まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

海岸通建物物語2と馬頭琴

2007-04-15 03:09:38 | イベント
3/31から天保山の商船三井築港ビルのステムギャラリーで開催されていた
「海岸通建物物語2」、最終日に駆け込みで見に行ってきました。
去年も見に行ってとても面白かったのですが、今年は去年見れなかった
盛土前の商船三井築港ビルの写真や、この地区にお住いの方のプライベートアルバム
からの写真など、さらにパワーアップした内容で見ごたえがありました。
このビルの前で盛土作業の途中、まだ土留めをしていなくて土を広げた状態の写真や、
あたり一面海と化した室戸台風後の写真など、とても興味をそそられました。
地区の住民の方々や関係者に聞き取り調査を行われた主催者の佐藤さんはもう
その時代にそこに住んでおられたかのように、天保山が国内外への航路の玄関口
だった時代の様子を生き生きと語って下さいました。

英国庭園をテーマにした藤津さんのトークショーも参加しました。
実は私、植物も結構好きなんですよね。。。楽しく聞かせていただきました。

その後参加者の皆さんといろいろ話していたときに、近くの築港温泉
夕方から馬頭琴の演奏があるということを聞き、そちらも行ってきました。
築港温泉は昭和27年に開業され、今も営業されています。
中はモザイクタイルいっぱいのレトロムードあふれるお風呂屋です。
なんとそこの浴室での演奏で、洗い場のタイルの上に置かれたソファーで聞くのです。

馬頭琴はご存知のようにヘッドの部分が馬の頭の形になったモンゴルの弦楽器で、
私はちゃんと聞いたのは初めてですが、とても力強くこぶしの利いた音が出るのです。
うすぐらい蛍光灯の下で、その音がお風呂屋の高い天井に響いて、夢見心地で
なぜか昔行ったアジアの街のことなどを思い出しながら聞いていました。
演奏者の品川さんは、馬が走っている曲や日本の長唄と似ているという曲や、
日本の曲、クラシックの曲などを、モンゴルの現地の人から聞いたエピソードなど
交えながら、みな満腹になるまで演奏して下さいました。ありがとうございました!

築港温泉のオーナーの福田さんは、まちなかに点在するお風呂屋を人が集まるいろんな
イベントの場として使ってほしいということを言われ、落語の会を近くのお風呂屋で
巡回する計画もされています。年配の方ですがパワーいっぱいですね!

また演奏を聞きに来られていた福田さんのお友達の安永さんは「影絵師」。
紙1枚、ハサミ1本、数十秒で、前に座った人の横顔をそっくりに切り抜くという
スゴイ技を持っていらっしゃいます。私も切ってもらいました。

すごいでしょ!!(実物よりずいぶんいい出来です)

天保山はこんな面白い人々が集まってとっても元気です!!
今日はいろんな人に出会えて楽しい一日でした。
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まちかどの近代建築写真展IN天満屋ビルII

2007-03-04 01:17:51 | イベント
3/4から、天保山の素敵な近代建築、天満屋ビルのカフェ「お茶と雑貨のハaハaハa」にて
まちかどの近代建築写真展」が始まります。
去年も同じ時期に開催されましたが、今年はまた少し趣向を変えた展示を
されています。4/7までなので、またゆっくり見に行きたいと思います。

  会期:3月5日(月)~4月7日(土)
  時間:7:30~18:00 土・祝は11:00~18:00(定休日:水曜、日曜)

今日はその設営に来られていた近代建築探訪メーリングリストの方と
設営完了後に合流して、まち歩きに参加させていただきました。
皆様どうもありがとうございました。



しっぽが気になる、住吉神社の狛犬。
ここの狛犬たちは笑っているそうです。

まち歩きについては、また後日アップします。


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オーライタロー展

2007-01-22 00:14:20 | イベント
金曜日に会社のイベントが東京・御茶ノ水であったので、
しめた!とばかりに休憩時間を利用して、神田のギャラリーで
開催されているオーライタローさんの絵画展を見てきました。

