5月も間もなく終わり。
陽がずいぶん延びました。
仕事帰りでも十分明るい今の時季は電車の待ち時間にサクッと撮影を楽しみます。
夏至前後それぞれ1か月は撮り鉄のトップシーズンですね。
晴天なら18時近くでも時速100km前後で通過する列車を標準レンズで
撮れるくらいの露出が得られます。
(写真は2020年5月25日、草加駅にて撮影)
この時季にしか撮れない東武のレア列車として、毎年下の写真の列車を思い出します。
準急、浅草発東武日光・東武宇都宮行き。
今でいう区間急行ですが、準急という種別名の時代に廃止されてしまいました。
古くは通勤快速という名称で走っていたこの列車、準急に変更になっても長らく同じ行先で
走っていましたが、現在の種別体系に改正された2006(平成18)年に廃止となりました。
この、当時数少なくなっていた「東武顔」の方向幕車がこの運用に充当されるまで
何日も粘っていた思い出があります。
いかに陽が長いといえどもシャッタースピードは上げられず、望遠のため手ブレとの戦いで、
運よくこの顔の車輌がきても手ブレで失敗したりと、毎日のようにここに通ってこの列車を
待っていた時期もありました。
今となっては伊勢崎線を走る8000系自体がすでに思い出の彼方となってしまいましたね。
我が青春時代とともにあったこの列車、消滅前日まで追い続けることになりますが、
ダイヤ改正前日の最終運転日はなんと10000系の6両貫通の編成が充当されていました。
(下写真)
もう一つ。こちらは朝の5時台に走る伊勢崎線下り初電だった区間急行東武日光行き。
浅草口で4連というのも珍しかったです。
6050系が充当される区間急行というのはこの当時、夕方にも存在していましたが、
そちらは6連でした。
合理化、効率化で珍しい行先、長距離を走る列車が年々減っているのは、致し方ないものですが
やはり寂しいものですね。
毎年この時期になると、あの頃を懐かしく思い出します。