青い空、ひんやりした空気、一気に季節が進んだような朝です。
これくらいの時が動きやすくていいですね。
早朝に頑張ってお散歩に行かなくて済むし。
さて、急遽の帰省で改めて、生き物を飼うのは大変だと思った私です。
え?こたろう?
まあそれもありますが、実はこの夏全く育たなかった幼虫ちゃんなのですが、帰省を決める直前に二匹捕獲していたんです。
こたろうの世話や花の水やりは娘に頼めるんですが、幼虫の世話だけは200%無理。
蝶々になってからさえ、近くで見るのは無理な娘なんです。
さて、どうしたものかと思案した挙句、連れていくことに。
近所に預かってくれそうな人もいないし、置き去りにして飢え死にさせるよりは、移動のストレスや環境の変化で、万一死なせるほうがいいと思いました。
いつも使っているプラスチック容器の蓋の部分を水切りネットで覆って、ガサガサ動かない様に、たまたま直径がぴったりだった、ワインの紙袋に入れて行きました。
誰もこの綺麗なおばさんが、あおむしを連れて新幹線に乗っているとは思わなんだでしょう。
綺麗なという形容詞はいらない!ってか~。
食べ物は柑橘系の葉じゃないとダメなので弟に確認したら、実家の近くに野生のユズの木があるから、車で帰る途中で葉をとって帰ればいいと聞いてはいましたが、念のため自宅で摘んだレモンの葉をジップロックに何枚か入れて行きました。
三齢と四齢の子たちでしたが、三齢の子は元気がなかったので、ちょっと心配でした。
新幹線の駅から自宅に向かう途中でユズの葉を摘んでいたら、とても立派な四齢のあおむしを発見。
もうね、目がね、虫の目になってるんです。弟もびっくりしてました。
因みに弟は、鳥を発見する名人です。遠くを飛ぶ鳥の名前もわかりますよ。
これは、持ち帰るしかない!という事で、東京から持ち帰った二匹の幼虫と、田舎で見つけた一匹の幼虫たちの運命の出会い、共同生活が始まったのです。
そして、翌朝。
なんと、東京から持ち帰った幼虫と、前日ユズの木で見つけた幼虫が、同じ葉っぱの上で仲良く並んで、終齢幼虫、つまり蛹になる前のあおむしになっていたのです。
残念ながらその時の様子は写真を撮り忘れました。
しかも、なんと二匹ともひさびさのクロアゲハだったのです。
終齢になるまで、私にはまだあまり区別がつかないのですが、クロアゲハの方が頭部が大きい気がします。
あおむしになると体の線の色ではっきりわかります。
一方、もともと元気のなかった三齢ちゃんは、死んでしまいました。
田舎のあおむしはJちゃん、東京のはTちゃんと呼びましょう。
Jちゃんはものすごく元気で、容器の中を縦横無尽に動き回ります。
一方Tちゃんは、葉の影に隠れてこそこそ。
田舎の子はたくましいのか?
(虫見知り)かなと思い、ストレスで死んではいけないと思って、器をわけて見守りました。
上京の時は同じ容器で持ち運び、自宅についてからまた二つの容器に分けて、フレッシュなレモンの葉を入れると
食欲旺盛の二匹、ユズの葉で生まれたJちゃんも、レモンの葉をバリバリ食べてくれて安心です。
終齢になって明日で一週間なので、今週中には蛹化するはずです。
今年の越冬蛹は、クロアゲハが二体だけになりますが、JちゃんとTちゃん二匹とも無事に蝶になってほしいものです。
帰省中に捕獲したJちゃん、寄生虫に巣くわれてないとよいのですが(笑)
しかし、無事に羽化したとして、Jちゃんは都会の空気に戸惑わないでしょうか。
生態系を、私は乱してしまったのでしょうか。
あのまま、田舎のユズの木で越冬させた方がよかったのか。
ううむ。。
弟に飼うかと聞いたら否定されたしなあ。大体虫を飼う姉とか、普通はいないですよね。
そんな田舎の弟は、今年還暦を迎えました。
私の息子たちが還暦のお祝いの時にくれたちゃんちゃんこを持参し、ささやかにお祝いしました。
ドンペリ
ドンで 爆
手に持っているのは「ドンペリドン」*各自ググってくださいよ
胃が痛いそうです、ストレスで。
それにしても、赤いちゃんちゃんこ、今の60才は若いし、なんか違和感ですが、想い出にもなるし、そもそも弟は若い頃から赤が好きでしたから。
高校の時は県の弁論大会で優勝したこともあるんですよ。
生徒会長もしたそうですから、口は達者だったんでしょうね。
そんなところは私とは似ておりません。
私は人前でしゃべれないです。顔が引きつり足ががくがくします。
この写真の、実際のシャンパンのボトルを持ったバージョンを母に見せたら、大笑いしてくれました。
このジョークは、実際にそばで見せて語り合わないとわからないでしょうね。
介護士さん付き添いでは、大得意なおバカな事も言えません。
そんなわけで、田舎のあおむしちゃんと都会のあおむしちゃんたちに、
コロナの収束した空に旅立てる春への希望をこめて。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