明日は東京に帰ろうと決めた夜。
実家の家族は、寝てしまいましたが、私はなんだか寝る気がしなくて一人でテレビを観ていました。
すると、五木寛之さんの「百寺巡礼」という番組が始まり、偶然にも私が新幹線に乗る駅の近くにあるお寺が紹介されていました。
実は私は、何度も五木寛之さんに救われていました。
最初は数年前、首から肩にかけての激痛で歩くことも困難になり、やっとの思いで家事をやる以外は寝て過ごしていた事がありましたた。
その時にテレビで観たのが、五木寛之さんの確か「他力」という本の事。
私はネットで即その本を注文して読み、さらに五木さんの書かれた仏教に根付いた著書を読み漁りました。
その頃は職場でパワハラを受けていましたが、本を読んでいるうちに大切な事に気づき、職場を去る決心も出来ました。
その次は、去年。
心臓手術の後の辛い時期に、再び五木さんの本を買って読み漁りました。
それによって、心が救われました。
そして今回。
詳細はお話できませんが、今年の私にも次から次へと色んな出来事が起こりました。
自分で言うのもあれですが、よく頑張れたものだと感心するほどです(笑)
そんな時に五木さんの番組で、福山にあるお寺の事を知ったという事です。
しかも、そのお寺の前身である常福寺の開基は、弘法大師様と言われているとの事。
行くしかない、と思いました。
翌朝、弟の車で福山まで送ってもらい、そこからバスでお寺に向かいました。
本当は夏に行った鞆の浦に行こうと思っていたのですが、時間的にもそちらは次回に回すことにしました。
バスを降りて15分ほど歩きます。
明王院。
山門に上る階段の脇には
可愛らしい石仏が微笑んでいます。
素晴らしい本堂と五重塔は、なんと国宝だそうです。
こころの拠りどころ、空海さま。
人もまばらな境内を時間をかけて回ると、
七福神の大黒様がおられました。
さらに行くと。
なんと思いがけず、七福神様たちが!
中央奥にみえるのは弁天様ですが、
このように、池の中に立っておられ、見る角度で上の写真のように全員が並んで見えるようになっているのでしょう。
もう一度載せます^^もうちょっと右から撮れば、寿老人様と賽銭箱がかぶらなかった?
今年の私、七福神様にはよほどご縁があるのでしょう。
都内七福神プラス、福山七福神も見る事が出来ました。ラッキー・・じゃなくてありがたや。
実は私、上京する途中に京都に立ち寄ろうかなどとも思ったのですが、何故か竹林の中を歩きたい気分で。
ここの竹林は小さなものでしたが、足を踏み入れた時に、いつかの鞆の浦の仙酔島の時のように自然と微笑みがこぼれました。
竹から何かしら受け取った気がしました。
この時期は混雑しているであろう京都や奈良に行かずとも、ここで充分な癒しをいただきました。
五木さんのお蔭です。
上京する前夜にたまたま観た番組。しかも、乗り継ぎ駅からほど近いこの場所。
本当に不思議なご縁の素晴らしいお寺でした。
お隣には大きな草戸稲荷神社があります。
なななんと、3階建て?
こんな神社は初めてですが上ってみました。
少し見えるのは芦田川と、福山の町です。
福山には昔お婆ちゃんが住んでいて何度も訪れましたが、こんなお寺や神社があったとは全く知りませんでした。
いっぱいしんどいこともありましたが、もちろん沢山楽しい事もあったこの一年。
一難去ってまた一難。。上京してすぐまたトラブル発生でしたが、それも何とかクリアできました。
故郷の神様仏様たちのお蔭だと、心から感謝しています。もちろん五木さんにも感謝です。
同じ日に紹介されていた、柴又の帝釈天にも近々行ってみようと思います。
その辺りにも七福神がある事だし^^
この後、行楽シーズンで結構混み合っている新幹線で、パンをかじりながら上京しましたとさ。
精神的にきつい一ヶ月でしたが、最後の小さな旅でリセットできました。
長々と読んでくださりありがとうございます。
今日の言葉
俗にいう「他力本願」とは正反対の思想が、真の「他力」である。
真の絶望を自覚した時に、人はこの感覚に出会うのだ。
不詳
感謝をこめて
つる姫