本日は、2024年11月26日(火曜日)です
以下は、映画鑑賞記録
「ゆれる」⛽️🎈
監督 :西川美和
出演 :オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀
制作年:2006年
制作国:日本🇯🇵
2024年11月17日(日曜日)の1:30頃までに「Prime Video」で、無料配信が終わると言うので慌てて鑑賞。
概要
東京で写真家として成功している早川猛(オダギリジョー)は、母の一周忌に実家に帰省する。実家に戻る前に実家の経営するガソリンスタンドで給油した猛は、そこで働く昔馴染みの川端智恵子(真木よう子)を見かけるが、気づかないふりをしてガソリンスタンドを立ち去る。実家では、母が亡くなった時にも戻らなかった猛を父親 早川勇(伊武雅刀)は攻め、猛と口論になるが、それを猛の兄で実家に残りガソリンスタンドで働いている早川稔(香川照之)が間に入り二人を宥める。また、稔はガソリンスタンドで働いている智恵子を誘ってドライブに行くことを提案する。
その夜、智恵子を家に送ることになった猛は、智恵子の家に上がり二人は夜を共にする…深夜に自宅に帰宅した稔に対し何かを悟った稔だったが、いくつか会話を交わしただけに止める。
翌日、稔と猛と智恵子の三人は、猛の運転で渓流を訪れる。不自然にはしゃぐ稔の姿に、智恵子は稔が自分と猛の関係に勘付いていると語るが、猛は深く相手にせず、被写体を探し渓谷付近を歩き回る。猛を追って渓流にかかった吊り橋を渡ろうとする智恵子だったが、追ってきた実が危ないと、智恵子に手を添えようとするが、智恵子は触らないでと振り払う。その後、智恵子が橋から落ちる事故…もしくは事件が発生、猛はその場面を遠くからいていたが、稔に駆け寄り、冷静に警察に連絡するよう促す。
感想
これは、私のブログ最初期、他のブロガーさんらの記事を読んで気になっていた映画。
中でも「★☆カゴメのシネマ洞☆★」の記事は面白く、食指動いていたのですが…なかなか鑑賞に至らず、17年ほど経過してしまいました。
(カゴメさんのブログは長年停止したままですが…お元気であることを祈ります)
私は、今回の鑑賞後、カゴメさんの記事を最近読み返し…
「なるほど、そういう解釈…私の理解の方も浅いとは言えまずまず間違っていない感じですね」
と、答え合わせした次第。
兄と弟の、精神的なマウントの取り合いの話。
…その犠牲になってしまった、真木よう子演じる、結果幸薄い女性は可哀想なまま。
とはいえ、真木よう子演じる、田舎の重めな女性の見えない脳内が怖いのよね💦
上手く言えないけど、男性目線として怖いではなく、そういう風に女性を押し込めている環境が怖いのよね。
兄弟に話を戻すと…
このマウントの取り合いは(カゴメさんの解説を読んでいなければ)色々と難解。
事件後は、何かを目撃したオダギリジョー演じる弟は、見たものを見ていないことにしたまま、表立っては、香川照之演じる兄を助ける行動に。
…ちなみに、観客は、その前の時点で、ビジュアルの全く違うオダギリジョーと香川照之が兄弟とかありえるのかとモヤモヤしています。この差がないとこの脚本は成り立たないのですが…ところで、まだ復活せんのかな香川照之は。
でも、罪の意識に押しつぶされそうになったのか、他の思いがあったのか、とにかく自暴自棄な香川照之演じる兄は、自分が吊り橋から落としたと警察に自白。
…ちなみに刑事役は、この当時の日本映画界には欠かせないピエール滝。ピエール瀧は今でも本当は日本映画界には欠かせないはずなのですが、ネット配信ドラマにしか出てこず…まだネット以外に復活せんのかなピエール瀧は…(そろそろ)もうええでしょ
…話が常に逸れて恐縮です
で、オダギリジョーは、蟹江敬三演じる伯父さんで弁護士に、金💴💴を積んで弁護してもらうことに。
自白したものをひっくり返すのは難しいらしいのですが、これで伯父さんとオダギリジョーは本気に。
で、香川照之は、抜け殻になったような演技で、やっぱり自白は勘違いというか動転したというかで、事故でした…となるんだけど。
その後、オダギリジョーとの面会で一悶着。
ここで、マウント取り合いが顕著に。
で裁判で、オダギリジョーが、実は兄が真木よう子を落とすのを観ていましたと発言。
香川照之は有罪になるも、なんか含みのある表情。