オーライタローさんの絵はネット上では見ていたのですが、
あの微妙な色合いとキャンバスの質感は間近で見てこそですね。
モチーフになっている建物のセレクションは、有名どころでなく、
看板やテントやトタンをアクセサリーにしたまちなかの商店など
私も大好きなB級建築たち。
まちなみからその建物だけを切り出して宙に浮かんだように描かれている
ことで、他の建物との対比や全体の風景の一角としてでなく
その建物だけを純粋に味わうことができると思います。
夢の中のようなやさしい中間色に彩られた油絵と、
かわいい小さなエッチングの作品。
全部で30点くらいだったでしょうか。
見ながら自然と顔がほころんでしまう、絵画展でした。

1時間弱の休憩時間が終わり、会社の懇親会に戻ったのですが
私としては休憩時間の方が充実してました(笑)。
懇親会の後、神田須田町あたりを一人でうろついて、
オーライさんの絵のモチーフになっていた建物をたくさん
見つけました。


オーライタロー展
アスクエア神田ギャラリー 03-3219-7373
1/21まで 月曜休廊
11:00-19:00



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煉瓦のまち タイルのまち

2006-10-25 00:48:43 | イベント
軍艦アパート写真展の前に、大阪歴史博物館で開催されている
「煉瓦のまち タイルのまち」展を見に行ってきました。

まずは煉瓦。さまざまな建物に使用されていた刻印煉瓦の展示は、
それによりどこの煉瓦製造会社のどこの工場で焼かれたものかがわかるというのだが、
かなりマニアック。これを一つ一つ見ていくと、まちなかで煉瓦を見かけたらまず
刻印を探してしまうという習性が自動的に刷り込まれる(笑)。
煉瓦ひとつのテーマでこれほど展示ができるとは。

そしてタイルの展示。常滑の「世界のタイル博物館」からの借り物が割と多く、
これらのタイルはあちらで見た記憶がある。
泉布観のタイルや、大阪市交通局のタイル、生駒ビルのタイル、
そして!なんと懐かしい、甲東園の芝川邸の吐水口のタイルが!
ここは大バンで実測調査をしたのだ。
壁からはぎとられて痛々しいが、建物もろともにつぶされてしまうよりはましか。
おや、芝川邸のサンルームの写真に「撮影:トシゾー氏」の文字が(笑)。
私はこの芝川邸のトイレと洗面所の布目タイルがとても好きだった。
あれは明治村行きになっているんだろうか・・・?
双葉温泉のタイルもある。ひとつ取り出して見るととてももったいぶった
感じがするけど、これがお風呂場の内外にふんだんに使われていたのだから
双葉温泉はゴージャスである。
タイルの見本帳も、マーブル柄や擬石風など当時の流行がわかって興味深かった。
平焼の窯跡の地層を切り出した展示も面白かった。
こんなのを見つけたときの関係者の興奮はどれほどだっただろう・・・
温泉タイルや禁煙タイルなどもかわいくて私好みである。

非常に濃い内容で、満腹、満腹!
欲を言えば、タイルを見るだけでなくさわりたい。古いものは特に。
11/8には展示替えがあるらしいので、また後半も見に行かねば!



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サヨナラ軍艦アパート

2006-10-22 20:20:55 | イベント
「サヨナラ軍艦アパート」という写真展を見てきました。

軍艦アパートは以前このブログでも書いたことがあります。
あのあと、今年の1月~2月で住民はすべて退去し、閉鎖され、
現在解体工事中ということです。

中東正之さんという人の写真で、デジタルカメラで撮った写真を
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)という加工をすることで
夜景なのに全体を明るく細部まで表現しているそうです。
そのせいか、写真はすごくリアルな絵を見ているような、不思議な
感覚でした。

