先日、さかなクン原作の「さかなのこ」を観たお話を少ししました。
あの後最後まで観たので感想を書きます。
まず、一番すごいのはお母さん。
「普通の子」とは違うさかなクンの事をすべて受け入れてくれていた。
父親と兄弟は困惑して、本当は無理していたみたいだけど。
さかなクンの魚に対する興味はタコから始まり、それをきっかけに魚の知識も絵も上達。
母親の協力、そして先生や友達の理解、出会う人たちにも恵まれていたとは思いますが、好きな事を通し周りを巻き込んで、今に至ったさかなクン。
彼は、公表はしていないけど、典型的な発達障害の特徴があるそうで、絵や図工は得意だけど、他の勉強は全くできなかったらしい。
だけど、母親はそれでいいと認めて、彼の好きな事をやらせてくれた。
とりあえず、我が子育てを振り返りました。
子育てでは、躾は必要ですので、躾には厳しかったかもしれない。
お小遣いも少なかったので、お友達の話をよく聞かされた。
うちはうち、友達は友達、といってもわかっちゃくれなかったと思う。
また、幼いうちは、ピアノだ、スイミングだ、野球だ~なんだかんだなどと、こちらから押し付けのようにやらせていたこともありますが、いろんな機会を与えることも必要だと思ったからでもあります。
でも、本音には、自分がやりたかったことをやらせてみたかった、みたいなエゴがなかったとは言えません。
しかし、ある程度の年齢になったら、やめたければやめる、好きな事をすればいい、自分の人生は自分で決めろ、というような育て方をしてきたつもりでした。
また、多くのお友達が中学受験しても、うちは全くその考えはなかったです。
その辺の中学・・・と言い切る親にむかつきました。笑
あ、また違う話が長くなった。
単純に「好き」を通して、一番肝心な母親が味方になり、周りの理解も得てここまで来れたさかなクンが、最後の方で
「普通ってなに?」と天真爛漫に聞くシーンがありました。
私たちは、暗黙のうちに、これが普通、普通にしてれば平穏、普通の人生でいい、みたいなものを刷り込まれて生きている場合が多い。
私は自分の母親から、嫌というほどそれを言われてきたから、逆にそれを言いたくなかったってところもあります。
反面です。
いまは多様性を認める、という事が流行っていますが、さかなクンのようにうまくはいかないのが現実なのではないでしょうか。
しかし、実は私がこの映画を観て考えたのは、そこじゃないんです。
発達障害、障害という言葉はなんか違う。
考えてみると、偉大な事を成し遂げた人って、何かKYなところがある。
朝ドラの寅子を見ていてもそう思う。
いえ、彼女は発達障害とかではないでしょうが、KYという言葉はふさわしくないとは思いますが、そう見えます。
そういう冷静さというか、物事を理路整然、公正に考える方だったからこその偉業でしょう。
発達障害、とか障害と名のつくこと自体がなんか変な気もするけど、脳が正常というその正常の定義がなんたるや。
また診断名は同じでも、人それぞれ様々。社会に害を及ぼすような形に現れることもあるようです。
さかなクンになれる人も、そうじゃない人もいる。
天才的な才能があっても、それに気づかず、見出してくれる縁もなく、障害、として生きる人も沢山いるのかも。
症状が違うのも確かですし、どういう言い方をしても反感を持たれるかもしれませんが、今どき色々言われるのですから、このネーミングも考えた方がいいのではないでしょうか。
語弊があればお許しください。偏見も悪意も全くないです。
話が違いますが、人間の性格って、実は体内の微生物が作るっていうような話も聞いたことがあります。
ええっ?どゆこと?脳じゃなくて微生物??
そうなんです、なんでもこのように興味を持ちすぎて、わけわかんなくなる私なんです。
なので、単にへえ、と思って読んでください。
*あくまで、私個人の見解と感想です。
とりあえず私みたいに、いつも他人を気にして、中途半端な正義みたいなものを振りかざし、ちょっとの事であきらめるような人間に、偉業は達成できんのだなと思った。今更偉業もありませんが。
ある程度器用で貧乏。あれもこれもと気が行く。
絵もそうです。水彩、アクリル、油絵、み~んな中途半端。
変人とは言われてきましたが、そこまで完璧な変人でもないし。
しかしながら、この映画は、全く関係ないけど、私の残り少ない人生、どのように自分らしく、最小限のストレスで生きられるかに気づかせてくれた映画の一つとなりました。
さかなクンありがとう。お友達になりたいです。
これ、のんが演じたというアイディアはよかったなあ、と思って
今調べてみますと、
男性でのキャスティングも考えたというが、「でも、のんさんが演じる方がワクワクしたんです」という沖田監督。「中性的な魅力もある、のんさんならこの役にも違和感なく、不思議とすんなり入っていける気がしましたし、さかなクンの女の子版を作るというのも違う気がしたので。さかなクンの何を映画にするのか、と考えた時に、“性別は重要ではない”というドラマを作れないかと思った」と意図を語る。
だそうですよ。
確かに他の誰が演じるイメージがないほど、のんさん、よかったよ。
そうそう、暑すぎて孵化できないんじゃないかと思っていた幼虫ちゃん。
この数日ちょいちょい見かけます。
脱皮したばかりのようですが(上の方に脱いだ皮があります)色が茶色、クロアゲハかなんかかな?
脱皮したこの皮は栄養のために食べちゃいますよ。
もう少し成長したらわかると思います。
あ、これね、この蝶に興味を持ったのは、5歳の頃の息子のせい。
虫博士になると言って、昆虫などを研究していた息子のおかげで、青虫くらいは怖くなくなった。
しかし、息子は他に気が散って、親の私が、ちょうおばさん、になりました。
まず映画にはならないでしょうねえ。
その後、メジャーリーガーになると言った息子は、自分の才能に気づきました。
それもまた人生。
今日の言葉
ありのままをみとめる
なかなかできませんね、特に我が子にはね。
他人の子なら無責任に応援できるのに、と思った事は何度かありました。
孫には、たまに会って、無責任に応援してあげようと思ってます。
甘やかしじゃなくて。
そういえば私のおばあちゃんもわりかし厳しかったから、これも反面かもしれないけど、でも、おばあちゃん、大好きだったなあ。
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫
*繰り返しますが、特に今日の話題はデリケートだと思いますが、偏見や悪意は全くありません。
受け取り方にもよるかと思いますが、あくまで、映画のさかなのこをみて、私個人が自分の中に落とし込んだ感想です。