突然ですが、TOPOSの活動報告用にツイッターを始めました
今後のイベント出展作品の制作状況など、ブログにするほどではない内容や、最新の情報など、ブログのサブ的に活用していく予定です
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まだまだ不要不急の外出が憚られるご時世ですが。
別の用事で出掛けた帰りに、西武新宿線南大塚駅に立ち寄ってみました。
50年の休止を経てついに正式な廃線となって1年あまり、線路は剥がされていたものの、鉄道用地がそのまま都会のエアポケットのように残されていて、異様な光景を晒していました。
(画面左の草地の部分です。左奥へと続いているのが分かります。)
これもいずれは都市化の波に飲まれて消えていくのでしょうね。
雨でなければ少し駅を出て辿ってみたかったのですが、とりあえず駅前のこの光景を見られただけでも満足です。
南大塚駅の駅舎も、安比奈線休止後の建築でしょうが、なかなかレトロモダンな味わいがあって良い雰囲気でした。
ちなみに南大塚駅は西武新宿線の終点、本川越の一つ手前の駅です。
川越散策の折には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
帰りには所沢からLaviewに初乗車。
5月も間もなく終わり。
陽がずいぶん延びました。
仕事帰りでも十分明るい今の時季は電車の待ち時間にサクッと撮影を楽しみます。
夏至前後それぞれ1か月は撮り鉄のトップシーズンですね。
晴天なら18時近くでも時速100km前後で通過する列車を標準レンズで
撮れるくらいの露出が得られます。
(写真は2020年5月25日、草加駅にて撮影)
この時季にしか撮れない東武のレア列車として、毎年下の写真の列車を思い出します。
準急、浅草発東武日光・東武宇都宮行き。
今でいう区間急行ですが、準急という種別名の時代に廃止されてしまいました。
古くは通勤快速という名称で走っていたこの列車、準急に変更になっても長らく同じ行先で
走っていましたが、現在の種別体系に改正された2006(平成18)年に廃止となりました。
この、当時数少なくなっていた「東武顔」の方向幕車がこの運用に充当されるまで
何日も粘っていた思い出があります。
いかに陽が長いといえどもシャッタースピードは上げられず、望遠のため手ブレとの戦いで、
運よくこの顔の車輌がきても手ブレで失敗したりと、毎日のようにここに通ってこの列車を
待っていた時期もありました。
今となっては伊勢崎線を走る8000系自体がすでに思い出の彼方となってしまいましたね。
我が青春時代とともにあったこの列車、消滅前日まで追い続けることになりますが、
ダイヤ改正前日の最終運転日はなんと10000系の6両貫通の編成が充当されていました。
(下写真)
もう一つ。こちらは朝の5時台に走る伊勢崎線下り初電だった区間急行東武日光行き。
浅草口で4連というのも珍しかったです。
6050系が充当される区間急行というのはこの当時、夕方にも存在していましたが、
そちらは6連でした。
合理化、効率化で珍しい行先、長距離を走る列車が年々減っているのは、致し方ないものですが
やはり寂しいものですね。
毎年この時期になると、あの頃を懐かしく思い出します。
最近愛読している漫画「ブラック・ジャック」。
言わずと知れた手塚治虫氏作の医療漫画です。
その単行本25巻に収録されている「過ぎ去りし一瞬」
という作品は、連載終了後に読み切りで掲載された、
少し長めのエピソードです。
この作品は出崎統氏監督のOVAにてアニメ化されており、
タイトルは「サンメリーダの鴞(ふくろう)」と改められているものの、
途中までの筋書は他のOVA作品に比べ、原作に近い印象です。
物語の粗筋は他のサイト様で紹介されているのでそちらにお任せするとして、
その中で、キーワードとなる地名として出てくるのが「サンメリーダ」。
原作では実在するエルサルバドルの地名という設定になっていますが、
アニメでは架空の国家、エルガニア共和国という国の一地名とされています。
さて、前置きが長くなりましたが、物語の中で問題の核心に近づく
「サンメリーダ」というキーワードを掴んだブラックジャックが、アニメ版では
