毎回記事の冒頭には近況だの雑談だの書く私ですが…
今回映画記事の内容が長すぎて、投稿限界イッパイイッパイなのです
なので早速、本日は映画鑑賞記録です
「魍魎の匣」
(監督:原田眞人、出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、2007年邦画)
TSUTAYAさんで「ピアノの森」、「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」、「少林少女」と一緒にレンタル(一緒に「人志松本のすべらない話」も嫁さんが借りました)。
鑑賞日時をメモっていなかったので間違ってるかもですが…確か2008年12月6日(土曜日)に鑑賞した作品です。
ストーリー
京極夏彦原作小説の映画化。映画「姑獲鳥の夏」の続編。
太平洋戦争後間もない頃の東京。若い娘のバラバラになった腕や足が見つかる事件が世間を震撼させていた。同じ頃元女優の柚木陽子(黒木瞳)の娘、柚木加菜子(寺島咲)が行方不明になり、薔薇十字探偵社の榎木津礼二郎(阿部寛)は加菜子の捜索を依頼される。一方、作家の関口巽(椎名桔平)は雑誌編集者の鳥口守彦(マギー)、中禅寺敦子(田中麗奈)と共に不幸をハコに閉じ込めるという教団と接触する。すべての事件は複雑に関連し合い、それぞれの謎を整理するため彼らは古本屋であり陰陽師にして拝み屋の中禅寺秋彦=京極堂(堤真一)のもとに集まる。
詳しくは…http://www.mouryou.jp/
ピロEK的感想&点数
この「魍魎の匣」という作品は、この百鬼夜行シリーズだか京極堂シリーズだかの中では随分と人気のあるエピソードみたいで…今回観た映画の他に、コミック化もしてるし、なんだかアニメにもなってるみたい…アニメはキャラクター原案がCLAMPって事で「コードギアス」みたいな京極堂を見させられるかと思うと二の足を踏みますが(公式HPみたら、なんだか「ツバサ・クロニクル」みたいな木場とか榎木津とかが…)。とにかく人気があるのでしょう。
そんなに人気のある原作小説…今考えれば「姑獲鳥の夏」の映画化も「魍魎の匣」映画化の布石だったのでは(?)と思うほど。
そんな世間からの期待の高いなかで作られたであろうこの映画「魍魎の匣」ですが…
…100%期待裏切ってるでしょこの映画の仕上がり
前半は頑張って京極夏彦の世界を再現しようとしてるなぁ…と思ってたんですけどね…まぁこのままでは絶対に原作と同じストーリーにはならない時間軸のズレなんかが気になりつつもね…。
中国ロケと思しき戦後日本の再現もナカナカ良い感じだったし…
各キャラの性格が微妙(もしくは大きく)違うのも気になってたけど…まぁこいつは…詳しくは後で書くけど…映画なりのアレンジだと思えば納得出来てたんだけど…
以下は私の思うダメポイントの羅列ね。
まずは細かい部分から…
原作読んだ人は等しく同じことを思ったと思うのですが、この映画はストーリーにアレンジを加えてるだけでは無くて…兎に角原作とは違います…まぁそれには脚本家の原作への理解不足やら、役者の力量やら、予算の都合やら…まぁ色々要因があるとは思うんだけど…許容できる範疇じゃないものも多いです
京極夏彦自身もビックリしたというストーリーアレンジは…まぁOKとしますけど…あのアレンジは折角面白い話を“あえて”面白くない話にシフトする有り様ではあったけど…まぁ諸事情から仕方ないんでしょう…多分
配役キャラ設定には気になる部分が多くて…
折角スタッフも結構入れ替わって、「姑獲鳥の夏」では関口役だった永瀬正敏も降板してるわけでしょ…この機会に原作イメージに合う配役をやり直しても良かったんじゃないですかねぇ
個人的に一番違うのは木場修太郎
