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家の近所の安治川には、川底を渡るトンネルがあります。
珍しいのは両側での上り下りにエレベーターを使うこと。エレベーターガールならぬおっちゃんがいて、安全に乗り降りできるよう操作してくれます。建物は老朽化しているものの、朝夕は、学生・会社員・子供づれの主婦など、かなりの人数がこのトンネルを利用し、混みあっています。
私が3年ほど前に初めて利用したときびっくりしたのは、お客(無料ですが)がみんなおっちゃんに、「お願いしまーす」「ありがとう」と声をかけること。ちょっとズボンがずり落ちそうな高校生の男の子も、コギャルまがいの女子高生も、スーツ姿の会社員も、ほとんどの人がそうなのです。私も自然と声をかけるようになりました。
殺伐とした都会の一部でこういう人間どうしのふれあいが息づいている光景に出会って、心が温まる思いがしたものです。
このトンネルの九条側の交差点は「源兵衛渡し」という名がついています。この辺りは河口近くなので大型船舶が通行するために橋を架けることができず、昭和19年にこのトンネルが完成するまで渡し舟によって行き来していました。
渡し舟に乗るときには船頭さんに「お願いします」と声をかけていたことでしょう。トンネルでの挨拶は、この渡し舟のときから脈々と受け継がれてきたものではないかと思っています。
今、安治川トンネルの横で阪神西大阪線の延伸工事が行われ、川の上を渡る高架線路ができることになっています。それが完成するとトンネルの利用者は減るでしょうか。そうするとトンネルは廃止されてしまうでしょうか。
人と人とのつながりが希薄な現代、この貴重な存在をずっと残してほしいものです。
珍しいのは両側での上り下りにエレベーターを使うこと。エレベーターガールならぬおっちゃんがいて、安全に乗り降りできるよう操作してくれます。建物は老朽化しているものの、朝夕は、学生・会社員・子供づれの主婦など、かなりの人数がこのトンネルを利用し、混みあっています。
私が3年ほど前に初めて利用したときびっくりしたのは、お客(無料ですが)がみんなおっちゃんに、「お願いしまーす」「ありがとう」と声をかけること。ちょっとズボンがずり落ちそうな高校生の男の子も、コギャルまがいの女子高生も、スーツ姿の会社員も、ほとんどの人がそうなのです。私も自然と声をかけるようになりました。
殺伐とした都会の一部でこういう人間どうしのふれあいが息づいている光景に出会って、心が温まる思いがしたものです。
このトンネルの九条側の交差点は「源兵衛渡し」という名がついています。この辺りは河口近くなので大型船舶が通行するために橋を架けることができず、昭和19年にこのトンネルが完成するまで渡し舟によって行き来していました。
渡し舟に乗るときには船頭さんに「お願いします」と声をかけていたことでしょう。トンネルでの挨拶は、この渡し舟のときから脈々と受け継がれてきたものではないかと思っています。
今、安治川トンネルの横で阪神西大阪線の延伸工事が行われ、川の上を渡る高架線路ができることになっています。それが完成するとトンネルの利用者は減るでしょうか。そうするとトンネルは廃止されてしまうでしょうか。
人と人とのつながりが希薄な現代、この貴重な存在をずっと残してほしいものです。
地下鉄九条駅の今は閉鎖されている南側の改札が開くんだろうとは思っていましたが。
トンネルのエレベータももうかなり古いですしメンテ代やら人件費やらを大阪市が考え出したりしたら・・と恐れていますが、阪神の延伸工事がきっかけとならなければ、しばらくは安泰でしょうか。