今日は子守のおばあちゃま17日間の学びを書き残しておきます。
11月7日の七五三の後、息子と二人で我が家にやってきた孫。
三日目までは、ペースがつかめず、しっちゃかめっちゃか(死語?)
孫はともかく、こたろうも甘えん坊なので、どちらかが膝に乗ってくると、もう一方が焼きもち焼いて。
しかし、以前はこたろうを怖がっていた孫と、孫にビビっていたこたろうの距離が縮まり、子どもが生まれたら、犬を飼いなさい、というイギリスの諺を思い出しました。
子供が生まれたら犬を飼いなさい。子供が赤ん坊の時は、子供の良き守り手となるでしょう。子供が幼い時は、子供の良き遊び相手となるでしょう。子供が少年期の時は、子供の良き理解者となるでしょう。そして子供が青年になった時、犬は自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう
お料理は苦手ですが、昔、子どもたちにも作った、キャラクターごはん。
あんぱんまんおにぎり。
食パンマン
おむすびマン
うちに来てから一週間、ママの事を恋しがって泣くことも、ママを呼ぶこともなく、たまに
まま、なんじにかえってくるかなあ、と独り言のようにつぶやくだけだった孫。
8日目の晩御飯の時に、結構大きな地震が来て、張り詰めていたであろう糸が切れました。
食事を中断して、下を向いていた孫は、つけていたエプロンを外して、無言で私の胸に飛び込んできました。
驚くほどの力でしがみつかれた私は、孫が生まれてきてから初めて、ぎゅっと抱きしめ返しました。
世話をするために抱っこしたことはありましたが、そして、祖母になる・・・とでも表現すればよいのか、言葉に出来ないものが、心を満たしました。
この翌日の夜、孫が初めて、小さな声で「ままにあいたい・・」とつぶやきました。
前夜の地震がきっかけにはなったでしょうが、それでも必死で泣くのを我慢している孫を見て、もらい泣きしそうになり、わずか二才の子どもの頭の中の想いを、想像するしかない私でした。
一方、こたろうとの絆はどんどん深まり、自分より小さな命をいとおしむ気持ちも育まれていく様子にほのぼのしました。
やさしくやさしく、なでなで。
こたろうも、首を上げて応えています。
こたろうと、チューして喜ぶ孫。
赤ちゃんの時は衛生面でかなり気を遣いましたが、今は様子を見ながらのスキンシップを容認しています。
この辺りで子守のおばあちゃま、折り返し地点。
ペース配分も、孫の扱いにも、少しは慣れて、一時心配した体調も回復しましたが、さすがに腰痛が少しぶり返しました。
なにせ、床に座った状態から、14キロほどはある孫を抱いたまま立ち上がり、そのまま階上の寝室まで運ぶのです。
火事場の馬鹿力とでもいうのでしょうか、アドレナリンというホルモンの効果なのかしら。
孫と飾ったクリスマスツリー。
邪魔ばかりするこたろうとの攻防。
仕上げは、パパとてっぺんのお星さま。
息子が、今の孫と同じくらいの時に買って来たツリーのてっぺんに、手が届くようになった息子。
この光景には、感慨深いものがありました。
生きててよかったと思える瞬間でした。
最後の週末は、上野へお出かけ。
電車に乗る前から、ずっとご機嫌の悪かった孫。出かけようかやめようかと思いつつ出かけたのですが。
ジュース買って、何か食べたい、とぐずりっぱなしで、歩こうとせず、本当に大変でした。
動物園でも、ゾウのおしりと猿くらいしかみなかったんじゃないかなあ。
その後、国立科学博物館で、最近興味があるという恐竜の骨を見る頃には、少し落ち着いて、
大きな恐竜の骨を、すごい!と、見あげていました。
ジュース買って!おなかが空いた!何か食べたい!と、ぐずり続けた孫でしたが、息子も私も、ぐずられて買い与える事はしませんでした。
可愛いけど、甘やかす事とは別。
イベント会場でお昼ご飯を買い、私は、孫が飲みたがっていたリンゴジュースのある自販機を探し回りました。
やっと戻ってきた私に、孫は、ありがとうが言えて、大喜びで飲んでいましたが、手がすべって半分こぼしてしまいました。
こぼしたことを叱ることもしませんが、ここまでのいきさつもありましたから、ショックでまた泣くのかと思ったら、「グランマごめんなさい」。
せっかく走り回って買って来てくれたリンゴジュースを、こぼしてしまった事をあやまったのです。
あんなにぐずっていた孫でしたが、物事の道理はわかっているのかな、と感じました。
実は、来る前にもらったお嫁さんの注意事項に、一日中何か食べたい攻撃がある、というような事が書かれていて(笑)
実際、ご飯を食べてしばらくすると、なにかたべたいと言ってくる孫に、おやつの時間まで待たせるのに苦労していました。
私は、子育ての時も、ご飯もおやつも、日常ではきちんと時間や量を決める、という方針。
孫に対しても、私の方針で孫に接しました。
しかし、上野でぐずりまくっても、我慢させた効果かどうか、翌日からは、それが一切なくなったのです。
