2023年3月の九州北部の旅、続き。
巨峰ワイナリーをあとにして今度は草野に寄り道。ここにも近代建築が集まっているのだ。
草野は平安時代から425年にわたり草野氏の城下町であり、江戸時代中期には久留米から天領日田へ通ずる
日田街道の宿場として栄えた。街道沿いには今もこのような立派な建物が残る。
その並びには1911(明治44)年築の洋館、旧草野銀行がある。
ペパーミントグリーンに塗られた下見板張りの四角い平屋建てで、入母屋破風の玄関ポーチがついている。
木造でも窓にはすべて面格子がはまっているのはさすが銀行だな。
現在は草野歴史資料館となっており、公開施設なので入場しようと近寄っていくと、、、
げげっ、「展示替えのため休館中」だと。なぬーーー
非情にも閉ざされた鉄扉には「草埜」の文字が。ちょっと中国っぽい。
通りから少し道を入っていくと、同じような色の木造建築が見えた。マップには「草野発心堂」と書かれている。
アンティーク屋さんのようだが営業しているのかどうかよくわからない。
さっきの草野歴史資料館と揃えているのか、何か関係があるのか・・・しかし私有の建物であるのは間違いない。
入口付近のデザインは歴史資料館よりも純洋風で凝った造りになっている。少し時代が下るのだろう。
壁の一部はドイツ壁で白いタイルがポイントに貼られている。
向かい合って建っている和館の方もなかなか立派でこちらも古そう。
裏の方へ回ってみると、窓辺に置いてあったのは・・・
「ちくごせんぞく」駅の駅名標??検索してみると、現在の九大本線うきは駅は元は筑後千足という名前だったらしい。
1931年(昭和6)年に筑後千足駅として開業、国鉄民営化後の1990(平成2)年にうきは駅に改称した。
その時不用になったものを払い下げてもらったのか買い取ったのか。
駅名標はなんだかこの窓辺からもの憂げに外を眺めているようにも見えてくる(笑)。
福岡県の指定文化財になっている鹿毛家住宅。非公開なので外観のみ。
その向かいに建っていたのは、火の見櫓。ぱっと見では古いものなのか何なのかよく分からないし、
足下だけ見るとコンクリート電柱にしか見えないが、見上げるとハシゴ状になっている。
「昭和二年四月建設」の文字が彫り込まれていなければ素通りしてしまうだろうな(苦笑)。
山帰来も残念ながらお休み。。。
こちらもまたペパーミントグリーンシリーズ。旧草野貯蓄銀行。わざと色を揃えてあるとしか考えられないが、
もともとこういう色だったのだろうか?WEB上の過去の写真を見ると違う色だったこともあるようだし、
別に揃える必要もないと思うけど・・・(笑)
隣接する主屋の方が気になるな・・・なんかいいもの持ってそう。
雨は降り続いている。。。私は結構晴れ女だと思っていたけど、このときはパワー不足だったか。。
車で少し移動して山辺道文化館へやって来た。左右対称の堂々たる木造洋館は、旧中野病院。
久留米市花畑に建設中だった建物を、草野町で開院していた医師中野俊蔵氏が1914(大正3)年に当地へ
移築して完成されたのだそうな。こちらもまたペパーミントグリーン。
病院閉業後、建物は平成3年の台風で大きな被害を受けたが、補修されて美しい姿によみがえり、現在は
交流拠点として使用されている。ようやく雨をしのいで内部を見学することができてほっとひと息。。。
施設の方はとても親切に対応してくださった。
内部も美しい装飾が随所に施され、病院とは思えないような華やかさ。
特に2階の大きな広間は正面にバルコニーまでついていて、どこぞの邸宅のダイニングかと思うような
華麗な雰囲気が漂っている。どういう用途の部屋だったのだろうか。
昔の写真が飾ってあった。裏に病棟が建っていたらしいが今はない。
床下通気口は桜のマーク。
病棟が建っていたであろう場所は現在駐車場とちょっとしたつばき園になっている。ここには品種改良された
多くの種類のつばきが植えられていて、このときちょうど花盛り!