この方、長く軍艦アパートを撮り続けてこられたそうで、
退去間際にやっと住戸内部を撮らせてもらえたとのことです。
初めて見る、軍艦アパートの内部。
「屋上に並ぶかまどの煙突が軍艦アパートの名前の由来となった」
というのはよく聞くフレーズですが、
これほんとに「かまど」があったんですよ!!レンガ積みで、燃料を入れる
扉もついていて。びっくりしました。もちろん使われなくなって久しいですが。
昭和6年ではまちなかの住宅でもかまどだったんですね。

軍艦アパートの写真を見ていると、住むということへの人間の貪欲なパワーと
植物のしたたかな生命力をひしひしと感じると同時に、
コンクリートの息遣いが聞こえてきそうでした。

この写真展は24日まで。ニコンプラザ大阪にて。
見たい方は急いで!


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船場建築祭

2006-10-07 23:01:12 | イベント
船場建築祭というイベントが開催され、シンポジウムに参加してきた。
テーマ「モダンシティ大阪の魅力を語る」の対談に招かれたのは海野弘さん。
大阪の近代建築好きな人の間ではバイブルとなっている本、
「モダン・シティふたたび」の著者である。ご本人曰く、
この本は1987年発行当初はあまり注目されなかったらしい。意外。
20年経ってようやく一般市民が海野さんを追いはじめたということでしょうか。

対談の中でおっしゃっていた「街との絆」という言葉は印象深かった。
新しい街に来てどうやって絆を深めていくか。それはもう歩き回ること。
目的地に向かってまっすぐ歩くのではなく「遊歩」、目的なくうろうろ歩く、
ということがポイント。点でなく線から面へ、面から空間へ、時間を越えて。
自然、絆は強いものになっていきますね。

また、続くパネルディスカッションも面白かった。
今大阪の街に点在する近代建築の間を埋めるものとして「続近代建築」に
注目していくことがミソであるという、中島直人先生のお話。
このblogでも以前紹介した、輸出繊維会館大阪化学繊維会館などの、
1950年代以降に建てられた建築も、よく見ると素晴らしいものが多い。
しかし、近代建築に対する認識は一般化してきたものの「続近代建築」に
対する一般の認識はまだまだで、近年解体が増えている、という。
私もそのくらいの時代の建築には注目していたので非常に賛同した。
近代建築というおじいさんを大切にしなければならないのはもちろんだが、
そろそろ「続近代建築」というお父さんも大切にしなければならないのです。
それでないと、おじいさんが大往生を遂げた後には尻の青い若造しか残らなくなる。
企業が人材の世代バランスを重視するように、まちの世代構成もバランスの
取れたものにしなければ将来の安泰はない。
だからまた、新しく生まれてくる世代も、時代を担い100年後大往生
できるような健康な建築でなければ。
そのためには、中谷ノボルさんが言われていたように、
「あの建物の跡に建つんやから相当のモンやろ~な~!?」と、市民が
オーナーや建築家にプレッシャーを与える(=期待する)ような風潮、
そして建てる側はそれに応えていくような風潮ができてきたらいいな。

海野さんは建物が「古い友人のように思える」と言われ、
中谷さんは建物を「アイツ」と呼び、grafの服部さんは伏見ビルを
「女性っぽい」と見る。建物の擬人化が流行りかも!?
人々が建物やまちに深い愛情を持ち絆を感じることこそ、
それらを守り育てる原動力ではないでしょうか。

パネリストのそれぞれに違った視点でのお話は非常に興味深く、
普段漠然と思っていることを改めて考えるいい機会でした。
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富田林じない町

2006-08-27 23:32:45 | イベント
まち関係とは全然関係ない知り合いからちょっとしたお誘いがあり
富田林のじない燈路市というのに参加してきました。
歴史的まちなみを生かしてにぎわいを作ろうというこの市、
まだ3回目ということで試行錯誤状態のようです。
核となる魅力的なお店やスペースもできつつあり、今後が楽しみです。

地元でずっとやっている年季の入ったこんなお店、一朝一夕では
作り出せない雰囲気があります。まちの貴重な資源ですね。
喫茶ナロード。ボルシチがおいしい!