これが「ピアノの森」の記事の途中で書いた…「声優は上手いなぁ…演技はダメでも」と思った理由
原作の木場修太郎は「魍魎の匣」では最重要人物。
そんな重要人物の配役に宮迫博之は…確実に役不足だと思うんだよね
(個人的には『ベタだけど寺島進とかに変更すれば良かったのに』とか思います)
…宮迫博之では役不足じゃないかと思っていたのは私だけじゃなくて…多分、監督とか脚本家も同じこと思ってたんじゃないの…重要な役割を廃されて…キャラ的にもあえて残念な扱いにされちゃってる
…で、木場(宮迫)が役不足な分、活躍するのが青木文蔵(堀部圭亮)
青木の分際(!)で列車事故に立ちあっちゃって…この部分原作だと木場なんだけどねぇ
このままでは青木の分際(!)で大活躍かよ!…このままでは青木がかなり忙しい役になっちゃうんだけど…
…そんなこんなで青木が忙しい分、原作での青木の最重要シーンは榎木津(阿部寛)の役回りに…。
あのシーンには戦いが含まれちゃったから、阿部寛の見せ場としてはアリなんだろうけど
この映画の中の榎木津は兎に角活躍し過ぎ、働き過ぎ
榎木津がそんなに働くわけないじゃん。青木の代わりならまだしも、京極堂の肩代わりまでいくつかやってたような…榎木津なのに捜査させちゃダメじゃん
…椎名桔平に配役が変わった関口巽は鬱でもなければ「姑獲鳥の夏」の傷を引き摺っているでもない凄くまともな人物に…まぁコレはこれで問題ありませんが…原作のままの関口だったら話長くなりだからねぇ…関口の陰鬱描写に割く時間は無かったのでしょう…ストーリー変更してまで映画の時間枠に入れ込んだ脚本だからね
(陰鬱関口役を再現したいなら…私の苦手な吉岡秀隆なんか良いかも知れません…『嫌だなぁこの人…イラつくなぁ』なんて思わせれば成功だよね?…関口役の場合)
…鳥口守彦役のマギーも何となくイメージ違うかなぁ…言い間違えしないのは上記関口の陰鬱描写同様に尺の問題(?)なんだろうけど、もっと若いバカが原作のイメージかも
…弁護士の増岡も原作では今後登場するキャラ。今後は味方の事が多いんだけど…元光ゲンジ(もしくは元イーグルス)のあの人はイメージじゃないなぁ
…まぁ言い出せば美馬坂幸四郎の配役にしろ、寺田兵衛のキャラにしろ、久保竣公の配役&キャラにしろ違うという思いが…言い出せばキリが無いですねぇ
(久保竣公はクドカンよりも神経質そうな男前配役の方がイメージかな…個人的には成宮寛貴とかがイメージに近いです)
…柚木陽子のキャラは原作通り(※アラサーだけど20代前半に見える女優。ホントは加菜子の母親だけど姉ということにしている人物)だと流石に黒木瞳では無理と思ったんだろうねぇ…無理のない設定に変わってました
…で、肝心の主人公京極堂なのですが…後で書きます
ここまでは気になるポイントとしては細かい部分
問題の多くは映画の後半部分にございます。
最初の方にも書きましたが…この映画前半は悪くないんですそんなに…。
ただ、後半が極端に残念な感じで…特に匣の中に入ってからが…アラアラという感じでして
…ショッカー改造手術のような加菜子ちゃんの扱い
…ちゃちな特撮での爆発が起こったかと思いきや…急に崩意味不明な壊し始める建物
…久保竣公の最後の扱いも何故に韮沢靖クリーチャーもどき扱いに…手袋の中身が弱いのは許容したけど、こいつは頂けません
…柚木陽子の秘密をあろうことか自力で解明しちゃう木場…これで主人公京極堂の必要性は半分ぐらい無くなった気が…
…で、特にダメだったのは…鎖にぶら下がって落ちまいとする京極堂を助けようとする関口巽…なんだよ~アレ…京極堂のキャラは台無し…怒りというより笑いが…その部分はバカバカしくなって面白かったけど、実に残念なシーン
点数は2点(5点満点中)。
