78回目の終戦記念日。
時間のある方は天皇陛下の終戦の詔を読んでみてください。
私は深く世界の大勢と日本の現状に鑑み、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、忠義で善良なあなた方臣民に告げる。
私は帝国政府に米国、英国、中国、ソ連の4カ国に対しその(ポツダム)宣言を受諾することを通告させた。
そもそも帝国臣民の安全を確保し世界の国々と共に栄え、喜びを共にすることは、天皇家の祖先から残された規範であり、私も深く心にとめ、そう努めてきた。
先に、米・英2カ国に宣戦を布告した理由もまた、帝国の自存と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり、領土を侵犯したりするようなことは、もちろん私の心志(意志)ではない。
しかしながら、戦闘状態はすでに4年を経て、わが陸海将兵の勇敢な戦闘や、官僚・公務員たちの励精、一億民衆の奉公は、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もわれわれにとって不利に働いている。
それだけでなく、敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、罪のない人々を殺傷し、その被害ははかり知れない。それでもなお交戦を継続すれば、ついにわが民族の滅亡を招くだけでなく、それから引き続いて人類文明をも破壊することになってしまうだろう。
そのような事態になったとしたら、私はどうしてわが子ともいえる多くの国民を守り、皇祖皇宗の神霊に謝罪することができようか。これが私が政府に宣言に応じるようにさせた理由である。
私は帝国とともに終始、東亜の解放に協力してきた友好国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。
帝国臣民であり、戦場で没し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者、またその遺族のことを考えると内臓が引き裂かれる思いがする。さらに戦場で負傷し、戦禍に遭い、家や仕事を失った者の厚生については、私が深く心配するところである。
思うに、今後、帝国の受けるであろう苦難は尋常ではない。あなたたち臣民の本心も私はよく知っている。しかし、私はこれからの運命について堪え難いことを堪え、忍び難いことを忍んで将来の万世のために太平の世を切り開こうと願っている。
私は、ここにこうして国体(天皇を中心とする秩序)を護持して、忠良なあなた方臣民の偽りのない心を信じ、常にあなた方臣民と共にある。もし激情にかられてむやみに事をこじらせ、あるいは同胞同士が排斥し合って国家を混乱に陥らせて国家の方針を誤って世界から信用を失うようなことを私はもっとも戒めたい。
国を挙げて一つの家族のように、子孫ともどもかたく神国日本の不滅を信じ、道は遠く責任は重大であることを自覚し、総力を将来の建設のために傾け、道義心と志操(守って変えない志)をかたく持ち、日本の栄光を再び輝かせるよう、世界の動きに遅れないように期すべきだ。あなた方臣民は私のそのような意を体してほしい。
有名なのは太字の部分ですが、何度も読み返したのは今回初めてで、違和感のあるくだりがいくつかありましたが、それはここでは書きません。
平成、令和の天皇陛下とは抱えるものが違いすぎた昭和天皇。
何がどうであれ、権力のある人のせいで、多くの無辜の民が犠牲になったことは事実。
戦争を知らない私たちでも、その悲惨さをみれば、普通の人間なら、戦争はしてはいけないと思うのが当たり前。
しかしながら、残念なことに、大きな力を持つマイノリティーは、そう思わない。
果ては正当化する。
多くの善良な市民がいくら悲しみ祈っても、この世界から戦争がなくなる日は来ないんじゃないか。
原爆の日、終戦の日、きれいごとを書いてきたような気がする、戦争を知らないわたし。
年を重ねた今、戦争についても考えることが色々ある今日ですが、平和を祈る気持ちに偽りはありません。
言い方は悪いですが、世界中のみんなが永遠に平和ボケすることが理想ですね。
今日もどこかで争いは続いています。
ただ、もう何年も体調について日々戦々恐々としてきた私は、
今日も普通に生活できれば世の中のことなんて二の次って思うのが、本音です。
ごめんなさい。
さらに言えば、こんな本音を言えるのも、日本が「平和」だからでしょう。
ありがたいことです。
祈りと感謝の日にします。
ご訪問頂きありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