ストリーには組み立て方の色々が。

宮部みゆき氏原作「パーフェクトブルー」のテレビドラマが終了しました。
本は読んだのですが結末を忘れいたのでそれなりに楽しめました。
ですが途中は原本に無い部分が含まれていたので脚本の段階で書き足したのでしょう。
ただ、結論は変わりませんので最終章で原作通りの結論と成っていました。
氏はこの作品で訴えたいことが先にあって書き出したのでしょう。

同じくテレビドラマの人気作品「浅見光彦シリーズ」の作者内田康彦氏は書き始めた時には
まだ結論が浮かんでないと言います。書いている内に考えるのだそうです。
それでも立派な推理ドラマになっています。

私は井上夢人氏の「ｔｈｅＴＥＡＭ」と言う本を読んでいます。
この作品は書いていく内に作品が出来上がっていった感じです。
と言うよりは最初に短編で始めたのが回を重ねていき登場人物等に輪郭がしっかりと
してきたのであろうと考えられます。
あり得るかなと思わせる内容なのでさわりを少しだけお話しします。

表向きは盲目の人気女性占い師が主役ですがこれには裏があります。
テレビ番組で良く当るので人気があるのですがこれがテレビ局のやらせと思いきや…
局とは関係なく個人的なブレーンがいました。
その一人はもと泥棒で依頼者の家に忍び込んだり相談に来る人の身辺の事情成りを調査します。
もう一人はもとＰＣ関係の仕事をしていた女性。ＰＣを駆使して個人情報等を調べ出します。
彼女が番組の中で占い師の耳に付けた無線機に情報を送ります。
色々な相談者の過去などから適切なアドバイスをして事件などを解決していきます。
その内容が人情話などの泣けるストリーになってきて人生の複雑な事情にまで入り込んできます。
読んでいて後半になるとどんどんと進化していく気がします。