前半の頑張り、猟奇シーンの頑張り、原作ではあり得ない榎木津の頑張りなんかに免じて1点は回避
実は前作「姑獲鳥の夏」は評判の悪さから観ていないんですけど…両方観た嫁さん曰く「姑獲鳥の夏」の方がまともだったとのこと
…あと伊佐間が出なかったですねぇ(蛇足ですが私の伊佐間のイメージはベタに佐々木蔵之介)
伊佐間の重要なセリフは…関口の奥さん(篠原涼子)のセリフに差し替わっていました
…その後の重要な描写が…アレも残念…思いだしたら、やっぱ1点にしようかなぁと思い始めました
原作未読な方は読んでみてください。当記事に同調していただける方は多いのでは無いかな(?)。
あ、読むときはちゃんと「姑獲鳥の夏」から順番に読んでくださいね。
それに両方厚いし常用漢字じゃない漢字が満載なのでご注意ください
補足・蛇足
本文中が十分に蛇足&補足風味な内容になっちゃったのですが…更にいくつか書いちゃいます
【宮迫博之と黒木瞳】
何故かこの二人、共演作品が多くないですか??
「魍魎の匣」もだし、「Mr.インクレディブル」でも…TVドラマでも恋人役があったような…今後は「20世紀少年」の第二部以降でケロヨンとケンヂのお姉さんは絡むキャラ。
…どちらかのお気に入りなのかなぁ
…どちら方向から見ても何となく気持ち悪いなぁ
…ホントのところは日本の映画界の層の薄さ故の偶然かな
【次回作】
この映画自体がアレだったので次回作ってのは難しいでしょうねぇ…多分。
とはいえ構想はあるのかも…あるのだったら気がかりが…。
このシリーズでの次の話は「狂骨の夢」。
“朱美”という人物を中心にいつもの面々が事件に関わっていくんだけど、本を読んでる側にも、登場人物達にも下手をすると“朱美”本人にも辻褄が合わない部分がドンドン出てきて…って話なのですが…まぁオチは伏せておくとして…ビジュアルの無い小説だから成り立つお話だったんですよね。
…う~ん…「トムとジェリー」の中で下半身しか映らない黒人のお手伝いさんが登場する話ってあるじゃん…あの演出方法なら成り立つかも
…まぁ私の心配している部分が成り立ったとしても…後半の謎解き部分…「魍魎の匣」でいうと研究所内に入ってからぐらいのくだりが…ず~っと暗闇の中なんだよね「狂骨の夢」って
今日は長くなってしまいましたので…ここまでで止めます。
…面白かった映画よりもダメだった映画の記事の方が記事にしやすいですねぇ…長くもなります…これって私の人の悪さ故なのですかねぇ
(当ブログ内の関連記事)
2007年06月06日 【小説】姑獲鳥の夏
2007年07月21日 【小説】魍魎の匣
2007年10月15日 【小説】狂骨の夢
2008年01月09日 【小説】鉄鼠の檻
2008年06月02日 【小説】絡新婦の理
では今日はこのあたりで
★当ブログ内映画DVDレビューの検索はこちらで★
今回映画記事の内容が長すぎて、投稿限界イッパイイッパイなのです
なので早速、本日は映画鑑賞記録です
「魍魎の匣」
(監督:原田眞人、出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、2007年邦画)
TSUTAYAさんで「ピアノの森」、「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」、「少林少女」と一緒にレンタル(一緒に「人志松本のすべらない話」も嫁さんが借りました)。
鑑賞日時をメモっていなかったので間違ってるかもですが…確か2008年12月6日(土曜日)に鑑賞した作品です。
ストーリー
京極夏彦原作小説の映画化。映画「姑獲鳥の夏」の続編。
