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『学校をかえよう!』を読んで

2013-02-27 11:53:19 | 日々雑感
学校を変えよう! 公立小学校に通う子どもの親の心配Q&A50
クリエーター情報なし
じゃこめてい出版
 
こちらも、市の図書館で借りて、期限が来たので返却してしまいましたが、必要に応じて再読したいと思っています。
 
我が家には学齢期の子どもが居ないので、現在の教育現場の実態は よくはわかりません。
 
しかし、子育ての期間、保護者として、学校役員として、子ども会役員として、また地域の学習塾(英語)講師として、子どもたちと関わってきた者として感じることは、私たち家族がおのおの多種多様な場を持ち 孤立せずに済んだことで、さまざまな問題を解決できたと思っています。
 
現在の子どもたちと同様、情報過多であらゆる立場の方々から影響を受け、それが良かったり悪かったりもしたと思いますが、すべて経験として、その後の人生に役立ったと思っています。
 
息子たちがお世話になった学校はそういう意味で開かれていたのでしょう。
 
子どもも大人も常に成長段階に居ます。変化しうる動物です。
 
下記は、主に前半の部分だけですが、読んでいて書き留めた文です。
 
後半は個々の事案に関してのQ&Aになっていましたので、保護者や先生方の参考になるでしょう。
 
「少人数学級のために教室の壁をぶち抜く!」とありますが、地域のコミュニティハウスでもそれが行われています。他の音が聞こえ、集中できない時もあるかもしれませんが、他の情報を小耳にはさむことにもなる訳で、付加価値があるかもしれません。結局その状態に慣れることが必要になりそうです。
 
英語教室も現在はレベル別学習が一般的ですが、複式のレッスンをしたこともあり、その場合、自分以外の学習レベルについての方が、自分自身のレベルのものよりよく覚えていたということがありました。「門前の小僧、習わぬ経を読む。」これは無意識にリラックスして学習した方が良い結果が生まれることもあるということだと思います。
 
以下、本から転載
・・・・・・・・・・
 
学校教育について
p20
 
加地
前略
つまり、戦後教育の中央政権の下で「知育偏重教育」や「ゆとり教育」が行われ、その過程で、学校は自己変革せずにそのままの形で「生き延びる力」をつけてしまったのです。これによって、学校は特有の”文化”を築きました。その”文化”とは「旧態依然」「慇懃無礼」「閉塞感」「踏襲主義」「事なかれ主義」などです。
 
尾木
ムラ社会独特の”文化”ですね。しかもそこにヒエラルキーが組み込まれてしまっています。
 
加地
この”文化”が学校に淀んで、非常識を常識化してしまっていると思います。教育現場にはあ足の踏み場のないくらい「非常識」が「常識」ぶってゴロゴロしています。やっかいなことにその「非常識」はあらゆる問題と根っこの部分で絡んで解決を困難にしています。
p21
 
尾木
私は”学校博物館”と呼んでいるのですが、日本の学校は数十年前とまったく変わっていません。近代の学校制度というのは、どこの国でも近代化・産業化を一気に推進する過程で、使いやすい労働者を大量に短期間で養成するために作られたシステムであるという側面があります。日本の学校制度もそこは同じです。でも、世界各国では、すでにその教育制度は見直しが進んでいるのです。ところが日本ではまったく変わっていません。そこが問題なのです。
 
加地
なぜ、学校は変わらないのでしょう。これだけ、学校の「常識」が世間の「非常識」であるにもかかわらず・・・・・。学校が長年、教職員のみで組織されてガードがかためられ、外部から新風を吹き込むことがタブー視されてきたからです。そのために、学校・行政関係者が国の教育施策に頼りがちになり、自主・自立の精神が育ってこなかったのです。日本の教育行政は非常に硬直してしまいました。残念なことです。
 
尾木
日本の教育行政と教育委員会、文部科学省のひどさについては、残念ながら国際的な”お墨付き”があります。
 
p55
武田
私は、エネルギー問題の根本に立ち返るべきだと思います。今、こんなに急いで、人間が制御できない原子力をエネルギー源にしなければならないという「社会の結論」をこそ、見直すべきなのです。そもそもエネルギー資源が枯渇するなんて、だれが言ったのでしょうか。私は石油寿命は500万年あると言っています。600万年と言う専門家もいるのです。
 
・・・・・・・・・・・転載ここまで

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