当旧HP2000/12/17---2020/10/8ブログへ再編集して掲載
潜在能力の発現(当旧会報1991年10月号より抜粋)
私たち人間の内には、神秘で不思議な能力が潜在的に宿っています。
その潜在的な能力を多少とも開発し得ている人たちと、殆どと言ってよいくらい未だに開発し得ていない人たちがおります。
その潜在的な能力を開発し得ている人の発揮する能力をよく観察するならば、それは脳髄や感覚器官による知識や技術などとは全然性質の異なる如きものであり、さらにそれを超越する様な働きを成し得るのです。
私たちは瞑想・座禅・洗心や、真理を学び十分に実践する時、何人もその様な神秘なる潜在能力を開発し得ることが可能であり、その神秘的な能力には日本サイ科学会が発行する、会誌の「サイ現象の分類表」にもある様に様々な種類があります。
最高のレベルなるものは実相の直観的な把握であり、これを仏教では「般若の智慧を得る」と称し、フルコンシャスネス(完全意識=高次元の膨大な情報(知識)が流れ込み、全ては一体的な存在だと認識=at-one-ness)に移行を意味します。
それ以下のレベルでは変性意識の状態になり、声の形でインスピレーションの霊示を受けるものや、表象の能力により霊視・ビジョンとか、霊夢の形で霊示を受けるものや自動書記の様な方法など、今ブームのチャネリングもそうですが色々にあるのです。
この様な心霊現象的で神秘的な能力ではなく、一般的な日常生活中にも直感とか、自然に催す様に常識的な思考判断の中に神秘なる智慧が現れて、自分がこれから何かを行おうと思うことが閃いて悉く急所に当って効を奏す如き、自らは何ら意識する事なく知らず知らずの内に、日常生活上に智慧となって現れて来るに至ることもあります。
しかし、一般には様々な知識的や常識や先入観や思い込みでがんじ搦めになっていて、知識の豊富な人ほど信じられないと考えて神秘的な能力は発現し難いものです。
瞑想と悟りの段階(主に当旧会報1988年12月号より抜粋)
瞑想について、ある人は早く深い境地へ入れるのに、ある人は長い期間かかってしか深い境地へ入ることが出来ないものです。
これらの違いは、その人の地上生活における霊魂の発達の程度に応じて、差異が出てくるのですから如何しようも無いでしょう。
人間の霊魂は皆、宇宙生命として例えた神や仏の分流・枝分かれした個性の、霊魂が宿っているのですけれども、皆、それぞれ分流し出発した時期が違っているんだから、つまり、個性としてスタートした年が違うのです。
その人の魂の発達が遅れていると云っても「低級な」という意味で遅れているのではなくて、その霊魂が神や仏という根源の大生命から生み出された、最初の出発した時期が違う訳です。
丁度、この世に小学生もいれば中学生もいて、さらに高校生や大学生もいる様なものです。入学・学習・進級・卒業を繰り返し一人前に生長して行く過程でもあります。
この世界には、今まで何遍も生まれ更って体験・修行している熟練の霊魂もあれば、まだ回数も少なくしかこの世に出て来ていない未熟な霊魂もあるのです。
そういう霊魂は他の人が早く深い瞑想へ入って悟りを得ても、自分はまだ瞑想の境地が分からず悟りが遅いというのは、やむを得ないことなのです。
しかし、例え深い瞑想の境地となり最高の悟り(仏教ではアラカンと言う)を得られたとしても、これが「最後の悟りだ」などと云うものは、誰にでもなかなか得られないものであり、完全なマックス悟りの境地というものはあり得ません。
何故なら、この世は無限に続いているからです。
だから、悟りの程度にも色々な段階がある訳です。やがて、法悦ともいうべき状態になる時が来ます。
感情的にそういう自覚・境地が得られるのは、知識的に把握した時よりも一段と深く、心・意識で把握した一層に高い心境の時でしょう。
目指す脳力アップは正しいカリキュラムで(主に当旧会報1992年10月号より抜粋)
私たちは誰もが潜在的な能力が自己に内在していれば、発揮したいと願うのは当然のことでしょう。特に栄光というチャンスが目の前にあれば尚更です。
人間の能力には精神的な要素を含み、何万倍もの差を生ずるのです。
α波の増強器具で頭脳を活性化し能力開発を行うといっても、誰でも同じ様な程度にまで脳力アップ出来るものではありません。
卑近な例として心身を鍛練し能力を開発するスポーツの世界である、スポーツ医科学センターでは常識になっています。
例えば、身体の筋肉を鍛える場合のことを考えてみます。