太平洋戦争後間もない頃の東京。若い娘のバラバラになった腕や足が見つかる事件が世間を震撼させていた。同じ頃元女優の柚木陽子(黒木瞳)の娘、柚木加菜子(寺島咲)が行方不明になり、薔薇十字探偵社の榎木津礼二郎(阿部寛)は加菜子の捜索を依頼される。一方、作家の関口巽(椎名桔平)は雑誌編集者の鳥口守彦(マギー)、中禅寺敦子(田中麗奈)と共に不幸をハコに閉じ込めるという教団と接触する。すべての事件は複雑に関連し合い、それぞれの謎を整理するため彼らは古本屋であり陰陽師にして拝み屋の中禅寺秋彦=京極堂(堤真一)のもとに集まる。
詳しくは…http://www.mouryou.jp/
ピロEK的感想&点数
この「魍魎の匣」という作品は、この百鬼夜行シリーズだか京極堂シリーズだかの中では随分と人気のあるエピソードみたいで…今回観た映画の他に、コミック化もしてるし、なんだかアニメにもなってるみたい…アニメはキャラクター原案がCLAMPって事で「コードギアス」みたいな京極堂を見させられるかと思うと二の足を踏みますが(公式HPみたら、なんだか「ツバサ・クロニクル」みたいな木場とか榎木津とかが…)。とにかく人気があるのでしょう。
そんなに人気のある原作小説…今考えれば「姑獲鳥の夏」の映画化も「魍魎の匣」映画化の布石だったのでは(?)と思うほど。
そんな世間からの期待の高いなかで作られたであろうこの映画「魍魎の匣」ですが…
…100%期待裏切ってるでしょこの映画の仕上がり
前半は頑張って京極夏彦の世界を再現しようとしてるなぁ…と思ってたんですけどね…まぁこのままでは絶対に原作と同じストーリーにはならない時間軸のズレなんかが気になりつつもね…。
中国ロケと思しき戦後日本の再現もナカナカ良い感じだったし…
各キャラの性格が微妙(もしくは大きく)違うのも気になってたけど…まぁこいつは…詳しくは後で書くけど…映画なりのアレンジだと思えば納得出来てたんだけど…
以下は私の思うダメポイントの羅列ね。
まずは細かい部分から…
原作読んだ人は等しく同じことを思ったと思うのですが、この映画はストーリーにアレンジを加えてるだけでは無くて…兎に角原作とは違います…まぁそれには脚本家の原作への理解不足やら、役者の力量やら、予算の都合やら…まぁ色々要因があるとは思うんだけど…許容できる範疇じゃないものも多いです
京極夏彦自身もビックリしたというストーリーアレンジは…まぁOKとしますけど…あのアレンジは折角面白い話を“あえて”面白くない話にシフトする有り様ではあったけど…まぁ諸事情から仕方ないんでしょう…多分
配役キャラ設定には気になる部分が多くて…
折角スタッフも結構入れ替わって、「姑獲鳥の夏」では関口役だった永瀬正敏も降板してるわけでしょ…この機会に原作イメージに合う配役をやり直しても良かったんじゃないですかねぇ
個人的に一番違うのは木場修太郎
これが「ピアノの森」の記事の途中で書いた…「声優は上手いなぁ…演技はダメでも」と思った理由
原作の木場修太郎は「魍魎の匣」では最重要人物。
そんな重要人物の配役に宮迫博之は…確実に役不足だと思うんだよね
(個人的には『ベタだけど寺島進とかに変更すれば良かったのに』とか思います)
…宮迫博之では役不足じゃないかと思っていたのは私だけじゃなくて…多分、監督とか脚本家も同じこと思ってたんじゃないの…重要な役割を廃されて…キャラ的にもあえて残念な扱いにされちゃってる
…で、木場(宮迫)が役不足な分、活躍するのが青木文蔵(堀部圭亮)
青木の分際(!)で列車事故に立ちあっちゃって…この部分原作だと木場なんだけどねぇ
このままでは青木の分際(!)で大活躍かよ!…このままでは青木がかなり忙しい役になっちゃうんだけど…
…そんなこんなで青木が忙しい分、原作での青木の最重要シーンは榎木津(阿部寛)の役回りに…。
あのシーンには戦いが含まれちゃったから、阿部寛の見せ場としてはアリなんだろうけど
