ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

太陽の道

2010-11-20 18:57:18 | 感想
最近読んだ本で日本にも太陽の道と呼ばれるレイライン(遺跡が何らかの理由で一列並んでいる状態。フランス、イギリスなどに見られる。)の考えがあることを知りました。

それは北緯34度32分の線上に東から伊勢の神島~斎宮跡~三輪山~箸墓古墳~淡路島の石上神社で終わる東西線のこと言うようです。その他にも線の直ぐ近くには沢山の遺跡があります。もともとこの辺りは歴史のある処ですから線を引けば何れかの遺跡当たると思いますが。そのせいか学説としては扱われていないようです。
写真家の小川光三氏がたまたま箸墓古墳で三輪山の山頂から朝日が昇るの見て考えついたそうです。

私は以前、茨城の霞ヶ浦にある浮島という地で発掘に参加したことがあります。当時は陸続きでしたが昔は島だったようです。東に霞ヶ浦がありそこに突き出るようにして島がありました。
その当時「謎の師楽式土器」と言われた製塩土器がその地で出土していました。発掘はその土器と東に位置するところに台地があってその上にあった古墳との関係を調査するというものでした。そして、二手に分かれることになって私は土器の方を発掘することになりました。
農家の土地を借りての発掘でした。村の人達が時々見に来たりしてお茶を誘われたりして楽しいものでした。師楽式土器を少しは勉強して参加したのですが、掘っている内に貝塚に当たり、尚かつその下からは祭祀遺跡が出てきました。初めて見るものばかりで戸惑いましたが、小さな石で出来た三種の神器の模造品は良く判りました。その他に底を欠いた土師器などが出土しました。
幾日か目の夕方、古墳の方を見に行くことになりました。林の中にありましたので景色がよく見えるように木に登ってみました。すると夕日が沈みかけていく方向にあの祭祀遺跡があることに気がつきました。古代に祭祀遺跡からは古墳の上から朝日が昇ってくるのが見えたのでしょう。そこに遺跡のあった理由が分った気がしました。

やはり、日本の神道は朝日を崇拝していたのでしょう。ですから日本中にそう言う遺跡が沢山あって当たり前のことと思います。