年内最後の授業は三上先生の人間科学論特講4(現代哲学)でした。
大学院では学位を取得することを目的としていますが、私はそれよりも、日々、疑問に思っていることや学びたいと思っていたことをできるだけクリアにしたいという気持ちが強いです。哲学はむつかしいし単位を取れるかどうか心配もありましたが、人生の中でこれまで棚上げしてきたことをこの機会に学びたいと受講を決意しました。
最初の数回の授業はゴッフマンの『スティグマの社会学』を読み、その後、宗教について学びました。
私は特定の宗教団体に属してはいませんが、先生の解説によると、宗教的な人なのだと再認識しました。ほとんどの日本人はそうなのではないかと思います。初詣やお宮参り、お盆などの祖先崇拝も宗教的なのだそうです。沖縄の人は特に宗教的かもしれませんね。
「モーセの十戒」を観たり、聖書や書物を輪読したりし、一神教と多神教について、また「汝の敵を愛せよ」とはどういうことなのかなど話し合いながら先生の解説が入ります。
その後、ホロコーストについて、アイヒマン裁判について、ミルグラム実験について、ハンナ・アーレントについて、などなどたくさんのことを学んでいます。
善悪について、人間の本質について深く考えることのできる授業です。