こんな瓦を見つけました。変わってますね。真ん中はIとSの文字でしょうか。


てっぺんはこんなの。こちらも変わってますね~
ここは元写真館の建物です。


日が沈むと道路脇に小さな行灯が並びます。
蝋燭の灯りと町家の格子窓からもれる光。
とても幻想的で心が洗われるような夕涼みでした。
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(旧)双葉温泉

2006-07-23 01:59:26 | イベント
廃業した双葉温泉の見学会は大盛況に終わりました。
午後1時から3時までの間に、200人以上の人が訪れ、
珍しそうに眺める人、熱心に写真を撮る人、昔の思い出に浸る人、
タイルをなでる人、浴槽に入る人、番台に座る人・・・・
それぞれにその空間を楽しまれたようです。

番台から。水色と白の市松模様のロッカーがかわいい。


玄関も格天井。


窓を開けると心地よい風が通り抜ける。


玄関正面と入口戸の両脇のタイルは微妙な色合いのエメラルドグリーンが美しい。
目地が深いのでタイルのふっくら具合が際立ちます。


脱衣所の男女間の仕切り壁には3枚のステンドグラスが。
青い海に白い帆船、さわやかな絵柄はお風呂屋に似合っています。


緑色が鮮やかなマジョリカタイルのボーダー。
脱衣所、浴室ともにめぐらされ、高級感を添えています。


前栽に加えて中庭もある贅沢な造り。
アオギリがすっくと伸びていました。
左手のうす紫色のタイルがどことなくエキゾチック。


ひっきりなしに出入りする見学者。予想もしなかった人出にただただびっくり。
朝日新聞に載ったからとか・・・マスメディアの力は絶大ですね。
お風呂屋・古い建築に対する人々の関心の強さにも驚きました。

しかし・・・廃業前に毎日これだけの人がお風呂に入りに来ていたら・・・。
「親孝行をしたいときに親はなし」。建築も、現役のうちにせっせと使わねば!!



ひろ009さん、びんみんさん、こぶたもちさん、ご来場お疲れ様でした。
大バンのまさきちさん、お疲れ様でした。
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廃業したお風呂屋の見学会

2006-07-13 01:47:17 | イベント
淀川区の双葉温泉という廃業したお風呂屋の中を見せていただける
貴重な見学会があります。

詳しくは大バンのblog参照。

7/22(土)13:00~15:00の予定。

ここ数年で大阪市内の古いお風呂屋がいくつも廃業されています。
昔ながらのスタイルのお風呂屋は新たに開業されることはありません。
古いお風呂屋は凝った意匠を持つものも多く、ひっそり解体されてなくなって
しまうのは非常に残念です。
ここも廃業後2~3年そのままになっていましたが、8月に解体予定とのことなので
これが最後のチャンスです。興味ある方はぜひどうぞ。


以下は大バンのblogより転記
-------------------------------
①場所:淀川区西三国4-11-5
    阪急三国駅下車徒歩約十分程度(三国橋を渡りすぐ)
②公開日時:7月22日(土) 13:00~15:00 ※予約は不要です。
③参加料金:無料
④注意事項:
・使われなくなって2~3年経ちます。(但し内部の状態は良好)
・電気、水道、ガス、トイレはありません。
・外周には蚊がいるので虫よけスプレーがあるとよいです。

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目白・下落合 歴史的建物のある散歩道 その2

2006-06-14 21:53:12 | イベント
下落合のまちなかには個人邸だけでなく公共建築もたくさんあります。
またいくつかご紹介。

目白ヶ丘教会。中央に十字マークの入った大きな丸窓や、塔など目を引きます。
反対側にも同じデザインの少し小さな丸窓があります。


窓ガラスは吹きガラスと思われます。室内の照明や外の景色がゆらめいています。


日立目白クラブ。T字路の正面にあり、高い塔と細長い3連の窓がアイキャッチャーと
なっている瀟洒な建物です。。
今は結婚式のパーティ会場などとして使われているそうです。


