つる姫にも、懐かしい思い出がいくつかあります。
その中のひとつに、「くじの日」というのがありました。
宝くじを買う日ではありません。
まず、母が駄菓子屋さんで、何種類かのお菓子を買って来たのを、うちは四人家族でしたので、小さな4つのお菓子袋に適当にわけるのです。
そのあと、その袋に1から4までの番号を書き入れます。
そして、紙に線を4本書いて、下に数字を書き込んであみだくじ。
引いた番号の書かれたお菓子の袋を開けるときの、ワクワク感。
お酒の好きな父までも、目を輝かせて袋の中をのぞきこんでいたものです。
後は、交換したり、もらったり。
結局はこどもがよい思いをすることになるのですが、このイベントはとても楽しかった思い出のひとつです。
いまのようにたくさんの種類のお菓子もなかった頃。
近所の駄菓子屋さんには、計り売りのお菓子が瓶に入ったものが並んでいて、そこはワンダーランドでした。
また、停電になると、いつも仕事場にいる父が、ろうそくを燈して、居間にもどり、家族四人が身を寄せ合って、ろうそくの影で影絵をしてもらったりして、なんだか幸せな気分になったものです。
それは、いまにして思えば、家族の絆、というような言葉にできない何かを感じていたのかもしれません。
実家は写真館で、白黒写真を家で現像処理したりもしていて、当時はとても忙しく、父はいつも修正台(写真のネガに修正鉛筆で修正を加える。シミやシワなども消せるんです。いまはPCであっという間ですが、あの頃は手作業でした)に向かっていました。
暗室で写真の現像をしているときは、決して開けてはいけないし、家にいても父との時間は、食事の時くらいでしたから。
父が、私たちのことを守ってくれる、そんな安心感を覚えたのかも知れませんね。
母は歌うことが好きで、あの頃(いまでもあるか)NHKのみんなの歌という番組を見て覚えた歌を、一緒に歌った記憶もあります。
歳が5歳ほど離れた弟は、一緒に歌えません。
母を独占できるひとときでした。
先日も書きましたが、こんな時こそ家族のつながり、ということを考える時だろうと感じます。
子供の年齢などにもよりますが、この事態で親御さん達と過ごせる時間が増えて、うれしいと思っているお子さんがたくさんいるのではないでしょうか。
もちろん、そのお子さん達のためにも、日頃頑張って働いているご両親です。
お金が大事なのは、間違いない現実です。
しかし、こんな時こそ、居間に家族が集まって笑い合える時間が、どれほど貴重な時間で、子供達の心を育むかに気づいてほしい。
プライスレス、です。
旅行に行くのも、テーマパークに行くのももちろん素敵な思い出になります。
しかし、家族が居間に集まっての団欒は、それ以上の価値があるのではないでしょうか。
まあ、それぞれお考えをお持ちでしょうから、一概には言えませんが、いまは家でみんなで楽しめること、保護者の方は、工夫してくださいね。
お父さんお母さんの昔の話とか、いらっしゃればおじいちゃんおばあちゃんの話を聞かせるのも、とてもよいことだと思います。
老害と言われますが、高齢者の方はそれだけ長い時間を生きて、たくさんの経験をお持ちです。
戦争の話を聞かせるのもよいかと思います。
私は、父から戦争の時のこと、写真屋を始めた頃の話を聞くのが大好きでした。
自粛を要請されているこの週末。
関東はお天気が悪く、雪の予報もあります。
天は、チャンスをくれるのです。
家で家族と過ごしなさいという、素敵な贈り物です。
いっそ半月くらい大荒れになれば、などとも思いますが、そうすると別の問題が出てきますし^^
小さなお子さんには、親が言って聞かせ、分別の付く者達は、自分だけよければ、という気持ちを改め、感染拡大を抑える行動をとりましょう。
グラフが下降していくよう、小さな一駒の私、今日はこもりのおばちゃまになります。
まあ、毎日がこもりのおばちゃまのようなもんですけども、という自爆で、またもや同じようなことをたらたら書きました。
皆さん、疲弊されていると思いますが、疲弊されているのが正解です。
それだけ、きちんと受け止め、考えて行動されているからです。
また、それ以上に大変な医療現場の皆様に、影ながらエールを送ります。
私たちも、それぞれができること、そしてしなくてはいけないことを、しっかりと考えて、頑張ります。
愛と知恵で乗り越えていきましょう。
去年の六義園の枝垂桜です。
それこそ、入園するまでに何10分も行列に並びましたわ。。、
今日も笑顔で過ごせますように
感謝をこめて
つる姫
私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。
コメント一覧
つる姫
ぽんたん
最近の「フォト&エッセイ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事