ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【コミック】水域(下)

2011-10-23 15:02:53 | 本(コミック・マンガ)
今日はもう一回更新する予定。
近況等はそちらに書きます


で、以下はコミックの読書記録。



「水域(下)」
(漆原友紀著、2011年1月21日第1刷発行、講談社)

今年の上旬(詳細は憶えていないです)にブックオフで見つけて、上巻と一緒に買ったコミック(一冊400円×2)。

上巻の読書記録はこちらのリンク先を読んでくださいませ。

夏の渇水により深山ダムは水位が下がり、かつてここに有った、千波の祖母たちの村、深山村が姿を現す。その頃、千波は再び意識を無くし、スミオのいる村にやって来ると、そこは以前と違い多くの村人たちが戻ってきていた。スミオの母=千波の祖母やカズミ=千波の母も戻り、スミオにとって久しぶりの一家団欒の幸せが訪れるが、翌朝にはスミオと父親、そして千波だけを残し、他の皆は再び居なくなっていた。電車での移動中に居眠りをし目を覚ました千波の母・和澄が昔住んでいた村に戻った不思議な夢を観たと考えている途中、千波が通学途中に倒れ意識不明だという連絡を受ける。

というような導入の下巻です。

スミオの村の夢は、ニュースで渇水映像を見た、かつての深山村の住人達に共通の夢として伝わり、物語の色々な謎が集結していくという展開。まぁその後の展開自体は想像できる範疇ではありますが、それでも何か…良いものや懐かしさを…感じるモノのあるお話として終結します
ダムが渇水して、過去そこにあった集落に霊(?)が…なんていう設定は「神霊狩/GHOST HOUND」でもあったけど(他にもありそう)あちらはこういうノスタルジーは教えてくださらなかったですね。

日本には治水や都市計画の一環でダムに沈んだ集落と言うのは…どのくらいあるのかは知りませんが…まぁそれなりにあるわけで、そのような方々の想いというのは…まぁこんな風な方もいらっしゃるでしょうねぇ。お金欲しさに立ち退きをゴネたって人も少なからず居るでしょうけど、息子の亡くなった土地に足を踏み入れられなくなるという感傷はそういうのとは違うよなぁ…と(こう感想を持てば正解なのかな


こういう良質作品を読むとつい想像しちゃうのが映像化。
「蟲師」のアニメスタッフが作れば悪くないものが出来上がるんじゃないかとは思いますけど…アニメなら所詮はサブカルチャーという扱いでこの芸術性が世間に広がりそうも無いし(国内外のマニアに受けたところでねぇ…文化は広まってこその文化だと私は思っているので)。
実写映画化は…今の日本の映画界じゃ ちゃんとした才能と原作の理解力に長けた人材に薄そうで これを作るのは無理かなぁ。
どちらかというと実写向きの題材とは思うのですが、渇水ダム再現で下手なCGを見せられるのを想像しただけでも…なんか止めておいた方が良さそうと思っちゃいます


そんな不毛な想像に関わらずオススメ作品です。気になった方はどうぞ



(当ブログ内の関連記事)
2011年10月14日 【コミック】水域(上)



では、このあたりで本日はもう一回更新します。


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