ここまでで観客は、香川照之は真木よう子を突き落としていて、
それを隠して助けようとしていたオダギリジョーが、兄とのマウントの取り合いに勝つため、真木よう子との関係以外、正直に話した話と思うのだけど…
・・・
数年後、オダギリジョーが子供の頃のフィルム📽を観ていて…
泣きながら、本当は香川照之が真木よう子を助けようとしていたことを回想。
…どういうこと💦
なんで、そんなことに
怒ったから
だったら、そもそも、実際には助けようと行動した兄を見ていたのに、なんで、まず何も見ていないって言ったのかが難解…あの時点で、確執などなかったのでは無いの…私には読み取れていないの…となります。私は結局整理できていません💦
で、新井浩文と一緒に、出所した香川照之を迎えに行くオダギリジョーですが…
この兄弟は、和解できるの
観ているこっちは全然スッキリしないけど
この後、香川照之側からのなんかアクションでもあるの…
というところで、映画は終わりです。
(…あ、新井浩文も出てこれない枠でしたね…彼は出てこなくて良いけど。)
まぁ深く考えずとも、観ていて、ヒリヒリしながらも引き込まれる面白い映画ではありました
割とオススメですので、機会のある方は是非。
出演者は…
オダギリジョーは、まぁいつもの感じ。
香川照之は、最近(最近は出ていないのでその直前)の大袈裟な演技ではなく、湿っぽい閉塞感のある演技…この人は大袈裟にしなかったら名優な様子
伊武雅刀は、キレる親父…次男なのに実家に縛り付けられた閉塞した田舎の人の象徴みたいな演技
蟹江敬三は、普通。
この人と、伊武雅刀もうまくいっておらず、オダギリジョーと香川照之の過去バージョンとして機能…みたいな役回り。
真木よう子は、難しい役よねすぐ退場する割には。
…彼女も名優枠かも。
木村祐一は、大阪弁検事役。
映画のトーンに対して少し違和感。
あとは、新井浩文、ピエール瀧、田口トモロヲ等が出てきます。
(この並びに田口トモロヲは良かったんかな)
点数は4点(5点満点中)です。
では、また
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以下は、映画鑑賞記録
「ゆれる」⛽️🎈
監督 :西川美和
出演 :オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀
制作年:2006年
制作国:日本🇯🇵
2024年11月17日(日曜日)の1:30頃までに「Prime Video」で、無料配信が終わると言うので慌てて鑑賞。
概要
東京で写真家として成功している早川猛(オダギリジョー)は、母の一周忌に実家に帰省する。実家に戻る前に実家の経営するガソリンスタンドで給油した猛は、そこで働く昔馴染みの川端智恵子(真木よう子)を見かけるが、気づかないふりをしてガソリンスタンドを立ち去る。実家では、母が亡くなった時にも戻らなかった猛を父親 早川勇(伊武雅刀)は攻め、猛と口論になるが、それを猛の兄で実家に残りガソリンスタンドで働いている早川稔(香川照之)が間に入り二人を宥める。また、稔はガソリンスタンドで働いている智恵子を誘ってドライブに行くことを提案する。
その夜、智恵子を家に送ることになった猛は、智恵子の家に上がり二人は夜を共にする…深夜に自宅に帰宅した稔に対し何かを悟った稔だったが、いくつか会話を交わしただけに止める。
翌日、稔と猛と智恵子の三人は、猛の運転で渓流を訪れる。不自然にはしゃぐ稔の姿に、智恵子は稔が自分と猛の関係に勘付いていると語るが、猛は深く相手にせず、被写体を探し渓谷付近を歩き回る。猛を追って渓流にかかった吊り橋を渡ろうとする智恵子だったが、追ってきた実が危ないと、智恵子に手を添えようとするが、智恵子は触らないでと振り払う。その後、智恵子が橋から落ちる事故…もしくは事件が発生、猛はその場面を遠くからいていたが、稔に駆け寄り、冷静に警察に連絡するよう促す。
感想
これは、私のブログ最初期、他のブロガーさんらの記事を読んで気になっていた映画。
中でも「★☆カゴメのシネマ洞☆★」の記事は面白く、食指動いていたのですが…なかなか鑑賞に至らず、17年ほど経過してしまいました。
(カゴメさんのブログは長年停止したままですが…お元気であることを祈ります)
私は、今回の鑑賞後、カゴメさんの記事を最近読み返し…