赤と白が大胆に混じった大きな花はゴージャス!淡いピンクはほんわり優しい。花びらの先端だけ紅をさした
ようなのは色っぽい。小さくて可愛らしい花をたくさんつけるものもあり、本当にそれぞれの美しさを
競い合うように咲き誇っている。
傘を差しながらのお花見だったが、雨に濡れてつややかな姿は一段と美しかった。
そのあと近くにある「世界のつばき館」にも行ってみた。草野は昔から有数のつばきの産地であり、
品種改良もさかんに行われていた。豪華な「正義」が久留米つばきの看板品種のようだ。
ハウスの中に珍しいつばきの原種などがたくさん植えられていた。つばきはお茶の仲間で、中国やベトナムの原種は
黄色い花を咲かせる。金花茶(キンカチャ)という蝋梅に似た黄色い小さな花がぽとぽとと落ちているのも美しい。
他にも久留米つばき園というところもあり、ゆっくり時間があれば行ってみたかったが、今日は旅の最終日。
博多まで戻らなければいけないのであまりのんびりもしていられず、、、つばきのお花見もこのぐらいで。
続く。
巨峰ワイナリーをあとにして今度は草野に寄り道。ここにも近代建築が集まっているのだ。
草野は平安時代から425年にわたり草野氏の城下町であり、江戸時代中期には久留米から天領日田へ通ずる
日田街道の宿場として栄えた。街道沿いには今もこのような立派な建物が残る。
その並びには1911(明治44)年築の洋館、旧草野銀行がある。
ペパーミントグリーンに塗られた下見板張りの四角い平屋建てで、入母屋破風の玄関ポーチがついている。
木造でも窓にはすべて面格子がはまっているのはさすが銀行だな。
現在は草野歴史資料館となっており、公開施設なので入場しようと近寄っていくと、、、
げげっ、「展示替えのため休館中」だと。なぬーーー
非情にも閉ざされた鉄扉には「草埜」の文字が。ちょっと中国っぽい。
通りから少し道を入っていくと、同じような色の木造建築が見えた。マップには「草野発心堂」と書かれている。
アンティーク屋さんのようだが営業しているのかどうかよくわからない。
さっきの草野歴史資料館と揃えているのか、何か関係があるのか・・・しかし私有の建物であるのは間違いない。
入口付近のデザインは歴史資料館よりも純洋風で凝った造りになっている。少し時代が下るのだろう。
壁の一部はドイツ壁で白いタイルがポイントに貼られている。
向かい合って建っている和館の方もなかなか立派でこちらも古そう。
裏の方へ回ってみると、窓辺に置いてあったのは・・・
「ちくごせんぞく」駅の駅名標??検索してみると、現在の九大本線うきは駅は元は筑後千足という名前だったらしい。
1931年(昭和6)年に筑後千足駅として開業、国鉄民営化後の1990(平成2)年にうきは駅に改称した。
その時不用になったものを払い下げてもらったのか買い取ったのか。
駅名標はなんだかこの窓辺からもの憂げに外を眺めているようにも見えてくる(笑)。
福岡県の指定文化財になっている鹿毛家住宅。非公開なので外観のみ。
その向かいに建っていたのは、火の見櫓。ぱっと見では古いものなのか何なのかよく分からないし、
足下だけ見るとコンクリート電柱にしか見えないが、見上げるとハシゴ状になっている。
「昭和二年四月建設」の文字が彫り込まれていなければ素通りしてしまうだろうな(苦笑)。
山帰来も残念ながらお休み。。。
こちらもまたペパーミントグリーンシリーズ。旧草野貯蓄銀行。わざと色を揃えてあるとしか考えられないが、
もともとこういう色だったのだろうか?WEB上の過去の写真を見ると違う色だったこともあるようだし、
別に揃える必要もないと思うけど・・・(笑)
隣接する主屋の方が気になるな・・・なんかいいもの持ってそう。
雨は降り続いている。。。私は結構晴れ女だと思っていたけど、このときはパワー不足だったか。。
車で少し移動して山辺道文化館へやって来た。左右対称の堂々たる木造洋館は、旧中野病院。
久留米市花畑に建設中だった建物を、草野町で開院していた医師中野俊蔵氏が1914(大正3)年に当地へ
移築して完成されたのだそうな。こちらもまたペパーミントグリーン。
病院閉業後、建物は平成3年の台風で大きな被害を受けたが、補修されて美しい姿によみがえり、現在は
交流拠点として使用されている。ようやく雨をしのいで内部を見学することができてほっとひと息。。。
施設の方はとても親切に対応してくださった。
内部も美しい装飾が随所に施され、病院とは思えないような華やかさ。
特に2階の大きな広間は正面にバルコニーまでついていて、どこぞの邸宅のダイニングかと思うような
華麗な雰囲気が漂っている。どういう用途の部屋だったのだろうか。
昔の写真が飾ってあった。裏に病棟が建っていたらしいが今はない。
床下通気口は桜のマーク。
病棟が建っていたであろう場所は現在駐車場とちょっとしたつばき園になっている。ここには品種改良された
多くの種類のつばきが植えられていて、このときちょうど花盛り!
赤と白が大胆に混じった大きな花はゴージャス!淡いピンクはほんわり優しい。花びらの先端だけ紅をさした
ようなのは色っぽい。小さくて可愛らしい花をたくさんつけるものもあり、本当にそれぞれの美しさを
競い合うように咲き誇っている。
傘を差しながらのお花見だったが、雨に濡れてつややかな姿は一段と美しかった。
そのあと近くにある「世界のつばき館」にも行ってみた。草野は昔から有数のつばきの産地であり、
品種改良もさかんに行われていた。豪華な「正義」が久留米つばきの看板品種のようだ。
ハウスの中に珍しいつばきの原種などがたくさん植えられていた。つばきはお茶の仲間で、中国やベトナムの原種は
黄色い花を咲かせる。金花茶(キンカチャ)という蝋梅に似た黄色い小さな花がぽとぽとと落ちているのも美しい。
他にも久留米つばき園というところもあり、ゆっくり時間があれば行ってみたかったが、今日は旅の最終日。
博多まで戻らなければいけないのであまりのんびりもしていられず、、、つばきのお花見もこのぐらいで。
続く。
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