ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

渡辺商店

2010-12-28 12:29:12 | 感想
済みません。年の瀬になるとどうしてか昔の話がしたくなります。
私の住む町にはもう古い家はあまり残っていません。
このお店は最近まで営業していたみたいです。しかし、私はこのお店で買い物をしたことがありません。

小学生の頃は、あまりに遠いので此処まで来ることはありませんでした。それと縄張りが違ったのです。当時、子供達は自宅近くの子供達と遊んでいましたから、学校が違ったり、知らない子供の遊んでいるところへ行くのは大変勇気のいることでした。
もう少し学年が上になると町中のお店で買うようになり、このお店での買い物の記憶はありません。

昔のお店で思い出した事。
本屋さんで立ち読みをしているとハタキでそのへんをパタパタはたくおばあちゃんがいました。きっと、文句を言えないのでそうしていたのでしょうね。先日、昔話をしていたらそのおばぁちゃんの話が出ましたので、有名人だったのでしょう。
昭和35年位迄在ったと思いますけど、通りにある商店の前にお祭りの出店のようにまた小さな店がありました。これは樺太を引き上げてきた人達が出していたお店でした。もちろんほとんどの人がここに住んでいました。
私達、子供にとっては格好の遊び場でした。町が複雑なほど遊び場としてはスリリングであり冒険の対象でした。
それと空き家ほど楽しい冒険の場はありませんでした。特に、夏は肝試しには欠かせない場所でした。
思い返すと何でも遊びの道具にしていました。子供は何時の時代でも遊びの天才でいて欲しいものです。

井上夢人氏の「パワー・オフ」を読んで

2010-12-27 10:03:31 | 感想
読み始めてすぐに以前に読んだ事を思い出した。しかし、どうしても結論が思い出せない。読み始めてみて面白さを感じたのでそのまま読み進むことにした。漠然とした記憶の中ではインターネット社会の中で起こるであろう事件のコンピューター推理小説と考えていた。確かに、その通りに違いないが、その真の目的はもっと奥の深いところにあったのだと気付かされた。

最初は一儲け企もうとするゲーム会社の人間が後輩を騙して、ウィルスとワクチンを造るせそれをネットに流す。その後の話の本筋はブログ会社、その親会社の管理部門の人間の対応のストリーへと展開する。
親会社ではプログラマーの女性が一人の役員の後押しで秘密裏に開発しているプログラムがあった。それを外部のプログラマーと二人でやっていた。外部の人とは会ったこともなく住んでいるところも分からないような関係であった。
その研究というのがコンピューターの進歩を早め一つの生命体に仕上げることを目的としていた。その過程で前段の単純なウィルスを取り込んでしまったプログラムが勝手に作動し、世界中のコンピューに影響を及ぼすことになる。しかも、このウィルスは進歩し続けて変化して子供を産み続けるためにワクチンの生産が追い付かない。
そこで女性プログラマーが自然界と同じように天敵を作り出し駆除するが一度成功したかのように見えたがプログラムの中に入り込んで共存しているのが見付かる。
それを駆除するために共同者を探し出して、彼との会話が始まり作者の伝えたいことが見えてくる。
「ワクチンはできない。何故なら」
「彼らは生命体として生きていくのが目的なだけだ」
「彼らは宿主を絶滅させることを望まない」
「だから、結果として共存が最良の方法だと考えた」
その結果、コンピュ-ターが彼らのおかげで色々な恩恵を受けると事となる。

私はこれを人間に置き換えて考えてみた。やはり、人類は自身が生きてくためには共存の方向に進む以外に道は無いと伝えたかったのではないかと。

正月飾り「白石話仇討の図」

2010-12-26 10:38:17 | 浮世絵
毎年、正月にはこの絵を飾ります。何故なら仇討ちは縁起が良いとされていますから。
「一富士二鷹三茄子」と言って初夢の縁起の良い代表とされていますよね。これには諸説あるようですが、この中に少し、こじつけかも知れませんが日本三大仇討ちだとする説もあります。
1.富士・曾我兄弟の仇討ちが富士の裾野で行われたから。
2.鷹・浅野内匠頭の紋所が鷹だから。
3.茄子・後藤又衛の仇討ちの場所が茄子の名産地だったから。
誠に嘘くさい説ですから、洒落だと思って下さい。

さてと今日の本題「白石話仇討」の話に少々お時間を下さい。
何時の時代でも仇討ちというのは庶民の心を打つものでしてねえ~。頃は徳川さまの時代でしたよ。「仇討乗合話」と言う28編の話がありましてね、それはもう、話でも歌舞伎でも盛んでしたよ。
中でも「白石話仇討」は人気でしたね。そりゃあそうでしょう。若い姉妹が二人で親の敵を捜して苦労している様は誰だって泣きたくなるってもんでしょう。それがね~あの「ぐにゃ富」言われた「中山富三郎」が姉の宮城野をやるってんでもう、江戸の町はこの話でもちきりでしたよ。それが又、もう色っぽくてね~。その話をかかぁの前ですると焼き餅を焼くたぁね~、てめいの顔を見てやけって。おや、これは失礼。話を戻しますね。
敵役の「志賀大七」には三代目、「市川高麗蔵」やりましてね。そりゃあたりましたよ。
だから今流行の絵師、「写楽」が何枚もの大首絵を耕書堂から出したんだ。脇役の「中村此蔵」も出すくらいだから、よほど力を入れているのかも知れないけど、もうけか出るのか噂になったなあ~。蔦重も身代半減、以来よほど困ったのだろうかってね。