「なるほど、そういう解釈…私の理解の方も浅いとは言えまずまず間違っていない感じですね」
と、答え合わせした次第。
兄と弟の、精神的なマウントの取り合いの話。
…その犠牲になってしまった、真木よう子演じる、結果幸薄い女性は可哀想なまま。
とはいえ、真木よう子演じる、田舎の重めな女性の見えない脳内が怖いのよね💦
上手く言えないけど、男性目線として怖いではなく、そういう風に女性を押し込めている環境が怖いのよね。
兄弟に話を戻すと…
このマウントの取り合いは(カゴメさんの解説を読んでいなければ)色々と難解。
事件後は、何かを目撃したオダギリジョー演じる弟は、見たものを見ていないことにしたまま、表立っては、香川照之演じる兄を助ける行動に。
…ちなみに、観客は、その前の時点で、ビジュアルの全く違うオダギリジョーと香川照之が兄弟とかありえるのかとモヤモヤしています。この差がないとこの脚本は成り立たないのですが…ところで、まだ復活せんのかな香川照之は。
でも、罪の意識に押しつぶされそうになったのか、他の思いがあったのか、とにかく自暴自棄な香川照之演じる兄は、自分が吊り橋から落としたと警察に自白。
…ちなみに刑事役は、この当時の日本映画界には欠かせないピエール滝。ピエール瀧は今でも本当は日本映画界には欠かせないはずなのですが、ネット配信ドラマにしか出てこず…まだネット以外に復活せんのかなピエール瀧は…(そろそろ)もうええでしょ
…話が常に逸れて恐縮です
で、オダギリジョーは、蟹江敬三演じる伯父さんで弁護士に、金💴💴を積んで弁護してもらうことに。
自白したものをひっくり返すのは難しいらしいのですが、これで伯父さんとオダギリジョーは本気に。
で、香川照之は、抜け殻になったような演技で、やっぱり自白は勘違いというか動転したというかで、事故でした…となるんだけど。
その後、オダギリジョーとの面会で一悶着。
ここで、マウント取り合いが顕著に。
で裁判で、オダギリジョーが、実は兄が真木よう子を落とすのを観ていましたと発言。
香川照之は有罪になるも、なんか含みのある表情。
ここまでで観客は、香川照之は真木よう子を突き落としていて、
それを隠して助けようとしていたオダギリジョーが、兄とのマウントの取り合いに勝つため、真木よう子との関係以外、正直に話した話と思うのだけど…
・・・
数年後、オダギリジョーが子供の頃のフィルム📽を観ていて…
泣きながら、本当は香川照之が真木よう子を助けようとしていたことを回想。
…どういうこと💦
なんで、そんなことに
怒ったから
だったら、そもそも、実際には助けようと行動した兄を見ていたのに、なんで、まず何も見ていないって言ったのかが難解…あの時点で、確執などなかったのでは無いの…私には読み取れていないの…となります。私は結局整理できていません💦
で、新井浩文と一緒に、出所した香川照之を迎えに行くオダギリジョーですが…
この兄弟は、和解できるの
観ているこっちは全然スッキリしないけど
この後、香川照之側からのなんかアクションでもあるの…
というところで、映画は終わりです。
(…あ、新井浩文も出てこれない枠でしたね…彼は出てこなくて良いけど。)
まぁ深く考えずとも、観ていて、ヒリヒリしながらも引き込まれる面白い映画ではありました
割とオススメですので、機会のある方は是非。
出演者は…
オダギリジョーは、まぁいつもの感じ。
香川照之は、最近(最近は出ていないのでその直前)の大袈裟な演技ではなく、湿っぽい閉塞感のある演技…この人は大袈裟にしなかったら名優な様子
伊武雅刀は、キレる親父…次男なのに実家に縛り付けられた閉塞した田舎の人の象徴みたいな演技
蟹江敬三は、普通。
この人と、伊武雅刀もうまくいっておらず、オダギリジョーと香川照之の過去バージョンとして機能…みたいな役回り。
真木よう子は、難しい役よねすぐ退場する割には。
…彼女も名優枠かも。
木村祐一は、大阪弁検事役。
映画のトーンに対して少し違和感。
あとは、新井浩文、ピエール瀧、田口トモロヲ等が出てきます。
(この並びに田口トモロヲは良かったんかな)
点数は4点(5点満点中)です。
では、また
のが逆に面白いですよね、この映画
>映画タイトルどおり... への返信
“ゆれる”んだから、その時々の整然とした思考は無いんでしょうが、ただ揺れていたわけでもなく根底には何かあるわけで…難解です。