とんびというドラマの中で、「秘すれば花」という言葉が出てきました。
この言葉は、世阿弥の書「風姿花伝」の言葉で、もともとは「観客には秘密にしておくことが観客の感動を呼ぶ秘訣である」という意味合いの言葉だそうですが、現代では、隠し事はよくないかもしれませんが、隠しておいたほういいこと、黙っていたほうがいいことというのは確かにあって、それが物事の価値を実は決めていることもある、というような意味でとらえられていることが多いようです。
何でもかんでも包み隠さず言うことが、良いとは思えない事柄もありますよね。
この言葉を知る前から、「そんなことまで教えてくれなくてもいいのに」と思った事が、少なからずありました。
嘘や隠し事をしないのが、優しさとか誠意ではないと思いませんか?
少し違いますが、噂話というのは、話題になる人を先入観で見てしまうってことにもなります。
ドラマの中では、母親が息子をかばって亡くなったという事実を隠し、父親をかばって亡くなったことになっていました。
青年になった息子が、ある時、父親じゃなくて自分をかばって亡くなったと知った時、息子は嘘をついてきた父親を恨んだでしょうか。真実を知るときの年齢とか性格にもよるでしょうね。
先日、息子と沢山話をして、今だからこそ話せることもあったし、墓場まで持っていくこともありました。
言わないほうがいいことだってある。
真実はひとつだとは思うけど、別の真実があってもいい場合もある。
秘すれば花というより、言わぬが花という方が、しっくりします。
嘘も方便とか、いろんな言い方があるように、人間は言葉を持つがゆえに物事を複雑にしているとも。
話がころっと変わります。
今年やりたいことリストを作っているのですが、都内七福神めぐりというものをやっていたのが、数年前。
何年も途絶えてしまいましたので、再開してみるかなあと思っています。
回ったところを書いたメモがなくなってしまい、ブログを遡って調べました。暇なんですなあわたし。
確か30ヶ所ほどあって、回ったのは14ヵ所だと思います。
また、並行して、龍神めぐりもいいかなと。
徒歩圏内にもふたつ、龍にまつわる神社はあるし、まずは近場からウオーミングアップ。
この連休が明けたら、始動開始と思っていますがその前に、ホルター心電図やんなきゃいけないので、心電図付けたまま回るってことは避けるつもりです。
神仏に手を合わせ願い事をするとかいうよりも、元気に歩いて回ることが大切。
それができること自体がありがたいことなんですよね。
昨日は混雑を避け、こたろうくんと初詣に行きました。
実は、元日朝息子と一緒にこたろうを連れて出かけたんですが、到着したら長蛇の列。
こたろうがいなければ並んだのですが、いったん帰宅して、夕方息子だけ出直したのです。
その時に、石川の大地震でした。
どうしてもうまく写真に納まってくれないこたろうくん。私から離れないので、顔でか。
この神社は、わんこNGではありませんよ。
今度はそっぽを向くこたろうくん。
あら?
お焚き上げの灰でハートが作られてました。良いですねえ、こういう遊び心大好きです。
ここの神社、宮司さんの代が代わってから色々と工夫を凝らし、人気の神社になったようです。
神社にも、経営ノウハウが必要な時代なんでしょうか。
快晴の空を見上げれば、高層マンションの向こうを龍が駆けていました。
なんと目がありました。
秘すれば花。
今日の言葉
知らぬが仏
知れば腹が立ったり悩んだりするようなことも、知らないままでいれば心の平静を保っていられる」という意味のことわざ。つまり、「知らなければ仏のように穏やかな心でいられる」「知らない方が良いこともある」。
知らないことを嘲る時にも使います。
被災地に想いを寄せつつ、自分たちは普通に生活できることに感謝して過ごしましょう。
また、こんな時にこそ、災害や事故には誰でも遭う可能性があることを思い出して、備えましょう。
と自分に言い聞かせる。
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫
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