逆に、体調でも悪くしたかと心配したのですが、ご飯は完食、おやつの時間だよ、というと大喜びで食べていました。
これには、驚きましたが、二歳児のいやいや期は、自我の確立もありますが、周りの大人の反応を試している、という一面もあるような気がしました。
だからこそ、保護者は、毅然として対応しないといけない。
こどもをダメにするのは簡単だ。好きなものを好きなだけ与えればよい。
そんな言葉を思い出しました。
ただ、これも、年齢があがると、いわゆる援助交際、などと言うようなものになって行くのも怖い。
子育てというものは、匙加減が本当に難しい。
また、出会う友達の影響も大きいですね。
残り2日という日、孫はパパと青空保育園。
鎌倉方面に出かけました。
野山で泥んこになって遊ぶ保育園で、この時期は、拾った木の実などを、ポケットに沢山入れて帰ってきます。
色々な物が入る、大きなポケットのついた洋服を着るのが、決まりのようです。
素敵な保育園です。
ズボンのお尻は泥だらけで、他の物と一緒に洗濯機には入れられません。
あらかじめ泥を落としてから、とバケツの中で泥んこのズボンを洗っていたら、
息子の泥だらけの野球のユニフォームを何度も何度も水洗いしてから、洗濯していた事を思い出しました。
野球のユニフォームは、泥が入り込んでなかなか落ちないのです。
お母さんたちと、洗濯のやり方の話で盛り上がっていた事、ユニフォームが汚れていなかった日は、逆に心配した事、などを思い出し、しみじみしました。
そして、孫を送り返す日。
最終日は雨でした。
朝ご飯
完食。
おうちの中で遊んだり、アニメを観たり、
お昼は、孫がおいしいと食べてくれたチーズトースト。
生のニンジンもバリバリ食べてくれます。
そして、夜遅くなるママの事を思い出し、
最後のお仕事は、孫と息子のお弁当作り。
あり合わせで作りました。孫のお弁当は、残念な顔のあんぱんまん。
右上の白いものは、ハートと花型に抜いたはんぺんです。
夕方、車に荷物を積み込むころ、孫の様子に変化。
こたろうにおもちゃを直接渡したいとぐずったり、車に乗る前には、降っている雨が怖いと大泣き。
夕方なので眠たくなったのかなと思ったのですが、車に乗るのを拒否。
チャイルドシートに固定されると、窓越しに私の顔を見てギャーギャー泣いていました。
まさか・・・別れが淋しくて泣いているの?
今日はママに会える嬉しさで、にこにこしてバイバイしてくれるものとばかり思っていたわたし。
孫の本心はわかりませんが、ハザードランプを点滅させて、曲がり角を消えて行く車を見送って、涙。
何度か、預かったことを後悔した私も、無事に送り返したことで、久しぶりの達成感を味わえました。
大変な17日間でしたが、辛い時間ではなかった。終わりよければすべてよし。
夜には、お弁当箱を開けて喜ぶ孫の動画を送ってくれました。
ワインを飲みながら、目を細めるグランマつる姫。
きっと、グランマとバイバイするのが淋しくて泣いたのだ、と思うようにしました。
笑
孫の顔を最後までみつめていたこたろう。
彼の気持ちもわかりませんが、非日常を全力で頑張りました。
子育て離れて久しい私。
当時は必死で、見えなかったことが沢山見えました。
いやいや期の子どもへの接し方。
子どもには100回言って聞かせて躾ける。
そんな言葉も思い出します。
躾って面倒くさいんです。面倒だから許す、与える、を繰り返していると、ぐずれば思い通りになると学習する。
締めたり緩めたり、子育ては、血を流さない戦争のようなもの、かな、とも感じます。
また、躾は支配とは違うということ。
子どもは、大人の発する言葉を、驚くほどしっかりと理解しているという事もわかりました。
言葉をオウム返しにすることがよくあります。
言葉の持つニュアンス、それを発している人の表情などから、先入観を持たない分、直感で理解している。
子どもにはわからない、と決めつけて、子どもの前で暴言や嫌な話はしない方がよろしいようで。
また、孫はお姫様やドレスが大好き。
身体も心も女の子なのだな、と。
どんな孫であれ受け入れる事に、躊躇はないでしょうが、子育ての時には思いもしなかった事です。
この17日間は、私にとっても、孫にとっても特別な時間であり、この時間は、孫の成長の年輪の一部分になったことでしょう。
綺麗な輪になっていれば幸いです。
ママがなぜ17日間も不在だったのか、気になっている方も多いでしょうが、それはこの場では控えておきます。
決して、一人で旅をしていたわけでも、病気でもありませんので、それだけはご承知おきください。
来月は孫のお誕生会。
今度は、心おきなく楽しんでまいります。
その時に飲むシャンパンは、すでに車で来た息子に持ち帰ってもらいました。
爆
去年は、リュックに入れて持ってったので、ぬるくなるし重いし。
さらに爆
長々と、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
誤字脱字変な文章になってると思いますが、勘弁してください。
感謝をこめて
つる姫