東直己氏の作品は好きで全作読んでいる。ただ、この作品もそうなのだが内容を殆ど忘れてしまっている。
それが映画を見る際には却って良かったと思っている。作品に思い入れが多いと映画とのギャプに正しい判断が出来なくなってし
まう。原作自体が軽妙洒脱な雰囲気の中にも真面目な問題を取り入れているところに私は気にいっている。
その雰囲気がどれだけ出ているかを大いに期待していた。主役が大泉洋となので地元と言うだけでなく適役だと思った。
案の定、コケテッシュな雰囲気は原作以上に表現出来ていた。
探偵ものでこの手の作品は松田優作主演の「探偵物語」以来のものなのではないかと思う。意識してなのか相方に松田優作の子供
を入れているのも不思議な縁なのか、父親ほどの迫力はないが主役とのバランスが絶妙だった。
ススキの街の景色を色々な角度から映し出すカメラ運びには「粋」を感じた。バックに流れる歌がカルメン・マキの「時計を止め
めて」がまた素敵で懐かしさもさることながらいまだに艶のある歌声には驚いた。
残念だと思ったのは主演女優の小雪はイメージと違った事だった。彼女は画面ではあまりに健康的に見えた。もっと怪しい雰囲気
の女優のほうが良かったのでは思った。
それが映画を見る際には却って良かったと思っている。作品に思い入れが多いと映画とのギャプに正しい判断が出来なくなってし
まう。原作自体が軽妙洒脱な雰囲気の中にも真面目な問題を取り入れているところに私は気にいっている。
その雰囲気がどれだけ出ているかを大いに期待していた。主役が大泉洋となので地元と言うだけでなく適役だと思った。
案の定、コケテッシュな雰囲気は原作以上に表現出来ていた。
探偵ものでこの手の作品は松田優作主演の「探偵物語」以来のものなのではないかと思う。意識してなのか相方に松田優作の子供
を入れているのも不思議な縁なのか、父親ほどの迫力はないが主役とのバランスが絶妙だった。
ススキの街の景色を色々な角度から映し出すカメラ運びには「粋」を感じた。バックに流れる歌がカルメン・マキの「時計を止め
めて」がまた素敵で懐かしさもさることながらいまだに艶のある歌声には驚いた。
残念だと思ったのは主演女優の小雪はイメージと違った事だった。彼女は画面ではあまりに健康的に見えた。もっと怪しい雰囲気
の女優のほうが良かったのでは思った。