届けもままならない冬があり、荷物のお届けや集荷もできない地方があり、荷物を持ち込まれたお客様には、理解を得るように説明をしていました。

天候の事なので、どうにもならないのですが、それでも、無理難題を言って来るお客様もおられ、気持ちはわかるけど・・・と、反面教師にしたものです。

そんな中、高齢のご婦人が、荷物を持ってお店に来られました。

送り先は、青森でした。

雪深い田舎に、お母さまが一人で住んでおられ、買い物もままならない状況で、食料を送りたいとのこと。

ただ、その状況ですから、本当に申し訳ないけれど、翌日の配達は保証できないと、告げるしかありません。

悲しくて困ったお顔のご婦人を見て、なんとかしてあげたい・・・と、こころから思いました。

そこで断ることもできたのですが、明日中に届くかどうかわかりませんが、それでもよければお預かりしますと言うと、それでもいいから送ってくれと頼まれ、受付しました。

冷蔵で頼まれたその荷物には、手作りのお惣菜も入っていたようです。

現実には、冷蔵庫より外気の方が冷たいほどだったでしょう。

 

翌日。

私は、仕事の合間に、昨日お預かりしたあのご婦人の荷物の行方を、ストーカーのように追っていました。

夕方になり、その荷物が配達完了となっていたのを確認して、すぐにでもご婦人に伝えたかった。

ご高齢のご婦人のお母様ですから、少なくとも80代後半より、お年を召されていたと思います。

北国から、荷物が届いたよという電話を受けたあのご婦人と、顔も知らないお母さまの笑顔が目に浮かびました。

私も色々な仕事を経験しましたが、このアルバイトでも沢山の学びがありました。

宅配便の人たちの苦労も、クレームをつける人の気持ちも。

そして何より、沢山の思いが詰まっている荷物があるのだということも。

私のように、いちいち感情移入していたら、宅配便でもなんでも、やっておられませんが、仕事というのは、自分のためでもあり、また自分からは見えない沢山の人の思いを支えているものなのだな、と。

そうでなければいけないな、と。

人を欺く、傷つける仕事など、あってはならないな、と。

 

そんなことを思い出し、絵を描きました。

ストーリーはご自由に、、、ですが、輸送が困難な時は、シマエナガちゃんに、あの人への思いを届けてもらいましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

暖かくしてお過ごしください。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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