この映画の中の榎木津は兎に角活躍し過ぎ、働き過ぎ
榎木津がそんなに働くわけないじゃん。青木の代わりならまだしも、京極堂の肩代わりまでいくつかやってたような…榎木津なのに捜査させちゃダメじゃん
…椎名桔平に配役が変わった関口巽は鬱でもなければ「姑獲鳥の夏」の傷を引き摺っているでもない凄くまともな人物に…まぁコレはこれで問題ありませんが…原作のままの関口だったら話長くなりだからねぇ…関口の陰鬱描写に割く時間は無かったのでしょう…ストーリー変更してまで映画の時間枠に入れ込んだ脚本だからね
(陰鬱関口役を再現したいなら…私の苦手な吉岡秀隆なんか良いかも知れません…『嫌だなぁこの人…イラつくなぁ』なんて思わせれば成功だよね?…関口役の場合)
…鳥口守彦役のマギーも何となくイメージ違うかなぁ…言い間違えしないのは上記関口の陰鬱描写同様に尺の問題(?)なんだろうけど、もっと若いバカが原作のイメージかも
…弁護士の増岡も原作では今後登場するキャラ。今後は味方の事が多いんだけど…元光ゲンジ(もしくは元イーグルス)のあの人はイメージじゃないなぁ
…まぁ言い出せば美馬坂幸四郎の配役にしろ、寺田兵衛のキャラにしろ、久保竣公の配役&キャラにしろ違うという思いが…言い出せばキリが無いですねぇ
(久保竣公はクドカンよりも神経質そうな男前配役の方がイメージかな…個人的には成宮寛貴とかがイメージに近いです)
…柚木陽子のキャラは原作通り(※アラサーだけど20代前半に見える女優。ホントは加菜子の母親だけど姉ということにしている人物)だと流石に黒木瞳では無理と思ったんだろうねぇ…無理のない設定に変わってました
…で、肝心の主人公京極堂なのですが…後で書きます
ここまでは気になるポイントとしては細かい部分
問題の多くは映画の後半部分にございます。
最初の方にも書きましたが…この映画前半は悪くないんですそんなに…。
ただ、後半が極端に残念な感じで…特に匣の中に入ってからが…アラアラという感じでして
…ショッカー改造手術のような加菜子ちゃんの扱い
…ちゃちな特撮での爆発が起こったかと思いきや…急に崩意味不明な壊し始める建物
…久保竣公の最後の扱いも何故に韮沢靖クリーチャーもどき扱いに…手袋の中身が弱いのは許容したけど、こいつは頂けません
…柚木陽子の秘密をあろうことか自力で解明しちゃう木場…これで主人公京極堂の必要性は半分ぐらい無くなった気が…
…で、特にダメだったのは…鎖にぶら下がって落ちまいとする京極堂を助けようとする関口巽…なんだよ~アレ…京極堂のキャラは台無し…怒りというより笑いが…その部分はバカバカしくなって面白かったけど、実に残念なシーン
点数は2点(5点満点中)。
前半の頑張り、猟奇シーンの頑張り、原作ではあり得ない榎木津の頑張りなんかに免じて1点は回避
実は前作「姑獲鳥の夏」は評判の悪さから観ていないんですけど…両方観た嫁さん曰く「姑獲鳥の夏」の方がまともだったとのこと
…あと伊佐間が出なかったですねぇ(蛇足ですが私の伊佐間のイメージはベタに佐々木蔵之介)
伊佐間の重要なセリフは…関口の奥さん(篠原涼子)のセリフに差し替わっていました
…その後の重要な描写が…アレも残念…思いだしたら、やっぱ1点にしようかなぁと思い始めました
原作未読な方は読んでみてください。当記事に同調していただける方は多いのでは無いかな(?)。
あ、読むときはちゃんと「姑獲鳥の夏」から順番に読んでくださいね。
それに両方厚いし常用漢字じゃない漢字が満載なのでご注意ください
補足・蛇足
本文中が十分に蛇足&補足風味な内容になっちゃったのですが…更にいくつか書いちゃいます
【宮迫博之と黒木瞳】
何故かこの二人、共演作品が多くないですか??
