コトありで考えたこと

日々の生活の中で考えたことを書き綴った共同作成ブログです。

*光のページェント2*

2023-12-23 18:00:00 | kuu

*小さな町のクリスマス*

小さな町にイルミネーションが灯りました。

大型スーパーが出来てから
商店街は活気がなくなりました。

それでもみんなで頑張ったから12月は広場で
ささやかなクリスマスイベントが復活です。

子供たちの瞳に光がキラキラ輝き笑い声が響く…

昨年フォトコンテストがありました。

入賞作品を見て驚きました。

そこにはただ美しい光が写し出されているだけ。

プライバシー保護のため人物の映りこんだ写真は
外されたようでした。

この町に戻ってきた元気を伝えるはずだったのに…

みんなでお互いを守りあってきたこの町が
いつのまにこんなに危ない場所になって
しまったのでしょう。

私か住んでるこの国は平和を守ろうとして
大切なものを失くしたのかもしれません。

『子供たちのお家はどにあるのかな?』

サンタさんはよい子にプレゼントを
届けられなくて困っています。

 

(12月22日 kuu記)


*光のページェント1*

2023-12-10 18:00:16 | kuu

杜の都にページェントが灯る
その道は私の通勤路。

ケヤキの街路樹に巻付けられた電飾を
横目で見ながら思います。

「木がかわいそう」

仕事帰り

光と人波を避けて脇道を急ぎます。

「点滅もしないし一色で見栄えしない…」

でも休みの日は少し歩けなくなったばあちゃんを
光のページェントに誘いました。

光に囲まれたケヤキの真ん中の道を
一歩ずつゆっくりと歩く。

「あらーまぁまぁ きれいだごと」

ずーっと上の光を見上げて
ばあちゃんは笑っていました。

「ありがとうね」

私もずーっと上の光を見上げたら
一色だけのはずの光が
虹色に輝いて見えました。

 

 

もうあれから13年…

冬が来ると
ばあちゃんと見たページェントを思い出します。

あれから空を見上げるようになりました。
私きっと真っすぐばかり見ていたんだね。

よその街では賑やかにアートのように彩られている光。

杜の都のページェントは
ボッブアートの美しとは違う
たとえばクラッシック音楽のような美しさです。

たとえば星が降るような幻想的な風景…
あったか色でキラキラ輝いています。
そんな風に思えるようになりました。

今年もばあちゃんはきっと
光のページェントを
もっとずーっと遠い空から見おろしているんだね。

2023 SENDAI光のページェント

(12月9日 kuu記)


秋の終わりと冬の始まり

2023-11-30 18:00:00 | kuu

*秋の終わり*

去年の秋
庭に黄色い花がポツンと1本咲いてきれいでした。

「何の花?」

今年も1本咲き、2本咲き、5本10本20本…とっ止まらない。

いつの間にか増え続けて、いつも咲くはずのキクの花の
居場所を占領してしまいました。

 

 

その花は「セイタカアワダチソウ」

自分が生きるため他の植物を淘汰する悪いヤツでした。

最初の1本を駆除しなかったため、
今では根っこが絡み合い抜く事も出来ません。

キクさんごめんなさい。

でも、

「セイタカアワダチソウも秋の賑わい」です…

今日少し離れた土の中10㎝
冬越しのチューリップの球根を植えました。

「セイタカアワダチソウ」の勢いに負けないように

来春がんばって
きれいな花を咲かすことができるかな。

自然は自然に…

 

*冬の始まり*

庭にフワフワ雪虫が飛んでいました。

もうすぐ雪が降るのかなぁ。

まるで天使の羽根のよう…

そっと手のひらを開いたらふんわり降りて来て止まりました。

〝ギャー〟

そこには天使じゃなくアブラムシのような苦手虫が…

雪虫は遠くでそっとね…

(11月28日 kuu記)


コスモスのつぶやき(2)

2023-11-22 17:23:20 | kuu

今年も庭のコスモスがたくさん咲きました。

でもいじわるな台風がやってきました。
強風に煽られ激しく揺れています。
〝もうダメかも…〟と思いました。

風はコスモスの細い葉っぱや花びらを
通り抜けていきました。

「私たち風さんと一緒にしなやかに踊るのよ。」

強風の次は豪雨です。

一夜明けると
雨に打たれ、根元付近からぐったりと
地べたに這いつくばっているようです。

〝もうダメかも…〟と思いました。

その数日後コスモスは倒れたままU字を
描いて太陽に向かって伸びていきました。

濡れた花びらも空に向かってピンと
張りを取り戻していました。

「私たち雨さんには弱いから
 一度死んだフリをするの」

「私たち人間のように争ったりしない、
 台風さんと共に生きてゆくの」

可憐にフワフワと風に揺れて…

「こう見えてもしたたかなのよ。ホッホッホ♡」

そして倒れついでにたくさんの種を
風と一緒に遠くまで飛ばし、
雨と一緒に種を地中深く残していったのは
いうまでもありません。

来年はきっともっともっとたくさんの
花が咲く事でしょう。

昨年

台風が来た時、コスモスを束ねて
倒れないように添え木をしました。

結果重みで根こそぎ枯れてしまったこと。

私の思い上がりだった…と深く反省。

自然は自然に…

〝もうダメかも〟
から始まることだってたくさんある。

 

(11月19日 kuu記)


コスモスのつぶやき(1)

2023-11-09 08:30:07 | kuu

先日、市の雑草を刈り取る除草委託業者さんが
隣りの空き地をきれいに除草していきました。

いつもはざっくり効率よく刈っていくんですが
「あれっ刈り残し?」と思って近くに行ってみたら
いつも草が生い茂っている中に隠れるように
咲いていたコスモスが残されていました。

「わーい!やっと青空が見えたわ」
「ウフフ♡私たち今からデビューできるかしら…」
「おじさん私たちを見つけてくれてありがとう」

コスモスの花が3本フワフワと風に揺れていました。

業者さんがあえて残してくれた気持ちが伝わって
来てホッコリしました。

こんなことがあるとなんか嬉しくなります。

次の日

空き地で咲いていたコスモスの花が消えていました。
空の彼方からかすかに笑い声が響いてきました。
ピンクのドレスは陽に映えて青空によく似合います。
風にくるくると舞いながら小さくなって消えていきました。

空き地には、たくさんの種が金色に輝いていました。

 

(11月7日 kuu記)