みなさま 素敵なクリスマスをお過ごしのことと思います。
ケーキ召し上がりましたか?
どんなケーキでしたか?
年末のケーキはどうですか
また昔話になりますが、幼い頃はクリスマスのケーキがとても楽しみでした。
私の父方のおじいちゃんは今で言えばパティシエ。
歩いて5分もかからないおじいちゃんのお店は
当時そのあたりでは一番大きなお菓子屋さんで、和菓子も洋菓子も作って販売していました。
お菓子を作る部屋にはガラス窓があり、お菓子を作っている様子が見えました。
訪ねて行った時にお菓子を作っている事があり、その真剣な横顔を今でもはっきりと覚えています。
おじいちゃんは愛想が悪くて懐けなく、好きではなかったのですが
帰る時にはその辺にあるお菓子やジュースを紙の袋に入れて持たせてくれて(当時はポリエチレンガスを発生するような袋はなかった!)
それだけが楽しみで出かけていった記憶があります。
クリスマスには、おじちゃんが作るクリスマスケーキをもらうために
母に連れられて出かけました。
バタークリームのケーキです。
アザランとかアンジェリカ?フルーツの砂糖漬けなどでトッピングされた美しいケーキ
ケーキの入った箱をひもで十文字に結んで、持ちやすいようにしたものを
母が嬉しそうに受け取ります。
幼い私はケーキを持ちたくてしかたないのですが、おっことしちゃうから持たせてもらえません。
そんなクリスマスケーキは、ストーブの付いた部屋には置かないで
隣の寒い部屋のステレオの上に置かれて、クリスマスの夜を待っていたものです。
ある年のクリスマス。
私は鳥の丸焼きを中心にクリスマスのごちそうを並べる手伝いをしていました。
私より5歳年下の弟が、クリスマスケーキをとってくる大役を務めます。
取りに行った弟は中々戻ってきません。
母が様子を見に行くと・・・・
なんとおじいちゃんのケーキは床に落ちています。
弟は泣きそうになってその前に立っていました。
どうやらケーキの箱をしたから持たないで上箱だけを持ち上げたらしく
落っことしてしまったようです。
壊れてしまったケーキは、食べられるところだけをみんなで突っついて食べたような気がします。
子どもの私は弟を恨みましたが、私がやったんじゃなくてよかったと思ったような気もします
私はいつもいい子でいたい子どもでしたから。
そして、我が家にはもう一つのケーキがあったのです。
それはアイスクリームで出来たケーキ。
何年かの間、クリスマスには2つのケーキを楽しんでいたものです。
ふたつのクリスマスケーキの思い出でしたが
クリスマスの御馳走の一つ、鳥の丸焼きにも思い出があります。
丸焼きをさばくのは父の役目でした。
父は包丁研ぎの名人で、よく切れる包丁でみんなの前で鳥をさばきました。
一番食べやすいところは子どもたちが、骨の周りは大人が。。
鳥の丸焼きと2つのケーキは家族で過ごす温かいクリスマスの思い出です。
それとクリスマスケーキと言えば、私は若い頃英国に憧れ留学を目指したことがあるんです。
英文科で取り上げられて読んだ本の一つ
ディケンズのクリスマスキャロルに出てくる、クリスマスプディング。
あれは、軒下に一ヶ月以上もつりさげて熟成させるんだそうですね。
クリスマスにそれを食べ終わったらもう次のクリスマスのために準備をするほど
熟成させればさせるほど美味しくなるのだそうです。
息をすれば鼻の穴から食道まで凍りつきそうなイギリスの冬を体験してみたかった。
それがどこかでどう間違ったか、私がやっと語学留学を果たせたその先は
クリスマスを短パンにTシャツで過ごせるマイアミだったとは、ご存知の方はご存知ですね
さて、皆さんの所にはまだサンタさんが来ますか?
年に一度の大きな嘘。
サンタさんはそれを信じている子どもの所にだけやってきて
サンタさんは保護者の愛そのものなんです。
物を贈るのは、目に見える手段にすぎず
本当に大切なものは
自分を思ってくれる家族や友人のまごころなんです。
価値観も人それぞれですものね
目に見えるモノの中に、愛を求める事も否定はしませんが。。
そんなクリスマスの朝はピーカンです。
今日は久しぶりに娘と出かけますが、息子の方は昨日からまたヒッチハイクで旅に出ました。
毎年恒例のクリスマスヒッチハイクは、今年は友達とサンタとトナカイの着ぐるみでやってます。
見かけたら話のタネにのせてやってくださればありがたいです
これは去年 これで電車にスタート地点まで乗ってったの
どの方にとっても素敵な一日になりますように
感謝をこめて つる姫
ボクにもサンタさんくる?