「魍魎の匣」もだし、「Mr.インクレディブル」でも…TVドラマでも恋人役があったような…今後は「20世紀少年」の第二部以降でケロヨンとケンヂのお姉さんは絡むキャラ。
…どちらかのお気に入りなのかなぁ
…どちら方向から見ても何となく気持ち悪いなぁ
…ホントのところは日本の映画界の層の薄さ故の偶然かな
【次回作】
この映画自体がアレだったので次回作ってのは難しいでしょうねぇ…多分。
とはいえ構想はあるのかも…あるのだったら気がかりが…。
このシリーズでの次の話は「狂骨の夢」。
“朱美”という人物を中心にいつもの面々が事件に関わっていくんだけど、本を読んでる側にも、登場人物達にも下手をすると“朱美”本人にも辻褄が合わない部分がドンドン出てきて…って話なのですが…まぁオチは伏せておくとして…ビジュアルの無い小説だから成り立つお話だったんですよね。
…う~ん…「トムとジェリー」の中で下半身しか映らない黒人のお手伝いさんが登場する話ってあるじゃん…あの演出方法なら成り立つかも
…まぁ私の心配している部分が成り立ったとしても…後半の謎解き部分…「魍魎の匣」でいうと研究所内に入ってからぐらいのくだりが…ず~っと暗闇の中なんだよね「狂骨の夢」って
今日は長くなってしまいましたので…ここまでで止めます。
…面白かった映画よりもダメだった映画の記事の方が記事にしやすいですねぇ…長くもなります…これって私の人の悪さ故なのですかねぇ
(当ブログ内の関連記事)
2007年06月06日 【小説】姑獲鳥の夏
2007年07月21日 【小説】魍魎の匣
2007年10月15日 【小説】狂骨の夢
2008年01月09日 【小説】鉄鼠の檻
2008年06月02日 【小説】絡新婦の理
では今日はこのあたりで
>宮迫いらない
いらないですね。
無理やりなキャスティングです。
はじめまして。コメントありがとうございます
反応が遅くなってしまい申し訳ありません(このコメントがロミオさんの目に触れているかどうか心配です)
>アレンジして面白いなら、まだ救いがありますが。
そうなんですよね。
撮影したシーンだけでも繋ぎ直せば何とか原作の筋通りにも出来そうなものですが…なんでこうなっちゃったんですかねぇ。
…あと非常に申し訳ないのですが、ロミオさんのブログなりを追跡できていません。
私がTBしに行った先の方なんでしょうか(?)
改めて教えていただければ助かります。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願い致します。
これは明らかに原作レイプでしょうね。
アレンジして面白いなら、まだ救いがありますが。
僕はこのシリーズで魍魎の匣しか読んでいないのです。今は姑獲鳥の夏を読み初めています。多分分厚い本をあまり読んでいない人にとって、魍魎の匣が読みやすいと思います。話の流れとしては魍魎の方が面白い。
いつもコメントありがとうございます
本年はお世話になりました。
>原作を読み復習しょうかなと思っていたのですが、
>挫折してしまいました。。。。汗
原作は厚いですからねぇ…しかもナナメ読みでは絶対に理解出来ないという内容の濃さで
心中お察しいたします。
>でも京極堂シリーズだかの中では人気なんですね!
