東京ローズ―反逆者の汚名に泣いた30年 | |
ドウス 昌代 | |
サイマル出版会 |
プロパガンダと言う言葉を知ったのは、東京ローズの本を読んだ時、アメリカ留学から日本に戻た直後に読みました。その当時の私と同じくらいの年齢だった戸栗郁子さん(旧姓)が、大学院生時代に戦争に巻き込まれ、余儀なくプロパガンダ放送のアナウンサーになり、数奇な運命を送ることになった実話。
彼女がそういう人生を送らなくてはならなかった社会情勢は、そんなの昔々の話、と、その本を読んだ当初も今もとても信じられない、しかし、本当にあった話だし、現在も似たようなプロパガンダってあるんだわ、と・・
ロスアンジェルスに住んでいた叔父が健在の頃、ロスで暴動があったとのニュースがあると、母が心配して国際電話を入れると、「あれは、ごく一部の人たち、大したことは無い」と話してました。
報道のされ方によって、離れて住んでいると、本当のこととか真実って分からないこと多いですよね。
私がジョージアに住んでいる時にも、近くで災害があると、直ぐに実家から連絡が入ったものです。
日本は特に世界中の情報が入り易いので、いいこともあり、過剰に反応してしまうこともあるとも思います。
今は分かりませんが、逆に、アメリカの田舎へ行くと、国際情報はあまり入らず、ローカルニュースが主ですよね。
そんな報道のされ方、情報の入り方についても、Ritaさんが中国の様子を書かれてます。ご一読ください。
地元紙で織るオキナワ さんも、同様に、国じゃなく日本人は中国とどうつき合っていこうと考えているのか、と、地元紙から識者の論説を引用なさってます。必読です。