人間に秘められた潜在的な能力の可能性を、分かり易い形で見せてくれるのがスポーツの世界です。日々に新記録や新たな技が生み出されています。
筋肉が発揮するパワーは筋力と速度に関係し、力強くて筋肉の収縮する速度が優れていればいる程大きなパワーが出せて機敏な動作も可能となる訳です。
筋肉は頭で命令されて初めて動く訳ですから、理想的な形でトレーニングを行っていれば、自己の心を支配してプレッシャーに強く心理的なレベルの高い人が、身体の限界により近いパワーを出せることになります。
心身の鍛練といっても有能なコーチやトレーナーであれば、トレーニングする人をよく観察し、身体の動き(身の熟し)具合と共にその人の心理的な弱点を発見して補い、運動能力を最大限に発揮しつつベストコンディションで上達させ、可能性の限界にまで挑戦できる様にその人に合ったカリキュラムを組むでしょう。
筋力アップのトレーニングにもルールがあるように、脳力アップのトレーニングにもルールはあります。
α波による脳力開発にしても、自分に合ったカリキュラムを考えないと効果は期待できないのです。
霊的な能力はスポーツ的な肉体の機能に依存するのと違い、心や魂による人格や品性のレベルに関わりますから、個人差があまりにも大き過ぎるのです。
運動能力は様々な測定法も確立されているのに対して、脳力とか心境のレベルは測定法もまだまだ少なくて、未だ確実に知る術もありませんから困難性もありますが、反面、それだけに未知の可能性も多く満ちています。
◎人の快適度を測るストレス計(感性評価装置)が、通産省生命工学技術研究所(つくば市)の吉田博士により開発されたと紹介されています。1998年8月の東京新聞(茨城)より
能力開発の危険性と日常の生活について(主に当旧会報1990年6月号より抜粋)
人格・品性が高まらずあまりにも異常に霊能力のみが付いた場合、例えば、自分自身の自力によって悟りを開かないで、他の霊能者の助力で無理にチャクラを開いた場合はどうなるかと言えば、魔が入り込むという危険性(リスク)があります。
これは自ら開発し備わった力量ではありませんからどうしょうもありません。
しかし、自分自身の修行により本当に悟り、己の自力で霊道を開いた場合には、どの様な魔が入り込もうとしても、それを退けるだけの力がすでに備わっていますから、勇気も自信も出て来る訳で実践も楽にできます。
魔が入ると言うのは、邪霊や悪霊とかの強力で邪悪(暗黒)な思想の想念波動に支配されて、知らずに良からぬ方向へ扇動や示唆されることを指します。
一般に外部より霊的な交流交感を及ぼしている邪悪な悪霊とか、人に憑依する不成仏霊などは、光明波動を嫌い、それを放射されると苦しみもがきますが、年月の経つに従って段々と浄化されていきます。
そして、ついには悪想念に満ちた邪霊や不成仏霊なども、善想念へと変わり昇華が許され必ず救われていくのです。
未浄化の霊も物質界の執着を法力により取り去ってやると、容易に人体から離脱して幽界から高き霊界へと行くことができます。
こうして悪想念の霊力を弱めると共に、光明波動で悪足掻きを出来ない様にするのです。
だからと言って、霊能力の開発に荒業や苦業などの特別な修行も鍛練も不要です。
あなた自身の心(精神作用)とあなた自身の行為が大切です。
仏教的にいえばアラカンという悟りの境地に達した時に、高級神界から自然的にあなたの開かれたチャクラを通して心の中に、神性や仏性の心を投影し、インスピレーションとして天上界の声が正確に伝わって来ることになるのです。
それにより自分に与えられた本当の使命に気付き、これから行うべき任務に対して決意を新たにするのです。誰にでも悟りの境地に達する道は敷かれています。
しかし、誰でもそうですが、自分の過去に自信が無いと急には自信が持てないものです。急に何か知らない事柄をやれと言われても出来ないでしょう。
最も私たちには様々な秘められた能力が本来各自に備わっているのですが、年月を経て色々な経験を積んで自分の力を試して認識し得た者にしか、その能力を自分の力量として自由に駆使することは出来ないのです。
武術然り、スポーツ然り、芸術然り、ミュージシャン然り、学力然り、企画力然り、リーダー力然り、経営力然りなど、それぞれ認識の段階によって出来得る能力に差異が出てくるものです。
自ら生きる目標や目的を見い出し、その手段を探し、方法を講じることが必要です。
それが学習であり体験・修行です。己の価値は自ら求めて見つけ実践し作り出すのです。
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