3月の淡河の続き。
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西座敷の濡れ縁は茶室に続いている。この濡れ縁の軒を支える丸桁も地味にすごい。
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太い!!この角の部分がいちばん根元の方で、直径は40cm、いやもっとあるかな!
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茶室は南北座敷などと同じく明治期に増築されたものだろう。
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大きな丸窓のある床の間を備え、落としがけには曲がった木が使われている。
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しかし炉が切られておらず、にじり口もない。茶室でもいろんなスタイルがあるのだろう・・・正直よくわからない(汗)
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そして・・・茶室の手前を右へ折れると、便所とお風呂がある。ここに・・・タイルがあるのだ!!
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おお~~っ、2種類のマジョリカタイルが、洗い場の床に市松状にみっしりと!
しかし、現在は物置のようになっていて、肥料?の袋が山積みで一部しか見えない(苦笑)
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目地は結構狭いな。1cm程度だが揃っておらず広いところと狭いところがあるのは、タイルの大きさに誤差があるからだろう。
本業タイルでなくマジョリカタイルが、お風呂場の床にみっしり敷かれているのはあまりないな。。。
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それにマジョリカタイルでもあまり見かけない模様だ。緑色のレリーフタイルは、以前兵庫県立考古博物館で見たものと同じ。
珉平焼の流れを汲む淡陶社製だな。白地の方は多分これまで見た覚えがないが、普通に考えると同じ淡陶製だと思うが・・・
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こちらの白いタイルはチューブライニングで色分けしている。唐草っぽい部分はグレーか薄い水色かと思ったが、
表面を拭いてみると鮮やかな色が現れた!!
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よく観察すると、緑色のレリーフタイルは結構ゆがんでいる。辺の中央部が端より凹んでいて、個別のタイルの寸法の
違いも目で見て分かるほどだ。これはいかにも粘土らしいゆがみ方で、粉末をプレスして作る乾式のタイルだと
こんなゆがみはできないはず。
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一方白地のチューブライニングタイルは、辺がまっすぐきれいな正方形。個々のタイルも寸法が152mmで揃っている。
これは和製マジョリカタイルの一般的な寸法だが、緑色の方は152~155mmと誤差がある上に少し大きい。
淡陶で乾式製法の技術が確立したのは1908(明治41)年ということなので、この建物が建てられた明治末期は
ちょうど湿式と乾式のタイルが入れ替わる頃でぎりぎり並行して造られている時期だ。面白いなぁ!
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置き型の浴槽の下にも4枚貼られていた。肥料袋で隠れている部分は実際どうか分からないが(苦笑)タイルは全部で
120枚以上あると見られる。数の少ない湿式マジョリカタイルがこれほど大量に貼られているとは本当に貴重だな!
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ちなみに隣にあるトイレは板張りだった。
ところでここには本業タイルもある。通常公開されていない場所だが、見せて頂くことができた。
瀬戸の8寸角の銅板転写本業敷瓦。大型で迫力がある!現在は物置になっていてぎっしりとモノが詰まっているが、
こちらもお風呂場で、おそらく家人用だったと思われる。
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モノの下敷きになっていて見えないが、タイル友の会メンバーによると奥の方には違う柄もあるという。
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60年間空き家だったこの建物が地域の人々の手でこんなにきれいによみがえり、センス良く飾られ、お客が次々と訪れている。
交流拠点として、お店やイベントを機に人々が出会いさらに新たな活動が生まれているようで、本当に素晴らしいなぁ!
尚、いろいろ建物について尋ねたかったのだが、この建築について詳しく分かる方は今日来られていないとかで、
厨房のスタッフの方も忙しそうだったのであまり聞けなかったのはちょっと残念。。。
続く。
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西座敷の濡れ縁は茶室に続いている。この濡れ縁の軒を支える丸桁も地味にすごい。
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太い!!この角の部分がいちばん根元の方で、直径は40cm、いやもっとあるかな!
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茶室は南北座敷などと同じく明治期に増築されたものだろう。
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大きな丸窓のある床の間を備え、落としがけには曲がった木が使われている。
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しかし炉が切られておらず、にじり口もない。茶室でもいろんなスタイルがあるのだろう・・・正直よくわからない(汗)
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そして・・・茶室の手前を右へ折れると、便所とお風呂がある。ここに・・・タイルがあるのだ!!
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おお~~っ、2種類のマジョリカタイルが、洗い場の床に市松状にみっしりと!
しかし、現在は物置のようになっていて、肥料?の袋が山積みで一部しか見えない(苦笑)
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目地は結構狭いな。1cm程度だが揃っておらず広いところと狭いところがあるのは、タイルの大きさに誤差があるからだろう。
本業タイルでなくマジョリカタイルが、お風呂場の床にみっしり敷かれているのはあまりないな。。。
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それにマジョリカタイルでもあまり見かけない模様だ。緑色のレリーフタイルは、以前兵庫県立考古博物館で見たものと同じ。
珉平焼の流れを汲む淡陶社製だな。白地の方は多分これまで見た覚えがないが、普通に考えると同じ淡陶製だと思うが・・・
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こちらの白いタイルはチューブライニングで色分けしている。唐草っぽい部分はグレーか薄い水色かと思ったが、
表面を拭いてみると鮮やかな色が現れた!!
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よく観察すると、緑色のレリーフタイルは結構ゆがんでいる。辺の中央部が端より凹んでいて、個別のタイルの寸法の
違いも目で見て分かるほどだ。これはいかにも粘土らしいゆがみ方で、粉末をプレスして作る乾式のタイルだと
こんなゆがみはできないはず。
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一方白地のチューブライニングタイルは、辺がまっすぐきれいな正方形。個々のタイルも寸法が152mmで揃っている。
これは和製マジョリカタイルの一般的な寸法だが、緑色の方は152~155mmと誤差がある上に少し大きい。
淡陶で乾式製法の技術が確立したのは1908(明治41)年ということなので、この建物が建てられた明治末期は
ちょうど湿式と乾式のタイルが入れ替わる頃でぎりぎり並行して造られている時期だ。面白いなぁ!
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置き型の浴槽の下にも4枚貼られていた。肥料袋で隠れている部分は実際どうか分からないが(苦笑)タイルは全部で
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ちなみに隣にあるトイレは板張りだった。
ところでここには本業タイルもある。通常公開されていない場所だが、見せて頂くことができた。
瀬戸の8寸角の銅板転写本業敷瓦。大型で迫力がある!現在は物置になっていてぎっしりとモノが詰まっているが、
こちらもお風呂場で、おそらく家人用だったと思われる。
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モノの下敷きになっていて見えないが、タイル友の会メンバーによると奥の方には違う柄もあるという。
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60年間空き家だったこの建物が地域の人々の手でこんなにきれいによみがえり、センス良く飾られ、お客が次々と訪れている。
交流拠点として、お店やイベントを機に人々が出会いさらに新たな活動が生まれているようで、本当に素晴らしいなぁ!
尚、いろいろ建物について尋ねたかったのだが、この建築について詳しく分かる方は今日来られていないとかで、
厨房のスタッフの方も忙しそうだったのであまり聞けなかったのはちょっと残念。。。
続く。
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