飾りの格子は壁に直接埋め込まれています。リズミカルなデザインですね。


日本聖書神学校。もうすぐ移築されるそうです。
こんな木立の中にこんな緑色のかわいい洋館があるなんて、はまりすぎですよね!
このあたりが武蔵野だったころを彷彿とさせます。


同じ一角に図書館やこの建物もあります。時代時代で増築していったのでしょうか。
この建物は新しいほうかと思われますが、窓のデザインがとてもかわいいですね。
黄色の色ガラスを使っています。


ほかにも、聖母病院、自由学園、立教大学など大規模な建築群もあります。
いや~、もうおなかいっぱい。
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目白・下落合 歴史的建物のある散歩道

2006-06-14 01:02:57 | イベント
東京でこの展示を見てきました。
そして小道さん案内の下落合の建築めぐりに参加しました。

この辺りは戦災を免れた地域で、また高級住宅街でもあり、
近代に建てられた洋風の個人邸や画家のアトリエが多く残り、
教会や学校などの立派な近代建築も点在しています。
道は網目のように細く曲がりくねり、バッケと呼ばれる崖があったり、
所有者不明な感じの土地があったり、まるでどこかの田舎町へ来たような錯覚。
個人邸の多くは私道の奥にあったり、広い庭に戦前から植わっている
木々に覆い隠されているので、知らずに通れば気がつかないと思います。
そのごく一部をご紹介。

窓の桟が美しい。しっくいの壁の汚れが痛々しいです。。。


このモダンな窓!!


色ガラスや金塗りを部分的に使った玄関扉と窓。


むらさき色にペイントされたフランス窓がシックです。
両開きのルーバーの内側にもう1枚ガラス窓が。


これだけの密度でこれだけの近代洋風建築が残っているってすごい!!

知らないまちの住宅街の中をここまで綿密に歩き回る機会ってなかなかないから、
今回は大変貴重な経験でとても楽しかったです。
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千里ニュータウン展

2006-05-14 00:59:40 | イベント
市民委員としてこの展示の企画に関わった知人より
案内をもらったので、見に行ってきました。

私は北摂の方はほとんど知らないし、ニュータウンって自然破壊して
マンション群を建てて味気ないと思っていたけど、展示はすごく面白かった。
1960年代に丘陵地を開発してできた広大なニュータウンなのだけど、
単に住宅をたくさん供給するというだけの目的でなく、
ラドバーンシステムという歩車道分離の街路計画や
居住者のコミュニティを重視した集合住宅の囲み配置などなど、
各種の新しい街づくりの考え方・手法を取り入れた実験都市だったのですね。
万博を目前に、人々はニュータウンの近代的な設備やライフスタイルに
憧れて、夢いっぱいでやってきたのです。
全体計画の模型や、開発当初の鳥瞰図、十数年後の鳥瞰図など
非常に面白く見ごたえがありました。
当時の団地のキッチンや千里ファッションの展示などからも
キラキラ輝いていた時代の空気が伝わってきました。
ニュータウンのど真ん中に、土地買収に反対の多かった古い集落を
含む地区が除外地として開発されずに残ったというのも驚きでした。

近年開発されている住宅地には、千里ニュータウンほどの高邁な理想、
綿密な計画、意欲的な挑戦があるでしょうか。
住む人はキラキラした夢や希望を抱いているでしょうか。

ひとつ残念だったのは、博物館にお茶を飲んで休憩できるスペースがなかったこと。
あそこでチキンラーメンとボンカレーを販売したらメチャ売れ
間違いなしなのに~~(展示見て食べたくなった人、多いはず!)


