織物というのは一本一本の糸を長い時間かけて紡いで織り上げるものです。
アメリカに語学留学した時に、その時すでに30過ぎていた私と話をしていて
つるさんを見ていて、五木寛之さんの小説を思い出した、といった人がいました。
何でもその小説は、何らかのきっかけでトルコを訪れた女性の話だそうでした。
トルコ絨毯というのは女性が何か月も何年もかけて一枚を織り上げるのだそうで
まあ、手作業ですから何もトルコの織物に限った事ではないと思うのですが
時には一生かかって一枚の織物を織り上げる、なんてこともあるような話を聞きました。
今になってその小説が何だったのか、先ほどちょっと調べてみたのですがわからなかったので
つい気になった他の小説をワンクリックで購入してしまいましたが(汗)
ご存じの方が織られたら(笑)タイトルを教えてください。
一本の糸を紡いでいく・・というような事はよく色んなものにたとえて使われます。
中島みゆきさんの「糸」という歌もとても好きな歌です。
ありきたりでしょうが、私は思うのです。
人生は、日々糸を紡いで生きていくようなものだと。
すべての出来事、すべての人との出会いが一本の糸。
よい事も悪い事も、どれ一つ抜けても織物は織りあがらないのだと。
一本だけ見ると嫌いな色の糸も、全体からみれば趣のある色合いを作ってくれるのだと。
この世で役目が終わる時、その人の織物は織りあがる。
大きくても小っちゃくても、一枚の作品が出来上がる。
その作品は唯一無二。そして優劣はつけられないほど素晴らしいものなのだと思います。
織り上げた絨毯に乗って、別の空間へ旅立っていけるのかなと感じます。
同じような日々の繰り返しの中でも、求めれば何か素敵なものに出会える。
今日はどんな糸に出会えるかな。
つるは、生まれて来れた事、そしてすべての事に感謝して、恩返しの織物の糸を、今日も一本紡ぎます。
すいませんこれは取り込み画像、イメージです。
そのうち削除されるでしょう。
ありがとう
つる姫