ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【小説】手紙 …中国語では…

2007-03-06 23:38:24 | 本(小説)
最近にしてはめずらしく、4日も連続しての更新です。
(そんなに更新できるならば、もしかしたらコメントへのお返事を書くべきなのでしょうが…そちらはボチボチやるのでご容赦くださいませ

更に
本日はタマリニタマッタ、書籍一挙レビュー(の意気込み)第二弾
少し意気込みが肯定された第二段です
ピタゴラも入れるとすれば、第三弾だけど、アレは本というよりDVDですね)

ということで、本日は東野圭吾の小説「手紙」のレビューです。



「手紙」
(東野圭吾著、文藝春秋)

奥さんが定期的にBOOK・OFF(?)から仕入れてくる小説の一冊。

「手紙」といって思い出すのは、
「鳥山明先生に信(中国語で手紙のこと)を出そう!」
という、週間少年ジャンプの両脇に書いてあった文章。
または、
「手紙は中国ではトイレットペーパーの事だよ」
というウンチク。
そういえば月刊少年ジャンプって、休刊しちゃうらしいですなぁ…
更には、宇多田ヒカルも離婚しちゃうらしですなぁ…関係無いけど


東野圭吾の「手紙」ですが、
両親に先立たれ、弟を大学に行かせようと働くが上手く行かない兄・剛志は強盗殺人に手を染め、刑務所に服役することになる。
弟・直喜へは月に一度獄中の兄から“手紙”が届く。
直喜が、進学、就職、恋愛という人生の岐路に立つたび「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかり、過酷な現実を知らされる。
という、犯罪加害者の家族を描いたストーリー。


山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカの出演で映画化もされましたが、映画はまだ観ておりません。
この作品は、2月末ごろ、数日にかけトイレで読んでおりました

主人公直喜には「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかりますが、

読者の私には、山田孝之が立ちはだかりました
主人公の口調や動きに山田孝之を想像してしまうのです。映画を見ていないにもかかわらずです。
主人公のキャラと、暗い演技が得意な山田孝之は実にマッチしています。
弟思いの根は真面目な、でも犯罪に手を染める愚かさのある兄に玉山鉄二もマッチしております。

でもそういう先入観は持たずに読みたかったなぁ。
読んでいる間も、
獄中で「これは逆境だ!!」なんて言いながら刑期を送る玉山鉄二を想像したりして…

それはさておき、
東野圭吾という作家さんは、こういう逆境にある主人公に肩入れもせず批判もせず、淡々と語るのが得意なようです。
まだ数冊しか読んでおりませんが、
世の中の醜い部分、酷い部分を突きつけてくるのに、誇張も美化もせず、作家自身が自分の主張を突きつけてくる訳でもない。
とにかく淡々と語ってきて、適度に考えさせられるとでも言いましょうか…。
それでいて面白くて感動もあるし、ダークな生い立ちの主人公が多いのに、嫌過ぎない感じ。

「白夜行」のドラマではボロ泣きした私。
そういう意味では、この「手紙」の映画版も少し楽しみだったりします。

ということで、オススメ小説です



(当ブログ内の関連記事)
2006年12月02日 【小説】天空の蜂 …久しぶりの書籍レビュー



しかし、ほんとココ二日ほどは寒いですねぇ
春になったと思っていたんですけどね

では、またまた


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2 コメント

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TBありがとうございます。 (ちゃぎ)
2007-03-07 07:29:15
この本見てないのですが、映画はお勧めです。

役者さんがぴったりあっていました。 こんなに大粒の涙が止まらなかった・・というのは始めての体験でした。  弟への逆境に そこを受け入れる事から始めるしかないんだというメッセージ。 伝わりました。
返信する
★★コメントありがとうございます★★ (ピロEK(ちゃぎさんへ))
2007-03-11 14:03:52
★ちゃぎさんへ★

コメントありがとうございます

>映画はお勧めです。
>こんなに大粒の涙が止まらなかった・・というのは始めての体験でした。

私は「白夜行」のドラマでボロ泣きした者なので、この映画でも泣きそう。
是非観てみたいです。レンタルで観てみようとは思っていますが、邦画ってなかなか旧作落ちしないから先になりそうです。

では、またきてくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
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