少しの工夫で効果4倍!魔法の英語語彙指導アイデア (授業をグーンと楽しくする英語教材シリーズ) | |
岡田 順子 | |
明治図書出版 |
ニュースレター 6月号
認知科学に基づく語彙指導研究会
気候不順のおり、皆様いかがお過ごしでしょうか?2010年の3月の会へのご参加、誠にありがとうございました。第5回となる2010年7月は、下記のとおり、皆様のご意見・ご感想を受けて、更に皆様のニーズに合う内容で行う予定でございます。お忙しい時期とは存じますが、お誘いあわせの上、皆様のご参加をお待ち申し上げております。
記
日時: 7月31日(土曜)13:20 ~16:50 (受付開始は13時です)
場所: 東京都立産業貿易センター浜松町館
発表:
■ 13:20~14:00 松橋一輝
「単語が覚えられない生徒の思考回路とその効果的指導法」
■ 14:20~16:50 岡田順子(中高講師)
「語彙活動のスピード あれ・これ・それ」(ワークショップ)
対象:現職英語教員、または、教員志望の学生。
参加費:会員500円 非会員800円 *事前申し込みは必要ありません。
14:00より次の発表まで、休み時間が20分とられております。参加者相互の交流その他にお使い下さい。
<発表概要>
「単語が覚えられない生徒の思考回路とその効果的指導法」
松橋一輝
単語が覚えられない生徒の理由としては、次のようなものが考えられます。生徒の感情に由来する苦手意識、アルファベット(文字)に不慣れ、音のまとまりとしての認識が出来ていない、自分で勝手なルールを作ってしまうことによる弊害です。とくに成績不振な生徒において、この自己ルールは矯正が難しく、やっかいなものです。上記を解決するには、触れる機会や時間を増やすなど「文字列」が意味ある「単語」と認識出来るような長期的な対策、音と綴りを一致させる活動が必要となってきます。また、指導を続けていくにしたがって「出来ない」が「出来る」ようになる「時間数学」という概念についてもご説明いたします。「なぜ出来ない」から「だから出来なかったのか」という意識を持って頂けると嬉しく思います。
ワークショップ
「語彙活動のスピード あれ・これ・それ」
岡田順子(中高講師)
「語彙活動のスピード」に関しては、今までの語彙指導の中ではあまり考察されてきませんでした。しかしながら、以下の3段階では、語彙活動のスピードは変えたほうが、効果的に学習者に語彙が定着していきます。
第1段階 学習者にとって、全くの新出語を導入するとき
第2段階 学習者にとって、全くの新出語ではないが、定着しきれていない、あやふやな
語彙であるとき
第3段階 学習者にとって、その単語がほぼ定着しきったとき
本発表では、これら、3段階において、どの位のスピードを持った語彙活動がよいかに関して、参加者のみなさんと考えていきます。いくつかの語彙活動を実際にワークショップ、という形で、参加者のみなさんに体験していただき、その後、その語彙活動の効果について、みなさんと議論したいと思います。
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以上