千里ニュータウン展 ひと・まち・くらし
6月4日まで、吹田市立博物館にて。
http://www.suita.ed.jp/hak/moy/moy1.html

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海岸通建物物語

2006-03-12 10:36:49 | イベント
天保山の一角に、スクラッチタイル貼りでこじんまりかわいい
近代建築ビル2軒が並んでいます。
3/11~21の間、商船三井築港ビルで開催されている「天保山建物物語」と、
そのお隣の天満屋ビルで開催されている
「まちかどの近代建築写真展」
見に行ってきました。

築港ビルで、大阪歴史博物館の酒井一光さんのスライドレクチャーを聞き、
続いて両方のビルの内部を見学させて頂きました。
続いてあったトークショーも面白そうだったのですが、ちょっと疲れて
きたので天満屋ビルの2Fのハaハaハa(カフェ)で遅いお昼ごはんを。
そして近代建築写真展であこがれの小道さんと初対面!!素敵な雰囲気の方でした。
ゆっくりお話したかったですがお約束の時間が迫っていたようで・・・
そしてメインの建物物語展示を見たのは夕方オープニングパーティが始まってから。

港区・大正区一帯はもともと淀川河口の砂洲を埋めて新田開発したところなので
海抜が低くたびたび高潮や津波に襲われ続けた歴史があります。
本格的な対策として、区全域を2~3mも盛り土するという信じられないような
事業が昭和22年から行われたのです。今では盛り土の上に建物が普通に
並んでいるのでそんな経緯など全く分かりませんが、この二つのビルを見ると、
1階部分が2/3ほど地中に埋まっているのが分かります。
このことに前から非常に興味を持っていたので、実際に築港ビルの地下
(もとは1F)のギャラリーの中を見学させて頂き、地中化されたときに
補強された丸柱やコンクリートで埋められた窓の跡などを見せていただいて、
苦難の歴史を間近で感じられた気がしました。

この「天保山建物物語」主催者のステムギャラリーさんをはじめ、
この地区でアートな活動をしておられる方々やお店がつながって
大阪港はこれからますます盛り上がりそうです。

※月曜からの日替わりトークショーには大バンのメンバーも出演予定。
 会場では大バングッズの販売もあります。

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真冬の遠足

2005-12-18 01:35:37 | イベント
大バン(大オオサカまち基盤)の遠足で此花区の旧鴻池本店に行ってきました。

阪神西大阪線(一説では伝法線?)の伝法駅から3分ほど歩いたところにある、明治43年築の洋風木造建築で、白地に赤色のストライプ模様が入った小ぶりでクラシックな建物です。道路が拡幅されるのか、付近はフェンスの張られた空地が多く、その建物はなんだか唐突な感じがします。隣の重厚な町家風建築も元は鴻池の事務所だったらしい。
しかし、日陰で寒いせいか、イマイチ皆感動が薄い。

それで裏へ回ってみることに。すると!
洋館は2階に張り出したサンルームのような空間があったのです。そして和風建築の方も、日当たりのよいガラス張の廊下がクランク状に回っています。両方の建物の窓枠のデザインは統一感を持たせてあり、洋館の庭のヤシ、和風の庭の棕櫚がぴったりハマって非常に明るく印象的な外観となっていました。

何でも、裏へ回ってみる価値はある!
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東横堀クルーズ

2005-12-01 01:49:22 | イベント
日曜日に大バンメンバーの方に誘っていただいて、東横堀クルーズに行ってきました。川からまちを眺めながら、東横堀川を生かして地域を魅力的にするアイデアを出し合うというもので、非常に面白いものでした。

東横堀川は、大阪が水の都であった近世~近代から、水運が廃れ水質汚濁が進んで多くの掘割・運河が埋め立てられた戦前・戦後を乗り越えて現在まで残っています。
真上に高速道路が走り空をふさいでいるとはいえ、水面の存在は他では得がたい地形的な魅力です。両岸の建物の表側と裏側とのレベル差もおもしろい。
現在は川の水質もかなり良くなったので、昔のように沿岸の建物が川面側に開かれていけば、とてもすてきな空間になること間違いなしです。

大きな可能性を秘めた東横堀川のこれからに期待!!
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