このシリーズは>「姑獲鳥の夏」から順に読んでいく事をお勧めします。
「魍魎の匣」が人気があるのは、この作品からが京極堂シリーズが本調子になるからだと私は理解しています。
ここから先は複雑になりすぎちゃうし(今読んでる「陰摩羅鬼の瑕」は割と単純っぽいですけど)、丁度良い塩梅の作品って事もあるのかもしれないですね。チャレンジした時は感想をお聞かせくださいませ。
では、また来てくださいね。来年もよろしくお願いいたします。
ちょっと難しいところがある映画だったので
原作を読み復習しょうかなと思っていたのですが、
挫折してしまいました。。。。汗
でも京極堂シリーズだかの中では人気なんですね!
もう一度チャレンジしてみようかな。。。
いつもコメントありがとうございます
>具体的な映像を示されると「なんか違う!」って拒絶反応が出ちゃいます。
配役だったり、キャラクターの性格・挙動だったり…ってのは原作読んだ人それぞれにイメージがあるでしょうから、とやかく言っても仕方ないところはあるのでしょうが…
この映画の場合、何故あんな風なストーリーにしたのかがまず不思議。なんなのでしょうねぇ?
>「姑獲鳥の夏」を見たときもぶっ飛びましたが、今となっては実相寺監督の揺れる映像がちょっと懐かしくなりました。
「姑獲鳥の夏」の方がまだ…という意見は嫁からも聞いたので、やっぱり観て見ましょうかねぇ。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
★えいさんへ★
いつもコメントありがとうございます
>研究所に入ってからが
>急にオモシロくなくなってきて、
原作は勿論…
研究所に入ってからが急に面白くなるんだけど…どうやって間違ったらこうなっちゃうんですかねぇ
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
★sakuraiさんへ★
いつもコメントありがとうございます
>一度挑戦しましたが、・・・・断念しました・。
私は…普通に読んでいると眠くなったり(枕に丁度良いサイズということもありますし)…眠れなくなったりと様々な弊害があるので、主にお風呂で何日もかけて読んでおります。
お陰で本はフニャフニャになっちゃいますが、まぁ中古購入なので…ちなみに「魍魎の匣」は湿気で弱った為なのか(?)真ん中から裂けました
>あたしは、とにかく見てて「ボクシング・ヘレナ」を思いだしてしまって、無性に再見したいのですが、ないようです。
私は「ボクシング・ヘレナ」は観ていないので本来は何も言えないのですが…
原作で最初に手足を無くすのは柚木加菜子。
その柚木加菜子が色々な事情から、研究所の外に連れ出されて持ち運び用の箱の中に入っている所を、久保竣公が偶然目撃(この時点で加菜子は生きております)。その箱の少女を自分も作りたくて久保竣公が猟奇的な事件を繰り返す…というお話。
原作は描く順番、時間軸がバラバラのパルプフィクション方式なんですけど、映画とは全く違う時間軸が…
原作の場合の久保竣公の犯行目的は少女を生きたまま箱に入れたい…なのでより「ボクシング・ヘレナ」と近いのかも(?)知れないですね。
>吉岡君、いいかもしれませんね。いらつかせる存在ですもの。
どうも干されている感じの吉岡君。
こんな風に彼の働き口を考えてあげる私って…優しくないですか?
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
尊敬します。
一度挑戦しましたが、・・・・断念しました・。
よって、何の思い入れも、登場人物に対する既成概念も0だったので、結構満足しました。
ウブメよりも見やすかったというそれだけですが。
あたしは、とにかく見てて「ボクシング・ヘレナ」を思いだしてしまって、無性に再見したいのですが、ないようです。
吉岡君、いいかもしれませんね。いらつかせる存在ですもの。
「魍魎の匣」は未読です。
映画を観たとき、
研究所に入ってからが
急にオモシロくなくなってきて、
その理由がこちらのレビューを拝見して
分かった気がしました。
ただ、京極堂シリーズを読みながら自分の中でイメージしていたものとは全くかけ離れていた感じです。
読者それぞれの頭の中で終えておいた方が良かったですよね?
具体的な映像を示されると「なんか違う!」って拒絶反応が出ちゃいます。
「姑獲鳥の夏」を見たときもぶっ飛びましたが、今となっては実相寺監督の揺れる映像がちょっと懐かしくなりました。