続・オルガン男のアナログ・ライフ Ver.2

オーディオ、音楽、ハモンドオルガン リズムマシン カセット レコードが好きなスタジオ店主 主に修理ネタ多め

ぱーと2 ビバ!ハモンドよ永遠なれ♫

2020-02-21 00:37:17 | ハモンドオルガン
前回の電撃的に頂いたヴィンテージ・ハモンドオルガン・ポータb

ハモンドは元々アメリカの製品で60hzの120V 
東日本は50hzだから合わない。

もらったオルガンに付属していたコンバータは良くオルガンに使われているブツとは違うもの

コンバータと内部真空管アンプなどを駆動する電源と二つあり別々にコンセントに繋いでいました。

これはパワートランジスタ等の発熱を冷やす為のファンなどが付いており突然ファンが回り始めたりして
気が散る事も多々あり、演奏に専念できないしモーターに及ぼす影響?など不安面が多々あったので
ハモンドオルガン専用に製作されている60hzへアップするサイクルコンバータをアメリカのお馴染みTREKⅡ社に注文

そうしたら発送もオプションも早く到着する便に無料で変更してくれた。
更に注文したサイクルコンバータの他に「モータに使われているコンデンサも古いだろうから交換した方がいいよ」
と、そのコンデンサをノーチャージで一緒に同梱して送った。って言ってくれまして、、、
こちらが望んでいなかったパーツの心配までしてくれて、何?

いやぁ、アメリカにも優しい方もいるんですねって、ありがたいよ。

と思っていたら二日立たずしてなんとパーツは到着!



現在付いている古いコンデンサ そのブラケットとトップのカヴァーを外し新品側へ取付再利用
配線を回路図通りに配線

こんなにデカくて重たいポータBですがコンバータを配置する場所がほぼない。
TREKⅡのマイコーさんのアドヴァイス通り、上のカヴァーに取り付けてなんとか配置出来た。


出力の配線ももう一度サーヴィスマニュアルを参照して再配線。
ちゃんとオルガン本体内蔵のスピーカーからも、ラインアウトしLESLIE860から出した音も出て、切り替えも出来
無駄な配線がなくなりすっきりして良かった。
これで電源レバースイッチ一つでモータースタート、真空管アンプへの電源も同時にONできるように。

HAMMOND Porta-Bオルガン 見た目も貫禄ありでシブくて格好良い。
キースエマーソン等の使用で有名なスピネット(家庭用コンパクトサイズモデル)タイプでB3,A-100コンソールタイプよりも
鍵盤少ない。
トップに黒い立派な譜面台が付いていたけど、色合いビジュアル的に折角の木の感じが映えないから取り外した。
いつでも戻せるからいいかな。

パーカッション音のディケイ用ポットがなく、ディケイFASTでもパーカス音が長めで音量も大きい
カットオフを全部絞りソフトに。
ヴィブラートのスピード用ポットも程よい様に少し調整

内部の文字でおそらく、1972年製のようだ。
つまり後期型 コーラス・ヴィブラートタブの部分はペダルベース音を下鍵盤にアサインするタブに変更されている。
左手ベースを弾きながらペダルベース音も足で踏むと重厚ベース音が鳴ってくれる
ドラムで言うキック音~アタック音が付加可能~ビートが出せて楽しい。
内蔵のスプリングリヴァーブも非常に良い感じに効いてくれるし良いわ、これ。


7月の夏の新潟ジャズストリートに出来ればこのポータBとシンセサイザー等、持ち出してライヴしたいな。
メンバーに手伝わせるのも悪いし自分の楽器は自分で面倒みないとだめかなって思う。
そのためにも体鍛えないとね~
コメント
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ビバ!ハモンドよ永遠なれ♫

2020-02-10 20:49:38 | ハモンドオルガン
気づいてみればブログの更新 前回は去年の7月でしたね。
お待たせ!?しました~待ってないか~~

今年2020年1月18日に新潟ジャズストリートに2バンドで出演した際、偶然にも
10何年ぶり?にミスターピアノマンと遭遇
ピアノマンの方も昔オルガンをバリバリ弾いていたのでオルガン話に花を咲かせていたら
突然「うちにもらったHAMMOND Porta-bがあるんだけど、いる!?」 と言われ
伝説のトーンホイール発振式フルチューブアンプ式の本物L110オルガンを1970年にポータブル式オルガンした今となっては激レアもの
(驚きを隠せずも嬉しさのあまり即答)「要ります!ください!取りに伺います!」
「壊れてモーターは回るけど電源が入らない状態だけどいい?」 「構いません!」
助かるのがサーヴィスマニュアルも付属して頂きました。


