昨日からこの辺は、八幡様のお祭りのようです。
田舎での幼少時代、お祭りにはおばあちゃんが来て、一緒に縁日に行ったり、ごちそうを食べたりして、楽しかったなあ。
田舎のごちそう。
いなりずしとか巻きずしでした。
いなり寿司は、家の方は三角の油揚げを半分に切った中に、たくさんの具を入れて作りました。
東京に来て、いなり寿司があの形で、ゴマくらいしか入っていないのを見て、東京の人はケチだなあと思いました。
というのは嘘ですが、私はお寿司というのは、いなりや巻きずしだと思っていた田舎ものでした。
何度も言いますが、おばあちゃんと御馳走と縁日以外、お祭りは嫌いでした。
何故かというと、獅子舞がいたからです。
太鼓と笛の音が聞こえてくると、家の奥に隠れて出てきませんでした。
神輿など、なぜあんなものを担いで楽しいのかと思って、今でもそう思う傾向はあります。
お祭りは色々な意味がある、素晴らしい伝統文化のひとつなのでしょうが、どうも私は雑踏そのものも嫌いなようですね。
それを否定されることもないでしょうが、変人だとは思います。
それでも、子どもたちが幼い頃は、浴衣を着せて出かけたり、子ども神輿について回ったりしていましたが、今は何も。
遠くで太鼓の音がするのを聞いて、昔を懐かしむだけ。
子どもたちや孫が来るわけでもなく、昨日は珍しく寂寥感を覚えました。
たまには素直にさみしいといってみるのもよし。
でも、ぶっちゃけ今は、人が来るとめんどくさいって方が強くて、どんどん仙人への道を突き進んで、孤高のアーティストも夢ではないという気もしている朝。
空には、翼を広げた白い鳥。
暇なので電線消しました。朝から暇か?
いいえ、余裕があるという事ですぞ。
今週のギャラリーです。
カンムリクマタカ アクリル画。
アフリカにすむ、哺乳類を捕獲して食べる最強クラスの猛禽さん。
この絵は背景を失敗して夕焼け空に塗り直したり、羽の色もあいまいな問題だらけの作品。
この猛禽さんは、人の子どもさえ襲うことがあるともいわれているほか、希少哺乳類を食べるという事で、駆除の対象になったこともあるそうです。気の毒に。
一方野良犬などの多い場所では、その駆逐のために利用するところもあるという。
いずれにしても、人間様の都合によって翻弄されていますよね。
猛禽たちのこのするどい眼。
私はその中に残酷という言葉を見出すことはできません。
残酷なのは、生きるため以外の殺戮や虐待。
昨日描いたのは
ノゴマという鳥さん。透明水彩画。
体調15~6センチ位、のど元の赤が美しい小鳥さんです。
本州ではこれから飛来してくる旅鳥だそう。
昆虫などの動物食。
鳥さんは、くちばしの形で食べる物がわかったりしますよ。
ちなみに喉元の赤いのはオスで、メスは白かたまにピンクがかったものがいるそうで、これはカップルではないです。
あ、人間社会では、そう決めつけてはいけないのですね。
言ったり書いたりすることに気を遣いますが、全然悪意はありませんので、ご承知ください。
背景にはいつも迷うのですが、この背景は、絵の具が乾かないうちに塩をまいて、色を抜いてみたものです。
このやり方もまだわからないことが多く、結果はやってみないとわからない、模様は偶然の賜物。
いつもは鳥から描いて、後で花とか葉を描いたりするのですが、脇役が手抜きになるので、今回は葉を先に描いたら、頑張りすぎて、何がメインかわからなくなった感があります。
葉脈、描き込みすぎたかも。描きこみの具合もどこでやめるか難しい。
ボタニカルアートではないので。
本当は、もっとさらっとした透明水彩絵の具を生かしたものを描きたいのですが、どうして暑苦しくなるのは、性格のせいか。
実は、先週はこんな絵も描いていたのです。
カンムリガラさん。透明水彩画。
これ、この写真では背景に薄い青を塗ってありますが、最初は背景が白いままでした。
どうしても背景が思いつかずそのままにしておいたのですが、昨日のノゴマを描いてから、鳥を強調するには背景はさらりとしたものにする方がいいなあと思って、昨日になって薄く青を塗ってみた作品です。
この絵的には、ハートマークに見える光とか、シャボン玉を入れるとストーリーが出来そうと思ったのですが、やめてシンプルに仕上げました。
赤い実を咥えたのが男の子です。カンムリガラは雄雌の区別があまりないとのことですが、とさかみたいのが大きいのがオスとも書かれていたので、左側の子のトサカを若干小さく描いてみました。
眼の色も違いますが、これは雄雌ではなく個体差かな。
先ほどのノゴマも背景や葉をシンプルにした方がよかったかなあとも思うのですが、まあ次へのステップとしておくことにします。
図鑑の絵を描いてるわけじゃないので。
今日も猛禽以外の鳥さんを描く予定です。
遠くで太鼓の音を聞きながら~~。
こんなような事を考えたりしたりしている、幸せな日々です。
淋しいという気持ちよりも、清々しい気持ちの方が大きいのかもしれません。
きよきよしいじゃないよ、すがすがしいだよ。
ご訪問頂きありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