「世界中に何億とある地名の中で、サンメリーダと名のつく土地はただ一つ」
ということを言っています。
そこで、はたと思ったのが、世界中には一体いくつの地名があるのだろう?ということ。
駅名マニアを自負する私には捨て置けない疑問です。
ただ、実際、それを数えることは不可能だと思います。
「サンメリーダ」は物語の中では村と言っていますから、行政区分ないしは集落の名前として、
恐らく地図にも載るレベルの地名でしょう。
しかし地図に載らない、あるいは地図から抹消された地名もまた山のように存在します。
例えば、我が家の目と鼻の先には「太郎山(たろやま)公園」と呼ばれている公園があります。
道路を挟んですぐのところには「太郎山稲荷」と呼ばれるお稲荷さんもあります。
この「太郎山」も恐らくは地名と言えるのでしょうが、何を指す物なのか、由来は何なのか、
地元の古老さえ誰も知りません。
ただ昔から「太郎山」と皆が呼んできたというだけで、無論地図にも載ったことはありません。
地形は元々平坦で、山など昔からありませんでしたし。
また隣町には「キリン公園」と呼ばれる公園もあります。
ここも、キリンの遊具があるわけでもなく、昔から「キリン公園」と呼ばれてきましたが、
由来はやはり誰も知りません。
こういう土着の地名も含めて数えると、地名など世界中レベルでは
何億では利かない数があるような気がします。
「サンメリーダ」も、主人公の記憶の中から出てきた地名なので、ともすれば地図になどに載らない
ごく狭い地域でしか知られていない地名だったかも知れません。
地名があるということは人々の生活の営みがあった証であり、その土地に刻まれた記憶
であるからこそ、大事にしたいものですね。
ですから駅名やバス停名に、住居表示などでとうに消え去った地名が
残っているのを見つけると、私などは嬉しく感じるわけです。
古い画像を漁っていたらこの写真が出てきたので。
日本一長い駅名は
「長者ヶ浜潮騒はまなす公園」
「南阿蘇水の生まれる里白水高原」
の2駅。
いずれも仮名表記で22字。
漢字表記では後者に軍配が上がります。
ローマ字表記では
「Chojagahamashiosaihamanasukoemmae」(33字)
「Minamiasomizunoumarerusatohakusuikogen」(38字)
とやはり後者。
しかしかつては、島根県は一畑電鉄に
「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」
というさらに長い駅名がありました。
翻って、本題の日本一短い駅名。
それは写真にも載せた「津」というのはご存知の方が多いと思います。
しかし、駅名というのは、日本の鉄道が走り出した明治の時代より、
「漢字」「仮名」「ローマ字」の3つの表記が与えられることが決められていました。
(「ローマ字」というのはヘボン式に準拠するものの、「英語表記」ではないことに注意。)
「津」という駅名は漢字も仮名も1字なので一番短いのは疑いようがないでしょう。
しかしローマ字表記では「Tsu」と3字になってしまいます。
ローマ字表記でこれより短い駅名は全国に数多くあり、
粟生(Ao)
飯井(Ii)
頴娃(Ei)
小江(Oe)
がよく取り上げられます。
さて、前述のとおり、ローマ字表記は「英語表記ではない」。
国鉄では伸ばす音は「o」「u」の場合はアルファベットの上に伸ばす記号が付けられる決まりになっていました。
そして私鉄も大部分が国鉄に準拠しています。
これは英語では使用されない表記法です。
したがって、上記の他にも
大江(Ōe)
府中、国府(Kô)
能生(Nô)
由宇(Yû)
などが日本一短い駅名として挙げられます。
※o、uの上に伸ばす記号のついた文字は環境依存のため、正しく表示されていない方には申し訳ありません。
しかし、廃止された駅名の中にはもっと強者がいます。
飛騨の山中で鉱山輸送に従事していた神岡軌道。
後の神岡鉄道が国鉄神岡線として開通するより前に姿を消していますが、ここにはその名も
「土」
という駅がありました。
仮名表記では「ど」。ローマ字表記では「Do」。
どれをとっても押しも押されもせぬ日本一の短さ。
インパクトもさることながら、一見駅名や地名とは思えない名前です。
これが日本の鉄道史上、最短の駅名なのです。