という訳で引き取らせてもらったHAMMOND Porta-b

下の足鍵盤+イクスプレッションペダルユニットと上部の本体が分かれる仕組みのポータブル
当時としてはハモンドが持ち運びができるって事で相当画期的だったんでしょうけれど
二人でやっと持てるヘヴィな重さ 外で演奏の為に持っていく為には必ずもう一人手伝ってもらわないといけない
”大物"です。
当時のサイケっぽいとっても素敵な良い感じのデザイン広告が


動作チェック 確かに電源入らない。
また6BQ5プッシュプルのパワーアンプがペダルユニット内に入っておりスタンド部と上部ボディとは30か所以上あるコネクタで繋ぐので
原因を探るにはそれら配線をばらしアンプも出しながらチェック。



いくつかのケミコンは交換

どうしてもわからなかったので師匠を呼んで診てもらったらコネクタ部の電源のコードが金属片から
ボキ!ってもげていたのが原因でした。。

それからすべてを繋いでチェックしたら、電源ONしたものの、パワーアンプの750Ω巻き抵抗から煙が!!!

そちらの原因は3Pのコネクタが2種類あってそれをそれぞれ間違って繋いでいたのでした 汗

音が無事出たのだが音程が短三度低い(ドを弾くとラになっている)
付属していたコンバータを直にモータに繋ぎ60hzに変調したら音程は正常になりました。
そうこうしていたら内蔵されているスピーカーから音が出なくなってしまった。
なぜかわからなかったが、パワーアンプのOUTがコネクタを通じフォンアウトジャックがあったので
そこからのOUTを内蔵スピーカーに繋ぎ、そこにタブスイッチでON-OFF出来るようにカスタム配線

内蔵スピーカーも音が出て正常化したけれど、レスリースピーカーに繋いでグワングワン言わせたいので
下部配線にはレスリー9pinと6ピン端子はあったけれどどうもLESLIE122用との事で手持ちのLESLIE147を繋ぐのは
諦めてLINE OUTして手持ちのコンボプリアンプTREKⅡを介してレスリーを駆動する事にした。

そういえばお店のハモンドA-143に取り付けていたものの全く使ってなかったTREKⅡ OBL-2 ラインアウト・コネクタボックスがあった!
それを外しPorta-bのSPアウトに配線しレスリースピーカー使用時は内蔵スピーカー音をON-OFF出来るようにタブスイッチに配線した。

如何せん50年前のブツなので内部配線の半田付け部も弱って来ていてこのありさまである。
見つけたら即半田付け直す。

これで万全、パワーアンプを下部ユニットに戻し、30以上あるコネクタ配線を外し、スタンド内にその大量のコードを通してから
再び配線し直しようやくまともに弾ける状態になりました。

但しモータスピードを上げているコンバータユニットがハモンドオルガン用でないからか、ジーっとノイズも発信している。

これもTREKⅡのフリーケン氏0コンバージョンユニットSC-60D-1をアメリカから取り寄せて取り付けたら完璧になる。
こんど購入して完全復活までもって行ってあげたいところである。

ハモンドポータBを譲ってくれたN澤さん、不具合解析に大いに手伝って頂いたダンディY賀さんありがとうございます!

ポータBは最高域分のコンタクトが省略されているため高い方の音は上3本のドローバーを引っ張った状態で無音です。
この分のコンタクトを改造で足すかどうかはちょっと考えたいもので、しばらくはいいかなとも思える。

またこのPorta-bは後期型で下鍵盤に16'フィートの低音を足す事が出来るので左手ベース音が出せます(ジャズオルガンスタイルで弾ける)


レスリー147でしばらく出音チェックしてましたがさすがトーンホイールチューブアンプなので音の甘味や豊かさ厚みはB3,A-143と比べられないけれども
実に素晴らしい。 その後トランジスタ型100WのLESLIE860に繋いでみて暫し弾いてみましたがこの組み合わせもまさかのグッドなサウンド
で良かったです。もし何処かのライヴで持って行く事があるとしたらこの組み合わせが良い。
小さな(とは言え重たい!)B3的オルガン~50年の月日を経てなんて贅沢な逸品なんだろう

但し重さがなかなかなので、、会場は1階限定でw

思いっきり主張しまくり!!な正面に書いてあるドデカいゾ「HAMMOND」文字


こちらは新潟市東区にあるカフェ・スタジオ・ライヴスペースのFLOWER POPに鎮座してます。
コーヒー飲みがてらチェックしにどうぞ♬*^^
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